青の障壁

携帯小説
12 /23 2015
青の障壁 (OtoBon ソングノベルズ大賞)
青の障壁 (OtoBon ソングノベルズ大賞)白井 かなこ

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携帯小説を久しぶりに読みました。読んでみて分かったけど、読みたい小説は携帯でも、紙でもサイトでも読むんですね。読みたくなる文章を私も書いていきたい。。。そんな抱負を語っているばあいじゃないのですが(汗

以前も紹介したことがあるのですが、白井かなこさんは弟の小学校時代の同級生で、かつ心臓病だった弟をつぶさに観ていてくれた人です。
暦がつむぐ恋物語vol.12 約束 ~葉月~という小説のモデルにしてくださいました。最近は

君に届け1  はじめての気持ち (集英社みらい文庫)
君に届け1  はじめての気持ち (集英社みらい文庫)椎名 軽穂 白井 かなこ

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で有名ですね。
そのかなこさんが
ソングノベルズ大賞 受賞作 無料お試し版 (OtoBon ソングノベルズ大賞)
ソングノベルズ大賞 受賞作 無料お試し版 (OtoBon ソングノベルズ大賞)伊藤 秋樹 いぬじゅん 白井 かなこ 岡田 みちよ

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で佳作を受賞されその作品が「青の障壁」です。
ドリカムの「朝がまた来る」のソングノベルです。

主人公の香子はかなこさんにイメージが重なる部分があり、勝手にかなこさんの雰囲気を重ねながら読みました。歌から想像するように、悲しい話なのですが、それだけではない次への夢と希望を感じさせる小説です。
塾生の未知との関係は、細かく丁寧に描かれ、以前塾で働いていたことがあったかなこさんの観察眼がここにあるのかなと思ったりしました。思春期の生徒にたいする真摯でまっすぐな視線を感じます。しかし未知との心の交流を重ねるうちに、自分の甘えをみつけ、友達になることで心を許したことで自分のエゴを押し付けていると告白するところは、すごいなと思いました。なかなかこういった自分を戒める視点を持つのはむつかしい。特に年下に対して上から目線ではなく平等にそれでいて、ともに先を見るという感覚は実はとても難しい。そしてそれを年下の人のほうが敏感にキャッチする。ここらへんの描写がとてもよかったです。
物語は恋愛でして、衝撃的なことも起こるのですが、それは読んで楽しんでください。

思春期の子どもを育てているせいか、この時期の子どものもつ狡猾な部分やアンバランスな部分を見つめるまなざしの表現がとてもよかったと思いました。あと上野国立博物館の平成館私も好きです。谷口さんの設計で、美しい建物です。そんな博物館の風景も読みながら楽しんだ一冊です。いや一つの小説です、と書けばいいのかな。ネット小説はどうやって呼べばいいのかなぁ、時代は変わるなぁおばさんついてゆけないです(笑)
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八月なので

携帯小説
08 /05 2009
明日から旅行にゆくのですが、その前に八月になったら書こうと思っていた記事を書きたいと思います。以前にご紹介した携帯小説「約束」です。

この話しは八月が舞台です。作者のかなこさんは私の弟をモデルにしてハズキくんという男の子を描いてくださいました。偶然の一致で弟の誕生日も八月です。そんなご縁で再び紹介します。

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約束

携帯小説
12 /16 2008
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白井かなこ 著                            
電子書籍「暦がつむぐ恋物語」シリーズの八月の小説のご紹介です。

携帯小説を読むのは初めてでして、購入の仕方から読み方まで初体験の小説でした。
ダウンロードや書体の設定など、冒険しながら読みました。

この小説は一年を通して書かれた十二の小説のうち八月の物語です。
少し長くなりますが、約束をどうして読むことになったかというところからお話したいと思います。

秋に父と会った時、「弟をモデルに小説にしたという女性から連絡があったんだよ」と言い出しました。小学生の頃、弟の同級生だった友人が弟をモデルに携帯小説を書いてくれたと知らされました。弟が亡くなったのは1999年で、もう十年近く前に死んだ弟がモデルだということで、とてもびっくりして父に作品名を聞き、読んでみることにしたのです。

弟は生まれつき心臓の造りが普通と違っていて、入退院をくりかえして育ちました。そして彼が小学三年の時に引越しをしました。新しい小学校に入ってからは殆ど友人ができず、病院と家との往復が主でした。心臓が悪い為にいつも唇が紫で、走ることができず、からかわれても追いかけることも怒ることもできませんでした。そんな彼は次第に人より大人びて、同じ歳の子供達から一歩下がって全体を見ている子供になりました。
発作が起きれば救急車を呼び、地方の病院から大きな病院へ、また状態がおちつけば大きな病院から地方の病院へと転院をくりかえしながら、咳ひとつするのもびくびくしながら家族で見守ってきました。
心臓移植を諦め、腎臓手術を諦めて、階段を一つづつ降りるように身体の部分が壊れてゆきました。そして最後は大量の吐血をして亡くなりました。しかしそれは苦しままずに死んだことになるそうで、今までずっと苦しんできたんだから、そのくらい神様が許してくれたんだね、と話していました。

この小説に出てくる木葉月哉くんは、ひょろりと背が高くて浅黒くて目が印象的で、と、弟の印象にそっくりです。彼はいつも健康である私達とは違うものを見ていたように思います。そこが妙に大人びて、でもどこか無邪気で…という弟のイメージが蘇ってきました。白井さんはこんなふうに弟を覚えていてくれたんだなぁと、二十年近くたっても弟を覚えていてくださったことが嬉しかったです。

1999年の今日、弟の葬式を挙げました。何にもいいことがなくて、彼の人生なんだったんだろうと、まだ幼稚園に通っていた娘と並び遺族として頭を下げながら思っていました。でも、参列してくれた人の殆どの方に、弟に励まされていたと告白されました。弟が病気と戦っているそう思うだけで、くじけそうな時がんばることができたよ、と何人もの人に言われました。「人に迷惑かけてばかりで嫌なんだよ俺」って言ってた弟にばかだなぁって思いました。こんなに多くの人を、会えなくても会ってなくても支えていたんだよって、言ってあげたくなりました。そしてこの事が死んでから分かってすごい悔しかった。

闘病生活は嵐のように大変で、死神が家の中を走り回っているような様相だったから、こんな簡単な事に気が付かなかった自分に腹が立つくらいでした。もっと楽しく、もっと幸せを感じて暮らしていけたのにって思いました。

この小説はそんな私の願いの一部を叶えてくれたように思います。貪欲なので(笑)この喜びを糧に、もっともっと探したいと思います。
1999年のあの日から、ずっと言葉にはできなくても伝わるものがあると信じています。言葉にはっきりとしなくても、分かってくれる人がいると信じてきました。白井さんの小説を読んで確信を持てました。
書いてくださって、弟を幸せにしてくださってありがとうございます。心から感謝致します。


この小説は

PCCからは
「パピレス」 http://www.papy.co.jp/
「PDABOOK」 http://pdabook.jp/
サイト内で「白井かなこ」と検索してくださると見つかります。

で読むことができます。

QRコードは

image002.jpg           image004.jpg            image006.jpg
    au                       docomo                  softbank

です。
(QRコードは初めて設置するので、社名とコードが違うかもしれません。auは大丈夫でした。読み込めなかったら隣のを試してみてください(^^;)


そして白井かなこさんの 電子書籍「暦がつむぐ恋物語」シリーズ 全12作品をご紹介します。

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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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