うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

まじめな本
04 /16 2017
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち田中 圭一

KADOKAWA 2017-01-19
売り上げランキング : 81


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以前から気になって買っておいた本を読書。
作者の鬱抜け体験の後、色んな人の鬱を抜けた体験を連載したものをまとめた一冊。
こう東京で毎日デスクワークの仕事してるとどうしても鬱というか波がくるわけで、そこらへんこう歳とってくると原因なり根拠なりがぼんやりみえてくるんだけど辛いのは何もかわらず、どうにかしたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
参考になるというかならなくても、ああ他にも辛い人がいるのだと思うと少し辛くなくなりますよね。なんだかそんな気持ちを思い出した一冊でした。
体験談に出てくる人はちょっと偏ってたかな…もっと色んな人の鬱体験知りたいとおもいました。でもそうやって思うのもいいのかも。しんどいときは何も考えられないんだもんなぁ。体験談を読んでいて思ったのは、ラッキーな思いをした人や成功した人に鬱経験者が多いんだなってこと。大きな成功を体験してしまうとその後もたいへなんだなと思いました。有名な人や成功した人はそれぞれに辛い思いをしているのかも・・・と考えるようになりました。

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反応しない練習

まじめな本
01 /23 2017
反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
反応しない練習  あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」草薙龍瞬

KADOKAWA/中経出版 2015-07-31
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夫にこの人のサイトコラムを読むように言われて読み始め、悩んだりイライラしたときに何回もこのコラムを読み返しているので、本を読んでみればいいのでは?と読んでみた本。こういった本を読みたいと思ったときはたいてい仕事に転機がきたときです(笑)以前「嫌われる勇気」を読んでふっきれ職場を変えました(笑)
私はこの本で反応しないことで自分を護る方法を教えてもらいました。ただ、私は妻であり母であるので、自分には関係のないことだから反応しなくていいという立場ではいられない場合が多々あります。子育てや長男の嫁という立場から心を注がなくてはならない部分がる。そこをどう考えるか、感謝しきれないということは私がまだ人間ができていないということなんだろうなぁ。人間はなにかしらの見返りや得があるから優しさやいたわりがあるわけで、そこを自分の中で高められるかがこれからの課題だろうなぁ。
一生懸命やってきても何も得られない、評価されないばかりか酷い差別をうけ続ける状況に反応しないことで生きていきたいと、かなり怖いこといってますが、ここらへんからしっかり自覚して自分として立ってゆかないといけないなと考えながら読みました。
宗教に偏らず、生きてゆくうえでの苦悩や苦痛を避けるのではなく、自分の糧としてどう活用するか具体的に細かく書かれている本です。もやもやしたときに、くり返し読もうと思います。他者としての自分を眺めたいときに読みたい本。

水俣からの想像力―問いつづける水俣病

まじめな本
01 /08 2017
水俣からの想像力―問いつづける水俣病
水俣からの想像力―問いつづける水俣病丸山 定巳

熊本出版文化会館 2005-03
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娘が修学旅行で水俣病資料館に行ったときに買ってきてくれた本をやっと読了。ちゃんときちんと読みたくてその機会がなくてやっと読みました。ネットで調べながら地形や地名、時代の流れなどなるべく追いかけながらゆっくり読んだ。いい本です。

前書きにあるように、色んな方面から水俣病について書かれた本。それがどんな意味なのか分からなかったのですが、読み始めて徐々に分かりました。水俣という地形、開発の側面から時代を追って市民の暮らし方考え方にそって事の流れを追ったもの、対岸の島で保険婦をしながら水俣病について長年考えを述べたもの、映画、写真、報道の側面から語られたもの、それぞれ外部的なものから当事者また間接的に関わってきた人達の内面の移り変わりが伝わってきた。ただ酷いいけないだけではなく、どうしてそうなったのか、なぜそのようになったのかを考た。これは水俣について書かれている本にいつも問いかけられていることで、私のように細く長くふらっと考えたいときにしか考えない者に大きく門を開いてくれていると感じます。

石牟礼さんはもとより土本典昭さん、ウィリアム・ユージン・スミスさんについても考えた。
ユージン・スミス―水俣に捧げた写真家の1100日
ユージン・スミス―水俣に捧げた写真家の1100日山口 由美

小学館 2013-04
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ユージン・スミス写真集―1934-1975
ユージン・スミス写真集―1934-1975ユージン・スミス ジル・モーラ ジョン・T.ヒル 原信田 実

岩波書店 1999-12-10
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ひとつひとつの章を大切にゆっくり読みました。
向井さんの章で紹介されている1996年に品川で行われた水俣病展に生まれたばかりの娘とでかけています。だっこして一歳になるかならないかの娘のオムツ替えさせてもらった記憶があります(当時展示会に授乳室があるのはとても珍しくまたありがたかったのを覚えています)
娘を産んだばかりで、何をどう考えていいか分からなかった新米の母だった私が最初に自分から社会に関心を持ち行動し出かけた展示会でした。子供という圧倒的未来という名の小さな生き物を目の前にして、未来を考える、きちんと考えるということを自覚した年でした。小学生の時に授業で勉強した病気としか知らなかった私の小さな一歩でした。娘は成人し、これだけ時間がたっても、ぜんぜん深く掘り下げていないし、大きな行動は起こせてないけど、いつも考えています。少しづつだけど、いつでも頭のどこかにこの地への想いは消せずにおります。いつか近い将来訪れたいと思っています。地図でみると、同じ日本なのにとても遠い。その不思議を思いながらも、いつか絶対に近いうちに現地へ行こうと考えています。

この本の著者は皆自分は深く関わっていないと謙虚な態度ですが、自身の力で立ちこの事柄を真摯にしっかりみつめている。その姿勢、考えに強く心を打たれました。これからも水俣に関する色んな本を読んでいきたいと思いました。


明香ちゃんの心臓 東京女子医大病院事件

まじめな本
11 /12 2016
明香ちゃんの心臓 東京女子医大病院事件 (講談社文庫)
明香ちゃんの心臓 東京女子医大病院事件 (講談社文庫)鈴木敦秋

講談社 2010-09-15
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ずっと家にあってなかなか読み出せなかった本を読書。2010年に文庫がでているので、五、六年読めずにいました。最初の数ページ読んで読みとどまっていたかんじです。弟が心臓病でこの大学に通院していたので、それを思い出してしまいどうしても読み進められなかった。でも読みたいとずっと思っていました。明香ちゃんが手術を受けたのは2000年弟はその前年の1999年の12月に亡くなりました。大学病院に対しては感謝もしていますが、姉として子供のころから一緒に病院に通ってた私としては不思議に思っていたことや、矛盾していると感じていたことがあり、それを結果(悩み続けていた)両親に問うこともできず、疑問の心がたまっていました。なぜなんだろう、どうして弟はこんな死に方をしなければならなったんだろう(弟はできる治療を全て終えて、いわば放り出されたような感じで27歳で自宅で出血死しました)と思っていたのです。仕方がないといえばそうだけど、家族はだれも(本人も)納得のできない治療の末路でした。私たち家族は今でも実験台にされたという意識が根強くあります。その疑問の答えが少しでもここにあればと想いよみました。

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心で弾くピアノ―音楽による自己発見

まじめな本
11 /05 2016
心で弾くピアノ―音楽による自己発見
心で弾くピアノ―音楽による自己発見セイモア バーンスタイン 佐藤 覚

音楽之友社 1999-04-01
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映画「シーモアさんと、大人のための人生入門」を観たときに映画館に置かれていた本を読みました。この映画でシーモアさんの語っていることをもっと知りたいと想ったのと、本をぱらぱらとめくったときに音楽以外のことも語っていたので、気になって読んでみることに。よかったです。これ音楽の書にしておくのもったいない。
そして映画で語っていたことほとんど全部言ってます。幼少時代から戦争に行ったときの事、どのように指導しているか、何を考えて指導者となったのか詳細にシーモアさんの文章で書かれている。こんな本がずっと前にでていたということは、シーモアさんは映画で再度語っていたというかくり返し語っている信条の現れている映画ということになるんではないでしょうか。

心に留まったページに付箋はったら付箋だらけになった(笑)理性と感情の育て方や、体の動かし方、呼吸の仕方、それらが色んな世界(心理学、宗教、科学)を通じて解説されてる。音楽の書じゃないでしょう、これ(笑)で、シーモアさんの音楽に対する愛情というか宗教にも似た考え方が伝わってくる。音楽を中心においた生き方が人をだめにするわけがないという信念にもとづいて生きてう彼の言葉が素晴らしい。でも、彼は音楽に人生を捧げていて結婚も人も遠ざけていて、それが寂しくかんじられます。

仏教や日本がお好きなようで、日本にもいらしたみたい。映画で部屋に仏像があったので、おやっと想っていたのですが、弓道などにも通じていて、それらを通して解説しているところとかよかった。この人のいう愛というのはとても深いのだなとかんじた。映画でも生徒が先生に出会ってついてゆきました。愛しあっています、ピアノを通じてっていう人がいたけど、この愛って人間とかを超えたものをさしているのだろうなと想う。
この本欲しい、1999年に買っていればよかった(><)

三岸節子仏蘭西日記カーニュ編

まじめな本
07 /30 2016
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2010年に三岸節子の展覧会に行き(5月に行ってます)読もうと買っておいた本をやっと読書。
実は新しい職場が、時間があるときは自分の好きな勉強をしていていいよ、と言ってくれるので、本を読めるのです。もちろん仕事が入れば作業をしなくてはなりませんが、ないときには静かにほおって置いてくれるのでとてもうれしい。同姓の人たちで、変な気を使わなくていいしのです。ずっと読みたかった本を持っていっては空いた時間に読んでいます。

「仏蘭西日記 カーニュ編」は、 昭和43(1968)年12月20日羽田を出発する日から、昭和46(1971)年12月31日までの3年間をまとめてあります。 節子のカーニュでの日々の生活の葛藤が赤裸々に綴られ、 「本物の風景画家」になりたいという決意と望郷の思い、節子の絵画に対する情熱が伝わってくる本。

63歳に息子とその家族とフランスに移り住み、画業に20年専念したときの日記。到着直後は体調を崩したり、体がだるいとか、言葉が通じないとか書きながらそれでも、描く事につき進んでいます。日記というのは自分のために書いているので、矛盾していることが記されているのが面白い。
日がたつにつれ、日本を懐かしく思ったり、これじゃだめだと描く事に集中したり、孫の太郎のやんちゃぶりに困ったり、孫に甘い自分を反省したり、普通のおばあちゃんだったんだなぁと思う反面、三越や画廊に絵を書いては送ったり、暮らしの手帳のコラムを送ったり、画家としての仕事の様子も伝わってきました。

面白いなぁと思うのは三人の子供と嫁や孫など家族に対する視線。実兄をとても嫌がっていたのに、最後のほうでは、似ている部分があることを自覚して、パリで会うのを楽しみにしている。気の強いどうしようもない性格だと自分を反省する反面、嫁との不仲にいらいらしたり、子供達の不平につきあい、旅行に出ると楽しいけど帰ってくるととても疲れるという。
生きている温かみを感じる生々しい日記でした。

途中三島由紀夫の割腹自殺についての考えが述べられているのだけど、まっさらな意見ではっとしました。日本から遠く離れているのもあるけど、自分の意見をはっきりと述べています。言われてみるとその通りだなと思わせる。まっすぐな意見。

絵に対しても自分に対しても社会に対してもまっすぐに物をみつめた人なのだなぁと思いました。
ピカソはあまり好きじゃなさそう、ガウディも好きじゃなさそうでした。
プラド美術館は絶賛していました。ギリシャなどヨーロッパを観てあるいたときの感想も面白かったです。
また三岸さんの絵が見たくなりました。

呼び覚まされる 霊性の震災学

まじめな本
06 /27 2016
呼び覚まされる 霊性の震災学
呼び覚まされる 霊性の震災学金菱 清(ゼミナール)

新曜社 2016-01-31
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東北学院大学のゼミ8人がそれぞれ一章づつ作成した震災の記録

新聞の紹介では第一章のタクシードライバーのインタビューについてのレポートが紹介されていて、それを読んで違った視点で描かれているなと感じ読んでみたくなりました。
震災の本はいくつかよんだけど、あとがきにもあった

3.11 慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震
3.11 慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震金菱 清

新曜社 2012-02-23
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千年災禍の海辺学―なぜそれでも人は海で暮らすのか
千年災禍の海辺学―なぜそれでも人は海で暮らすのか金菱 清

生活書院 2013-04
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も読んでみたい。
震災の本は

遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)
遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)石井 光太

新潮社 2014-02-28
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プロメテウスの罠―明かされなかった福島原発事故の真実
プロメテウスの罠―明かされなかった福島原発事故の真実朝日新聞特別報道部

学研パブリッシング 2012-03
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いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC)
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC)竜田 一人

講談社 2014-04-23
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くらいしか読んでいないかな

感想はとても長くなったので追記に


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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き