京都旅行その3(東福寺2)

造園
03 /19 2016
東福寺の追記を
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この庭は本当に美しくて帰ってからも本を読んだり庭の図面を眺めたりして心の中で復習しました。
上記のは2月の写真なんですが去年9月に娘が行ってきたときの写真は

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こうなんですよ。夏、秋と姿が変わる庭を眺めてみたいとほんとに思うなぁ
娘が行ったときに、去年と全然違うっていってたのこのことだったのかぁと驚いています。

他の去年九月の写真
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北斗七星
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西庭から東庭に向かう
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東庭
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この部分の庭は今は改修(追加)工事が入っていてちょっと変わっていました


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帰ってから調べた庭の図面と小さな追記。
北斗七星から表庭、西庭、東庭と流れる動線の先に必ず木が立っていて、視線を先に誘導している様子が平面図から分かりました。下部にある西庭から東庭の間に今は物見台がかかっているので、アイストップになっている楓の木はもうないのですが、作られた当初の図面を見ると下にある垣根も低く谷川の向こうまで見通せるしくみになっていたのが分かりました。
庭を観て何を表現したかったのか、意図や考えを感じとろうと耳を済ませている時間がとても楽しかった。そしてこの庭から優しさを感じました。存在していてもいいと思わせる空間の優しさ、細やかな気遣いに自分の気持ちまで満たされている感じをうけました。昔生きていた人、今を生きている我々のこと、時間の流れを感じた経験でした。
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京都旅行その2(東福寺1)

造園
03 /13 2016
ずっと行きたかった東福寺(入館料400円/御朱印500円)へ
伏見稲荷からは歩いてゆきました。

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この苔の生え方はどんな感じなのだろうとかいろいろ考えていたので、着いたときは感動しました。苔生えてる!(当たり前なのですが)もう素な気持ちのまま楽しんでまいりました。

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この寺の庭については前述した庭という本とあわせてみると昭和14年からずいぶん変わっている部分もあり、また去年の9月に来た娘の話によると季節が違うせいかまた赴きもずいぶん変わっているようでした。
こうやって思うと庭というのは毎年毎季節変化してゆくのですね(当たり前なのですが)もう純粋にただただその自然のすごさと美しさを感じてまいりました。

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北斗七星からの庭の流れ、動線と視線の動きや造詣と自然の介在の様子を楽しみました。

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庭のすぐ下には谷になった川のせせらぎが…五感で楽しませてくれる庭でした。

日曜の午前中というのはお寺にとってどのような時間か分からなかったんですが、本堂の太鼓がなって禅かなにかの行が始まるところでした。厳かな気持ちになった午前でした

庭―作る楽しみ観る楽しみ

造園
03 /07 2016
庭―作る楽しみ観る楽しみ (光風社選書) 単行本 – 1992/10
重森 三玲 (著), 重森 完途 (著)

227ページ  光風社出版 (1992/10) 
発売日: 1992/10  18.8 x 13.4 x 2 cm

先週京都旅行にいってきまして、どうしても東福寺の庭園をみてみたくて行ったわけですが、作者に興味がわいて読書。
昭和14年に出世作としてできたこの庭の作者の庭に対する想いがつまった素晴らしい書でした。

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東福寺「八相の庭」
この庭の説明もしていますが、この本では庭に配置する石や植栽、池とその趣にたいする想いがつまっています。
こんな楽しい仕事はないと書かれているので、どんな楽しい作業とおもいきや、美の巨人の東福寺の回をみてみると、苦悩の連続だったという弟子の言葉が…。
つらかったんじゃんみれいさん!
晩年は石に語りつづけたという彼の一生はどんなだったんだろうと何度も何度も思いながら読んだ一冊でした。
石のつみ方から石の色の見方、苔の種類から植物の配置の仕方まで、また西洋庭園と日本の庭の違いまで200ページの本ですが読み応えのあるいい本でした。

最後に作庭家と建築家は一緒にいい仕事をしなくてはならないという言葉を残しています。
これはきっと永遠の課題なのでしょう。
この本絶版になっていて、図書館でさがして読みました。読みやすく入りやすい本なので復刊してほしいなぁ。
庭に対する愛情を感じた一冊です。

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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