騎士団長殺し

村上春樹
04 /16 2017
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編村上 春樹

新潮社 2017-02-24
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騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編村上 春樹

新潮社 2017-02-24
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発売日にそろえて、約一ヶ月かけて読書。
感想などもちらほら読んだりしながら、自分はどんな感想を書こうかと考えて早数週間。
いや実際、自分のメモにはたくさん書いたんですよ感想。でも書き出すとどれもそれだけじゃないのではないかと、そう思うと確定ができなくなってしまいました。
ひっかかっているポイントはいくつかあるのですが
・震災が起きる前であること
・子供の存在
・以前のノボルではない免色という存在
・過去から未来を書いた1Q84とは違う時空のねじれかた
・主人公の絵画(仕事にたいする取り組み方とその表現方法)
などなど、これは一体何をいっているのか?と考えると同時に今までの過去の作品の匂い(?!!)がぷんぷんしていて気になってしかたなかった。でもそれらのどれとも違う結末にまた唸ったりしています
主人公の僕が変わってしまったことを最初はうれしくも残念におもっていたのですが、うーん、多分そういうことじゃないんだろうなと思っています。
確かにうけとったものがあるのですが、言葉にするとそれが端から崩れてしまうのではないかというそんなそれこそ小説にしかできない方法で作者が何かを超個人的になげかけてきたのではないかとそんな予感がしています。
この予感が気になるので、多分もう一回読む、で、余計分からなくなる(笑)
本重いので早く文庫本にしてくれないかなぁ(笑

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ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集

村上春樹
12 /13 2015
ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集
ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集村上 春樹

文藝春秋 2015-11-21
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久しぶりに更新します。ばたばたと毎日がすぎて、あっという間に年末になってしまいました。今年のベスト本とかもやりたいんだけど、なにしろたくさん本読んでない(汗)あせります。ここ一ヶ月に雑誌やなにかをちょこっと読んではまた日常に戻るというそんな日々でちょっとまいってもいたんだけど、気持ちの整理の糸口のようなものがみつかりました。
なんとかやっと前に進めそうだなと思う日曜の朝です。

紀行文をあつめた一冊。遠い太鼓や辺境・近況のようでもありシドニー!のようでもあるなぁと思ったりしつつ読書。ちょっとづつ、通勤電車の中で読みました。
コラムの最初の部分を読むたびにうなりました。どの始まりもすごい。題名になっているラオスの紀行文のはじめなんかはもう村上さんでしかかけないくだりばかりで、何度も読み返しておりました。よく読むと文章どうしの不思議な連携といいますか、独特な書き方をより強く感じました。小説だと何気なく流してしまうかたちなどが際立ったように感じます。そして、ギリシャなど当時書かれた書かれた小説や紀行文を思い出しつつ読んだ一冊でした。

スプートニクの恋人

村上春樹
11 /07 2015
スプートニクの恋人 (講談社文庫)
スプートニクの恋人 (講談社文庫)村上 春樹

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久しぶりに読み返したくなって読書。
職業としてのーを読んだあとで読み返すとなんともいえないものがあります。どのようにして書かれたのかを頭の隅に思いながら読みました。すると後半でくり返しでてくるイメージの意味や、ミュウとすみれと僕の関係性が今までよりすっきりと、また違った形で考えることができた。
今まで私はあまりミュウに感情移入してこなかった、というか好きではなかったんだなぁと思ったりもした。あと三人が話す会話のちょっとした部分がすごく気になって印象に残った。たとえば、すみれがいなくなって、島に僕をミュウは呼び出すんだけど、悩みを打ち明けたあとで、あなたのせいではないと僕が言うと、私はその言葉をききたかったのだとミュウは返す。この微妙な言葉のやりとりが今の私には避けがたい人間としての利己的な部分に思えた。にんじんの母との別れも、僕にさりげなく、本人も気がつかずに嫌なことを言っている。それを僕は感じていながらも受け止めている。それはまぎれもなく、自分本位な行動行為で、しかし人間として仕方のない自分を守るための術であることがわかる。ということが今の私にわかる。どこまでも自分についてしか考えられない人間(大人)と他者との関わりと関わりのなさとの向こうにすみれが現れてくる。そのとき既に僕の手には血が染み込んでいる…ということなのかなと、今回の読書ではそこまで考えた。・・・まだまだだな私。

職業としての小説家

村上春樹
10 /03 2015
職業としての小説家 (Switch library)
職業としての小説家 (Switch library)村上春樹

スイッチパブリッシング 2015-09-10
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下書き登録したまま放置してた。読み終わりましたよ、読みました。楽しかった。これからは村上主義でいこうと、そう決心した次第です(笑)
村上さんのところ
村上さんのところ村上 春樹 フジモトマサル

新潮社 2015-07-24
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賞にどうして興味がわかないのか、ちょっと考えればわかるでしょう読者のみなさん、という感じで書かれてる。こつこつ自分で考え考えしながら仕事を(生活を)してきた村上氏のもっともな自伝的コラム。そのひとつひとつに励まされるのは長年愛読書として親しんできたファンならではの感想なのではと思いました。あまり話してこなかった生い立ちや個人的なことまで明確に書かれていて、そうだったのかと作品が発表された当時を思ったりしました。小説の書き方から苦労まで、読むだけではわからないけれど知ることができてよかった。生きている間にこれが読めてよかったと思ってしまうあたり、時は流れたのだなぁと思ったりします。
いろいろ謎や疑問に思っていたところが明確になったのがよかったなぁ。個人的人生の格言もたくさんいただきました。
この後読んだザルガドさんのインタビュー本にもあったけど、職業として小説家だといえるのはプロに徹しているというとなんだよなぁ。かっこいい。

アンダーグラウンド

村上春樹
03 /28 2015
アンダーグラウンド (講談社文庫)
アンダーグラウンド (講談社文庫)村上 春樹

講談社 1999-02-03
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確か一月下旬ごろ、ニュースでサリン事件の時の救急電話対応の録音が一部公開されました。仕事から帰ってきて夫からそのことを知り、ネットでその数分間のやりとりを聞いているうちに、読み返したくなって読書。ちょうど事件があった同じ地下鉄に乗って通勤しているので、通勤時間にちょっとずつ読みました。単行本で出た当初読みました。たぶんあれから15年ぐらいたってる。単行本は重たいので持ち運びできなくて文庫本で読みました。一ヶ月以上かかったかな。怖くなったり、泣きそうになったりしながら読みました。

一度しか読んでいなかったのですが、結構内容を覚えていて、読みはじめると思い出した。でもかるく十年以上たっているので、昔の自分とは違う視点で読めた。たとえば、50歳代の中小企業社長さんの一言や、昔苦労したという下町のおじさん、妻が子供を出産したばかりという若いお父さん、そのバックボーンというか、インタビューを受けている人たちが何を言っているのかがより深くわかった。そして村上さん自身が気をつけたであろう公平に冷静にインタビューした人をとらえ観察し語っている文章がわかりやすく、またその人物を想像することができました。

最後の「目印のない悪夢」では、以前読んだときは、地下鉄の職員の任務に対する行動にたいしほめていたのが印象にのこっていたのですが、今回は実行犯の人たちが陥った闇の深さ、その人間性の薄さが心に残った。今ふらりと”あちら側”に行ってしまう若者がいるけど、村上さんはこの当時からその部分に気づき危惧していたんだなぁと思いました。冠がると怖い話です。そしてまた救護にあたった普通の人たち、そして信念をもって生きる社会人の想いの強さを感じました。
ここらへんの気持ちが授賞式で村上さんが自分は弱い立場にいたい、とスピーチしたもとになっているのかなぁとも思った。

事件があって一年半から二年ぐらいしかたっていないのに、犯人に対してあまり怒っている人がいなかったのも、気になった。以前はそんなものかなと思っていたのだけど、体を大事にしながら毎日過酷な通勤列車にのっている男の人たちがそんなに軽く考えるはずがない。体を大事にしているのだって、通勤列車に乗るのだってみんな家族が大切だから、自分の体を壊されるってことは家族を壊されることに等しいわけで、それが”あまり思い出したくない”とかかかわりたくないという人がいるのは、逆にいやおうなく自分の人生にかかわってしまっていて、それはあきらかに負の部分で、それ自体はどうしようもできなから、だから、考えたくない、もう怒りを通り越した赦しなのではないか。これ以上怒って自分を痛めつけたくないから怒らないんじゃないかとそう思いました。それほどまでに深く強く人を傷つけるのは、やはり何年たっても酷い許されざる出来事だと改めて思いました。最後に亡くなられた人のご冥福をお祈りいたします。

女のいない男たち

村上春樹
08 /15 2014
久しぶりの投稿です。
本あまり読んでいなくて…、でも最近やっと読書の面白さを思い出しかけてます。USJ行ってハリポタ村みてきて、やっぱりその空間に行って感じることのよすがにするものって私は映画ではなく小説でした。指輪物語はテーマパークになっていないけれど、きっとできたら私は映画よりも原作小説のイメージを思い出すのだろうなと感じました。読書ってこんなふうに自分の血肉になるアイテム(媒体というのかな世界との繋がりをもたらすもの?)なんだなって思いました。で、読書のすごさ面白みを感じています。でもなかなか開いて楽しむ時間がないのは反省点、時間ないなんていいわけしたくないなぁ、

女のいない男たち
女のいない男たち村上 春樹

文藝春秋 2014-04-18
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新作いっぺんを含めた雑誌で連載した小説の再録。連載時とは違う部分や、まとめて読むと繋がってる部分があって面白かった。最後の短篇はちょっとらしくないというか、あまり面白くなかった。技巧をこらした完成度の高い小説だと思います。

同名のヘミングウェイの小説があるんですね。今度読んでみよう。

女のいない男たち ヘミングウェー短編集2
女のいない男たち ヘミングウェー短編集2アーネスト・ヘミングウェー 高村勝治

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アンジーのマレフィセントを随分前に映画館で観ました。眠れぬ森の美女のアニメとは展開が違い。アンジーのマレフィセントでした。最近強い女性、運命を自分で切り開き、男性にはたよらない、というのがメルヘンやおとぎの世界でも通説になってきたのかなぁって思う。男が弱くなったともいえるけど、女は自立が当たり前!という風潮になっていかないといいなぁと思ってる。自立はもちろんだけど、人に甘えたい、それが好きな人ならなおさら…という考えは男女関係なく人との関わりとして認め守ってゆかないとなぁ。他者との関わり方の時代の変化を考えてしまった一作でした。

1q84と猫の町

村上春樹
06 /15 2014
昨日、世田谷文学館で常設展の小説をからくりにしたムッソーニ氏の作品をみていたら、荻原朔太郎の猫町という作品があって驚きました。1q84を最近ゆっくり読み直してる最中だったのでなおさら驚いた。ネットで調べてみると、深い関連はないようなんですが、似ているかんじがあります。からくりは他に村上春樹の眠りもあってなんだか夢の世界にいるみたいでびっくりしました。

世田谷文学館は昔、林明子さんの展覧会の時に来て当時小さかった娘と楽しんだ場所で、久しぶりに来て街が全然変わってるうえに不思議な符合で面白い体験となりました

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き