ドクター・ストレンジ

映画
01 /28 2017
カンバーバッチ主演の最新作を観てきました。アメコミ原作ってどうなんだろうって思ってたんですが、面白かったです。ちらっと予告見たらインセプションぽいなと思っていて、評価もあまりよくなかったので、期待しないで行ったんだけど、楽しめました。ティルダ・スウィントンが出てるって知らなくて、驚いた。彼女大好きです。で彼女もバッチさんもイギリス人ですね。NYにいるよりなじんでみえたのは気のせいかな。
映像が美しく、また色んなミスマッチが展開されているのも面白かった。バッチさんの愛嬌のある部分も存分に現れていたし、皆に傲慢な医者といわれてるけど、彼の生き方は決してそれだけではないことが行動やしぐさで読み取れる。周りに誤解されることも厭わずに自分の道を進む姿はかっこよかったなぁ。その茶目っ気のある性格も、どうしようもなく天才肌なところあるキャラを存分に表現し演技していたバッチさんがかっこよかったなぁ。シャーロックで鋭利な浜刃物のように切れる天才を演じてきてるせいか、天才の演技がいたについてた。
医療と魔術の対比や建築や都市の描写がいい。香港の足場が竹なところとか、細部にまで作りこんでいるところもいいなぁ。ロンドンのマントはどうも某魔法学校っぽい感じで展示されてる気がしたなぁ。
ストーリーの奥行きや運びは面白くとんとんと進んだけど、クライマックスがちょっと???ってなった。なんだかとんちレベルな気がしたのは私だけなのかな。西洋と東洋の考え方の違いかな、コミックスだからかなとか考えた。
でも時間というタームのリアル感質感を感じた。もう一回みたいなぁ。4Dは確かに酔いそう。でも大きな画面で見るのいいな。映画館で前に座ってた人が多かったのはそのせいだったのかな(^^;
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アイ・イン・ザ・スカイ

映画
01 /08 2017
アラン・リックマン、最後の出演作品となった映画を観にシャンテシネへ行ってきました。
この映画館は、ウィンターゲスト(97年)を上映した館で、来日したさいはここにもいらしたことがあって、ああ、そんな想いで見ました。

映画はとてもシビアでリアルでした。映像の作りが現実の世界と似ていて、錯覚してしまいそうになるほどで、同時に今も起きえる、今起きているかもしれないという感じが抑えられなくなる映画でした。戦争もの特有の緊張感がずっと続いていてずっとどきどきしてました。何か起きるんじゃないか、今にも発砲が始まるんじゃないかとずっと緊張してた。

コリン・ファースがプロデュースして、この俳優なんて出来が悪くなるわけがなく、どうして東京でここしか上映してないんだろうって思ってしまう。すごい映画です。そして今見ないと意味が無い映画、それにアランが出てるのが泣けてくる。

ラブアクの時みたいに、おもちゃ屋でクリスマスのおもちゃ選んでいるところから始まるアランの演技。世界をまたにかけた作戦に会議に挑むようにラフな顔で席に付いた途端軍人になる。静かだけど起こっていること、自分の立場、やらなければならないことを同時に瞬時に考え行動している(椅子に座っているけど、絶妙のタイミングで彼は意見や考えの変換を求めしている)役。最後のセリフは重く軍人も同じ人であることを示唆してる。なんともプロに徹したアランによる中尉の縁起に、この人がもういない、撮影のときは最後だと思っていたに違いない、などのメランコリックな考えを吹きとばす、高貴な硬派な硬質な演技でした。
ボブ★ロバーツなど社会派の映画に出ていた頃のアランを思い出しました。

で、この映画を観て何を考えたかというと、皆同じ人間で、家庭があって好きな人がいて、護るべき人がいて、死ぬまで幸せにくらしたいと望む人がいるだけなのに、何で現実はここまで極端な人や行動であふれているのだろうと、素朴に思った。
ミサイルボタンを押すときに躊躇うアメリカ人がいて、クリスマスプレゼントの用意にうんざりする軍人がいて、家の中では優しいお父さんがいて、それらは世界共通なのに、どうしてミサイルや爆弾が必要なのか、また発射するのにそこまでややこしくなったことは、逆に救いなのかとまで思ってしまった。それぞれの人間としての感受性が個性を作り上げ、人間はここまでややこしくなってしまったのかとも。少女は犠牲というにはあまりにも残酷で、人はそれほどまでに立場が違えば神になれるのかとも思った。そんなことなくて、でも傷つく少女をみて、誰もがその理不尽な痛みを経験しているとも思った。そんなえらそうなこといえないんだけど、弱者が弱者のままでいいのかってほんと思うなぁ。で、多分その反発がまた…。こじれきった世界を止める方法はもうひとつしかないのかなぁ。アランに大きな宿題を言い渡されたような気持ちになってきた。
改めてアラン・リックマンの冥福を祈ります。


あらすじ(反転で)
イギリス、ロンドン。軍の諜報機関の将校キャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、国防相のフランク・ベンソン中将(アラン・リックマン)と協力して、アメリカ軍の最新鋭のドローン偵察機を使い、英米合同テロリスト捕獲作戦を指揮している。
上空6000メートルを飛んでいる空の目であるリーパー無人航空機が、ケニア・ナイロビの隠れ家に潜んでいるアル・シャバブの凶悪なテロリストたちをつきとめる。その映像が、イギリス、アメリカ、ケニアの司令官たちがいる会議室のスクリーンに映しだされるが、彼らが大規模な自爆テロを決行しようとしていることが発覚し、任務は殺害作戦へとエスカレートする。
アメリカ、ネバダ州。米軍基地では、新人のドローン・パイロットのスティーブ・ワッツ(アーロン・ポール)が、パウエル大佐からの指令を受け、強力なヘルファイアミサイルの発射準備に入る。だが、破壊準備に入ったその時、殺傷圏内にパン売りの幼い少女がいることがわかる。
予期せぬ民間人の巻き添え被害の可能性が生じたため、軍人や政治家たちの間で議論が勃発し、少女の命の行方がたらい回しにされる。キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を優先しようとするが――


結末は、それほど驚かなかったなぁ。結果であって、申し訳ないけど、それまでが人が死ななすぎてた。物語の終わりとしてはあの形がよかったんだと思う。潜伏した人がいつ殺されるのか、捕まって酷いめにあうんじゃないかってずっとひやひやしてた。あんなところでゲームしてたらだめだよう。

(1/14 覚書)任務の間、ヘレン・ミレン扮する大佐を指令所の部下たちがマムって呼ぶのがいい。親しみと尊敬を感じる。

艦これ

映画
01 /08 2017
元旦の夜つれあいと見てきました。いいようという感想を聞いていたので、これは一度映画館で…と思い行ってきましたよ。
実はあまり知らないのと、理解してないのと、ゲームもしていないので、なんとなく見に行ったというほうが正しいかな。夫はTVシリーズも見ていない艦ヲタの夫とみました。
元旦夜の小さなスクリーンというのもあって、初見の人が少なかったのかな、ちょっと仲間意識てきな空気が流れてたようにおもいます。いや、私よく分かってないんです…って思いながら座っていました。しかし、よかったです。TVシリーズでは遠出の戦闘シーンが少なくて、大和さんなどは重たいばかりの印象だったので、かっこよかったなぁ。実際にあった戦いを模している(でいいのかな)という話ですが、海上での動きや流れを見ているだけで楽しかった。
・TVアニメで不十分だった部分がみたされた
・艦むすについて考えた
ストーリーとしては重たくて、艦むすって何?という根源的な問いをこの映画ではしていて、それについて(とりあえず)答えている。刀剣乱舞でもそんな感じの部分はいまあって、こうなるのかなと思ったりもした。
しかし、艦むすは男らしいですよね、その反対で刀剣ーは逆なところもあって、そこらへんの設定がどうかということまで夫と話し合ったりした。艦むす男気あふれていますね。
ゲームをやっていないせいか、娘さんそのままでも出動してかっこいいかもとか思ったりしました。抜錨!!ですよね(^^)
か弱い女の子が必死に海を渡ってゆく姿がいじましかったなぁ
お腹冷やさないといいとか思ったりもした(^^;

ファンタスティックビースト

映画
12 /04 2016
映画観てきました。期待しすぎてしまったせいか、見るときにちょっと堅くなりすぎていたかな。娯楽としてみるのは楽しかったです。ひやひやしたり、わくわくしたり、これを観てハリーポッターの世界にはまってくれる人が増えるといいな。世界観や設定などもうついていけなくなってしまったけど、一ファンとして映画みてゆけたらいい。なんだか昔の彼氏にあうみたなこといってます(笑)
ヴォルデモートの過去やハリーが生まれる以前の時代設定を煮詰めてまた見直したい。ここらへんあやふやなので、グリデンバルドよかったですね~(^^;でてくるとは思わなかったので驚いた。
魔法が過激で迫力があった。あの勢いでヴォルデモートも倒してほしかったなぁ(笑)音がいろいろありすぎて気になった場面がいくつかあった。音楽が気になったというのは映画としてはいけなかったのかな。効果音も大きすぎたかんじがある。4Dだとよかったのかな。アトラクションっぽかったのかな。そういう意味ではすごい映画でした。今までの美しさや動きの面白さとは変わってきているんだな、進化してきているんだなと思いました。

聖なる呼吸

映画
10 /15 2016
近所のスポーツクラブに通い始めてるんですが、週に何回かヨガのレッスンがあってそれに参加しているうちに、先生によってヨガの指導が違っていることに気付き、また、ストレッチとか柔軟体操ってヨガの動きにとても似ていて、それってどういうことなんだろうって思ってたので10月10日に見に行ってきました。


ヨガの知識は全くなかったんですが、形や流れはなんとなくやっていたので、この映画に出てくる人たちのヨガがすごいってことは分かりました。と、同時に帰ってから図書館で本をさがしたら、殆どの本にこの映画に出てくる人がでてきた。アイアンガーさんはマットを今一般的になっているヨガマットを作った人で、バタビジョイスっていう人の道場の写真も本によくでてくる。ハタヨガの意味をこれで知りました。

見始めて最初に思ったのはインドという空気と人の生活のゆるやかさ、きりきりした顔の人が一人もいない、街は賑やかで人もたくさんいるのだけど、日本のように自分のことだけを考えて歩いている人がいない。カーストがあり貧困があり女性は家にいなくてはいけない国なのに、リズムは穏やかで深い呼吸ができそうな感じがあった。
アーサナについて語りながらそれぞれの師は人生を語り呼吸を語っていました。自分の身体を自分でみつめることによって、何をつつながってゆけるかを考える。自分を考えて他者にいきつく、あ、これシーモアさんでも言ってました。
途中パタビジョイス氏が亡くなってしまうのですが、そんな出来事も風が吹くかのように穏やかに息子がヨガをしているシーンになる。あ、死ぬっていうのはこの国ではそういうことなのだなと、とても自然に納得できる。水があって緑があって、家があって、ヨガをする人たちがいて。

このヨガも少し前まではインドで廃れかけていたそうです。そのヨガをクリシュナマチュアリアという大学の教授が探し集め時の国王の君主に雇われ、秘術としてではなく女子供にも平等に体力を育むものとして発展させたそうです。外国に広まっていったことで宗教性が薄くなってしまっているけれど、ヨガを行う南インドの人たちはその心にいつも神がいるというインタビューに答える国の人をみて、神を持つ国の心の強さを感じました。
インド行ってみたくなりました。

渋谷のアップリンクで一番前のクッション席に座ってみました。足伸ばして映画の間ずっと呼吸を深くして見た。途中ヨガの指導をしている場面では一緒に呼吸したりして、鼻で喉を使って呼吸すると自然と音がでる、とか、アーサナの作り方とか、リズムとかとても参考になりました。ヨガを極めているわけではないけど、呼吸についてヨガについての考えやルーツを知ることによって、これからもっと深くヨガや自分をみつめることができるようになると思いました。
映画の間ずっと意識して呼吸してたら、元気になりました。

シーモアさんと、大人のための人生入門

映画
10 /15 2016
この映画ずっと前から気になっていて、今日やっと見てきました。



予告でこのシーモアさんは戦争で失った仲間を思い出し涙します。その姿と表情に純粋なものを感じて、どんな人なんだろうと思ったのがきっかけです。

監督はイーサン・ホーク、でも彼はあまりでてきません。シーモアさんの生活が主でその中にピアノがありインタビューがあり、小さなコンサートがある。そのどれもが音楽に対するシーモアさんの愛にあふれていて、そして同時にとても孤独で孤高なものを感じました。
六歳のとき親にピアノをねだり、日曜の朝早起きして譜面を広げ弾いてみるシーモア少年。起きてきた親になぜ泣いているのかと聞かれると、曲が美しすぎたからと答える、そんな子供の感受性のまま歳をとった人のように感じました。もちろん、純粋なままでいられないのは分かるし、インタビューでは結構きつい質問もされています。私はアマチュアになったんだという彼の精神性、自分の中に信じるものを求め真実を探し出し教師として生徒を指導する。その姿は音楽の神様のようです。
練習がうまくいったときに全てがうまくいくと感じ、うまくいかないときは全てが無能にだめにおもえた、そこから学んだことは才能の中に人格があるということだ。など、彼独特の格言と、先に述べた経験談がたくさんでてくる。もっとシーモアさんの話を聞いていたくなる、そんな映画でした。

公開指導をしている場面で彼は生徒達の呼吸について語っています。先週「聖なる呼吸」という映画を先週みたのですが、その映画でも呼吸について語られていました。深く大きく呼吸することの大切さ、その生き方そのものが作品に表れてしまうことを実感しました。そうか、呼吸なのかと、思いました。

シーモアさんは絶えず笑顔で優しく指導していますが、ぬるいわけではありません。かなり辛らつなことを解説している。でもそれに愛情があるから怖く聞こえないんだとおもう。この人のピアノを弾く姿に何度も涙がでました。そして、戦争の出来事をよく覚えてる。鹿の思い出などは聞いているだけで綺麗だった。スタンドバイミー思い出すなぁ。孤独で自分に厳しい、そして境地にたった豊かさをシーモアさんの全身に感じた映画でした。最後の言葉がすごかった。

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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