蜷川幸雄の挑戦―イギリス公演紀行

イギリスの本
11 /04 2009
蜷川幸雄の挑戦―イギリス公演紀行 (別冊太陽)
蜷川幸雄の挑戦―イギリス公演紀行 (別冊太陽)
平凡社 2001-02
売り上げランキング : 431024

おすすめ平均 star
star挑戦者でありつづける蜷川への海外の反応が知れます。
star舞台好きには楽しい、メイキング写真集

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アラン・リックマンの写真があると知り図書館で借りました。
若い頃のリックマンが蜷川さんの舞台に出た記事と写真が載っていました。

「タンゴ・冬の終りに」
1991年8月~10月ロンドン・ピカデリー劇場で上演されたそうです。
アラン演ずるキヨムラ・セイは狂気の世界に入り込んでゆくという主人公の役です。

演出家との会話や練習でのエピソードなどが書かれてあり、想像して楽しみました。演出家って灰皿投げる役の人、っていうセリフはNODA・MAPでも聞いたことがあります(笑)。それをアランが言っていたなんて、…素敵です。
アランが舞台に立つということは今でもあるのかなぁ、一度演技を生で見てみたいです。
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英国「乗物遺産」探訪

イギリスの本
12 /12 2008
英国「乗物遺産」探訪――SLとナローボートで巡る、古きよきイギリス
英国「乗物遺産」探訪――SLとナローボートで巡る、古きよきイギリス秋山 岳志

千早書房 2008-09-22
売り上げランキング : 445546


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イギリス式極楽水上生活―ナローボートで楽しむ爽快クルーズ・ライフ
イギリス式極楽水上生活―ナローボートで楽しむ爽快クルーズ・ライフ秋山 岳志

光人社 2006-07
売り上げランキング : 191591

おすすめ平均 star
starこんな旅もあったのね。老後の楽しみがまた増えた。
starゆっくり、ゆったりとした旅の世界を

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ではナローボートの楽しみ方を書かれた作者さんによる、イギリスでの保存鉄道とナローボートの楽しみ方を紹介した本。


鉄道とナローボートの歴史を紹介しながら、イギリスでの保存状況や楽しみ方も案内してくれる本。
小さなイラストがポイントになっていて、汽車のページには機関車が、ナローボ-トのページにはナローボートが書かれてあるのが楽しかったです。イギリスの有名な小説、汽車、馬車鉄、またナローボートを馬に曳かせている様子などたくさん写真が載っているのも楽しかったです。
日本にはなかなかない保存の考えや、ボランティアの楽しさも伝わってくる一冊。いつか私もイギリスに…と思う本です。

もう一度、人生がはじまる恋

イギリスの本
07 /14 2008
もう一度、人生がはじまる恋 (PHP新書 524)
もう一度、人生がはじまる恋 (PHP新書 524)齊藤 貴子

PHP研究所 2008-05-16
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おすすめ平均 star
star恋愛で見るイギリス文学案内

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本屋さんでみかけて興味がわき読書。ロミオとジュリエット、つれなき恋、プライドと偏見、ジェイン・エア、嵐が丘、チャタレイ夫人の恋人、とイギリス文学にある恋の物語をあげながら、恋愛の様々な側面を解説しています。

題名だけ知っている小説のあらすじも分かり、そして解説が面白くて楽しく読みました。恋愛の落とし穴や、愛とその成就の考え方、社会からみた恋愛、愛の価値観の変化などが分かります。
イギリスの小説は絶対的階級の中で起きる階級にとらわれない人間性の対比が面白いと思っています。それだけではないのだけど、時に差別されていた女性が男性より優位になったり、自由に行動したりという場面が面白く感じます。
読んでいない本が結構あるので、これから読みたい。本文にある作者の訳もよかったです。

花になった子どもたち

イギリスの本
07 /04 2008
花になった子どもたち (世界傑作童話シリーズ)
花になった子どもたち (世界傑作童話シリーズ)市川 里美 多賀 京子

福音館書店 2007-11
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おすすめ平均 star
starだれかが落としてなくしたものが……

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夏休み前のこの季節は課題図書が揃い、図書館でもまだ借りる人が少なく読むことができます。…宿題を今のうちに…とは思わないかな(笑)。読んで楽しい本がそろう季節ですので、興味のある方はもちろん、無い方も手にとって読んでみてください。

と、いうわけで中高年向きの課題図書を読書。
読み始めるまで、主人公の姉妹が花にされちゃうお話なのかと思ってましたが、そうではありません。ひと夏おばさんの家で過ごすことになった姉妹の成長物語。
ミンティーおばさんは子供を育てたことがなく、わがまま盛りの妹ネリーをもてあましてしまいます。姉オリヴィアは亡くなった母のかわりに必死に母親役をやるのですが…。

おばさんのおおらかさと、オリヴァの孤独とネリーの子供ならではのわがままが等身大で描かれていていい物語です。他にも庭を舞台にした小説はありますが、読みやすく楽しめる一冊でした。
終りもよかったです。


秘密の花園
秘密の花園Frances Hodgson Burnett Graham Rust 野沢 佳織

西村書店 2006-12
売り上げランキング : 19110

おすすめ平均 star
star物語以上にすてきな挿絵

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グリーン・ノウの子どもたち (グリーン・ノウ物語 1)
グリーン・ノウの子どもたち (グリーン・ノウ物語 1)ピーター・ボストン 亀井 俊介

評論社 2008-05
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もお勧めです。

レ・ミゼラブル〈下〉

イギリスの本
03 /18 2008
レ・ミゼラブル〈下〉 (古典童話シリーズ)
レ・ミゼラブル〈下〉 (古典童話シリーズ)ヴィクトル ユゴー Victor Hugo 清水 正和

福音館書店 1996-01
売り上げランキング : 250651


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読み終えました。よかったです。何でもっと早く読まなかったんだろうと思う反面、今読むからこんなに面白いと思えるのだろうなとも思ったり、ジャン・バルジャンの心の動きや行動、どうしようもない迷いと真摯な心にユゴーその人を見た気持ちになりました。
様々な人の人格描写がすごくて、幅の広さを感じました。あと時間の流れも。あとがきに10年かけて書かれたとありますが、10年かけて10年の話を書いたのかと思うとその壮大さに驚きを通り越し感動します。
小さい頃コゼットをなじったエポニーヌはマリユスの恋に破れ死んでしまったり、革命の様子がリアルに感じられる反面それぞれの人物から距離を置いて書かれているので、その空間に漂う空気が身に迫って感じられました。パリという都市の時間を含めた全容も感じられ、時間と時空と人間の成長と後退、感情の揺れ幅を感じました。
随所にユゴ-の思想や考え、願いが含まれていて、どこを読んでも彼の心からの声が聞こえてくるように思えました。人が人として生きることの難しさと、それでも正しく生きることができるという確信。それには愛が必要だということと、悪から逃れようとする人と悪に浸りきった人、その場所から離れて暮らす人と、どうしようもなく引き寄せられてしまう人、様々な人を通して人間のどうしようもなさと、愛おしさを感じました。それはきっと作者の真の声なのでしょう。テンポや流れがよく楽しんで一気に読むことができました。この図版も美しくて大好きな本になりました。繰り返し読みたい本です。

太陽の戦士

イギリスの本
02 /29 2008
太陽の戦士 (岩波少年文庫(570))
太陽の戦士 (岩波少年文庫(570))ローズマリ・サトクリフ 猪熊 葉子

岩波書店 2005-06-16
売り上げランキング : 58589

おすすめ平均 star
star障害と孤独−自己実現と成長−緋色の戦士をめざして

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サトクリフの代表作です。上の感想読んで、興味がわき読んでみました。古代ブリテン島のシリーズで、右腕がきかないドレムという少年が主人公。彼が群れの中で成長してゆく物語。
と、書くと健全な健康的な話にみえますが、腕が一本であるということに負けず人間として必死に一人前になろうと、皆に認めてもらおうとする姿は、作家サトクリフのようでも、自分のようにも感じられてきます。身体的な欠落がなくても、成長する時に感じる様々な絶望、挫折は同じことを思い出させてくれます。

筒井氏の
愛のひだりがわ愛のひだりがわ
筒井 康隆

岩波書店 2002-01-24
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を思い出しました。愛という片腕の女の子が黒い犬と一緒に旅をする話。この本にもノドジロという猟犬がドレムの友をします。サトクリフの作品にはよく犬がでてきます。再会や別れが描かれていて、好きな場面の一つです。

この物語は今まで読んできたサトクリフの話の中では一番素晴らしいと思いました。なにより感情の表現がいいです。言葉や主人公の想いの端々に豊かな感度の高い感情が描き表されていると感じました。
怒りや悲しみ、友情や人を思いやること、尊ぶことを正確に精密に書き表していると感じました。

はじめ、ドレムが片腕しかないことを悔やむところで「二本の腕がないから弓ではなく槍を選ぶしかなかったことを相手に忘れさせるくらい上手になれ」と助言を受けたり、母を傷つけるところでは怒りを盾にするという表現が使われているところがよかった。
改めてサトクリフの素晴らしさを感じた一冊です。

作者は歩行が困難な身体で家にいることが多かったと解説に書かれています。確かに自然や生活の表現に実体験が伴っていない感じは読んでいるとあるのですが、同時に猛勉強したのだなという感触もあります。
で、それを感じるときこの作家には同情ではない尊敬の念を感じます。この作家は多分、ただの健全な物語ではなく、どこか欠落している幼い頃から欠陥のある人物を主人公にすることによって、違った角度から世界を支えているものについての物語を描こうとしたのではないかと感じるのです。
群れのリーダーではなくても、一人毅然と胸を貼って生き抜く人の人生をその意味を描こうとしたのではないかと、そう感じます。卑屈にならず媚びず、健常な心や身体を持っている人にはないものの素晴らしさを描いているのではと思うとなおさら好きになるのです。

ケルトの白馬

イギリスの本
02 /19 2008
ケルトの白馬
ケルトの白馬ローズマリ サトクリフ Rosemary Sutcliff 灰島 かり

おすすめ平均
stars己の運命を担うということ−点と線の彼方へ
stars最後の2行。
stars本当にあったことのように思う
stars古代のブリテン島
stars美しく胸のつまる愛

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「ケルトとローマの息子」を読んでもっとよみたくなり読書。古代ブリテン島が舞台です。この表紙に載っている写真はバークシャーにあるアフィントンの白馬と言われる地上絵です。紀元前に草を刈り、土地の石灰石で描かれたものとして、先日見たナスカ展でも紹介されていました。この地上絵がどのようにして描かれたのかという物語。架空でありながら、思わず引きこまれるような面白さでした。
この人の作品に出てくる主人公は、静かで人の上に立ち率先して群を率いるtというタイプではありません。「ケルトー」では奴隷になり船に乗って過酷な労働を強いられています。この本の主人公ルブリンも族長の息子でありながら、それは幸せをもたらすものではなく、苦痛を伴う運命を背負わされます。
戦争にまきこまれながら、先頭に立つ事無く孤独の中で、言葉にするでもなく犠牲となってゆくその人生は、見えない大きなものを伝えているように感じます。
作者の生い立ちがただの冒険ものではないことの関係があるのではと思いながら読みました。

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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