絶望名人カフカの人生論

まじめな本
03 /28 2012
絶望名人カフカの人生論
絶望名人カフカの人生論フランツ・カフカ 頭木弘樹

飛鳥新社 2011-10-21
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カフカについての分かりやすい本が読みたくなって読書。分かりやすい人生絶望論の本です。カフカの言葉とその注釈が一ページづつ対になって続いていて、どこから読んでもいい。ぱらぱら読んでいくうちにカフカという人が分かってくるようになってます。なにもそこまで…と思うような絶望振りに圧倒されました。絶望ぬいた人だったんだなぁ、父親との確執はこの年齢になって想像できるようになりました。環境も人間も違うけど血の繋がった親子というのはどうにもたいへんなものです。互いの愛のすれ違いが短い言葉の中にもにじんでいて、カフカの人生のしんどさを感じました。
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ぼくのエリ

DVD
03 /26 2012
トワイライトを読んでいて、逆に女の子が吸血鬼だったらどうなるんだろう、と思ってたらこの映画が目に留まったので鑑賞。女の子が吸血鬼の映画。

ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]
ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント 2011-02-04
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面白くて綺麗でよかったんだけど、ストーリーが分かりにくい。監督がどの部分をはしょったのかが掴みにくくて???という間に終わってしまった。原作が面白そうなので読んでみたい。

MORSE〈上〉―モールス (ハヤカワ文庫NV)
MORSE〈上〉―モールス (ハヤカワ文庫NV)ヨン・アイヴィデ リンドクヴィスト John Ajvide Lindqvist

早川書房 2009-12-30
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人間のオスカーとのエリの心の交流が切ない。キスする場面が好きです。
オスカーがいじめられっこなんだけど、そこから話は始まるんだけど、どうも他人事とは思えない(苦笑)クラス内でこんな話をよく聞く学校に通わせてるので、解決方法としてみてしまったり。こういった苛めの関係は大人は関与できない部分が大きいので、やきもきしてみてしまいました。オスカーはいじめっ子に反撃するんだけど、そのあともっと大きな苛めに発展するわけで、ここらへんの流れというのは分かりすぎるくらい分かるので、そういった連鎖を止められないものかなぁと思ったりした。
人間の中にうまく入っていけないオスカーがエリを大事に思う。そう考えるとエリの存在はそのためにあるのかもと違った発想を持ってしまったりした映画でした。エリについては原作ともうひとつの映画をみないことにはどうも語れそうにないので見て読んでみます。エリは女の子じゃないのかな????

モールス [Blu-ray]
モールス [Blu-ray]
Happinet(SB)(D) 2012-01-07
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いまだから読みたい本

まじめな本
03 /25 2012
いまだから読みたい本――3.11後の日本
いまだから読みたい本――3.11後の日本坂本 龍一

小学館 2011-07-27
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図書館でみて読書。震災後に「今だからこそ読むべき本」を坂本氏と仲間が編集した一冊。白い読みやすそうな本だったので読んでみました。茨木さんの”倚りかからず”が載っていたのでうれしくなった。最後の先住民指導者シアトルの演説がすごかった。人はどこにいても孤独になることはない、と土地に長く住んでいた彼に言われると胸にずしんときます。それは明るい暗い、前向き後ろ向きという概念ではなくただあるがままに語ってる言葉だと思いました。悩んだり生きることに苦しくなった時人は本を文章をこれほどまでに必要とするのだなぁと思いました。他にもいろいろ必要なものはあるけど、そのなかの一つとして大切な言葉の意味を感じた一冊。最後に載っているほかの本の紹介もよかった。読んだ本も読みたい本も手元にある本もありました。
改めて亡くなられた方に、心の一部を大半を亡くされた方に哀悼の念を捧げます。

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もう、怒らない

まじめな本
03 /23 2012
もう、怒らない (幻冬舎文庫)
もう、怒らない (幻冬舎文庫)小池 龍之介

幻冬舎 2012-01-14
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以前怒らないことという本を読んで怒ることについて少し考えたのですが、やっぱり日々怒ってしまう(笑)怒りを自覚できるまでにはなったけど、コントロールはできません。しかし、どうやらこの”怒り”は自分を変えることで克服できるのではないかという思いにまでいたることができました。卑屈にならず、他人を恨まずに怒りを納める方法の端っこの端っこを感じ取るまでになってきたのですが、でもやっぱり分からない(笑)そんな思いのまま読んでみたのがこの本です。

考えない無の境地の立ち方は、難しいけどやってみたいと思った。無感動になるではなく目の前にあることに集中するという意味で考えずに行動するというのは大切だと思った。
以前読んだ覚悟のきめかた考えない練習と照らしあわせてみると面白い。

慎重に怒ることを気をつけるより、絶望したり切り離したほうがよっぽど楽です。近頃もっぱらこの方法で怒りを乗り越えてきたのですが、はやりこの方法ではいけません。希望を持ち自身をしっかり見つめて怒りを正しく見つめなくてはいけないと考えています。でもやっぱり怒っちゃう(笑)。
それは子供や周りに対してこうあってほしいという願いの部分もあります。それを厳かな祈りに変えるのはなかなか難しいことです。始終穏やかに生きられるわけでもないし、時には怒ってもいいと思う、でもぶれない怒りを示せるようにならないといけない。怒るのも大変です。大変だからやめるのではなく、怒りを正しいパワーに変化させること、その方法がこの本には書かれていると思いました。静かに自分の生命の持てる力の全てを使って最新の注意を払い精一杯生きてゆくこと、それが真に生きること怒らないことなのではないかと思うようになりました。最初っから怒らないなんて無理です(笑)色んな怒り憤りを感じながら最終的に全ての感情を網羅してこの境地に立ちたいと思いながら読んだ一冊です。
しかしこの著者は「絶望先生」が大好きなんだなぁ

ファイナル・デスティネーション

DVD
03 /23 2012
ファイナル・デスティネーション 特別版 [DVD]
ファイナル・デスティネーション 特別版 [DVD]
ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント 2004-04-23
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ホラーは苦手で全然見ないのですが時々DVDで観たくなります。映画館ではみないけど、明るい人のいるところでDVD鑑賞するのが好き(笑)ホラー好きのすみにも置いてもらえないヘタレなホラー興味者です。友人が最新作を映画館で観て面白かったというのを思い出して第一作を観てみることにしました。最初ならあんまり怖くないかなと(ここらへんから既にへたれ)。飛行機事故が別格で怖いのもありました。

観始めたら娘が興味をしめし、ストーリーを話したら俄然乗り気になって一緒に観た。私は事故を逃れた人が二人死んだ段階でおろおろしたのに、娘は面白がってました。…自分の娘とは思えない(苦笑)家事の合間に何度かに分けてみました。個人的にはのめりこまなかったということかな。特典映像の監督の言葉に十代のホラー好きをターゲットにしたという言葉があり、ジャストミートだぁと思った(笑)。
ストーリーの組み立てはよかったのですが、身近にある恐怖が二回目からはマンネリになっている感じがあった。ありえないというのもあるかな。うーん、そうかーこうきたかぁと思った後の余韻が薄いかんじ。実行される前のほうが怖い、すごい怖かった。並んでる包丁とかカミソリとか見てる時がMAXだった(><)この感じ方でいいのかな?いつも日常の恐怖を想像してどきどきしてるので、そっちが強い。いつもすごいの考えてます(想像力だけはあるのです)。

子供の時、横から来た車にひかれたことがあるせいもあるのかもしれない。傍で見ていたお友達と当時私をつきとばした女の子がすごいびっくりしてたけど、私自身は平気だった(足の骨折ですみました。この頃骨折ばかりしてたからあんまり痛かったという思い出はない)……と、思い返すと弟の入院していた病院でいつも手術する子供とか、痛みでうめくおじさんとか見てたせいなのかもしれない、と今思った。そうかだから私は時々いやなのにホラーが見たくなるのかも。

主人公の危機感に注目しました。彼は強烈な予知夢をみるのだけど、その強力さゆえに周りに怪しまれ嫌われてしまう。でも見てしまったものの責任をとり行動してゆく、この部分が印象に残った。死んでしまう、だから阻止しなくてはならない、それは当たり前の動機だけど、その当たり前ゆえの行動力に感動した。へんなところで感動してます。見えたものの責任、そこに神の力を想像しました。
映像特典のもう一つの終わりのほうが納得できる。本編だと衝撃的なだけで意味が分からなかった。でもそれでいいのだと思う。確かにもう一つのエンディングでは面白くない、よくできた映画だぁと思った。
もう一つ、特典映像に予知能力者のドキュメンタリーがあってそれも面白かった。もっと見ていたくなりました。

毟りあい

現代小説
03 /22 2012
傾いた世界―自選ドタバタ傑作集〈2〉 (新潮文庫)
傾いた世界―自選ドタバタ傑作集〈2〉 (新潮文庫)筒井 康隆

新潮社 2002-10
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「The Bee」の原作「毟りあい」を読書。短篇ですが舞台を観た後なのでボリュームを感じ長編分ぐらい楽しめた。最初の方は同じ言葉が使われていますが、脚色がありその差も楽しみました。互いの息子が誕生日であること、井戸が一瞬拳銃を離すところが付け加えられています。こうやって原作を読むと舞台を観てひっかかってたところ、気になっていた部分を思い出した。子供(餓鬼)の指を折った後、原作では妻が鎮痛剤を飲ませるところを舞台では何か粉のようなものを着けていたように記憶してます。見たとき気になってたんだけど、あれはなんだったんだろう。舞台ではこういった仕草の一つ一つが細やかに表現されていて、その動きが一連の流れとなっていたところがすごいと思いました。
後、井戸が拳銃を離した隙に妻が拳銃をかまえ井戸を狙う場面は、いっそうこの物語を複雑に重層的にしていてすごかった。私は「The Bee」を観て人間の無責任さ無関心さ凡庸さの罪のようなものを一番大きく感じたのですが、この短篇はもっと別な生々しさを感じました。犯罪者小古呂の善良さ小心さと井戸の凶暴性を文章で読むとより違った迫力で読み取ることができました。
あと井戸がいうヘゲモニイという言葉が分からなかった。隣の韓国人がヨギメンナカスミダというのだけど、これも意味が分からなかった。調べてみたい。
警官の二人がもうすっかりそのイメージです。安直よかったなぁ。日本語版の舞台もみてみたい。男女の役割が入れ替わっているのもすごいとおもった。舞台の感想になってしまいました。

トワイライト

現代小説
03 /20 2012
本に埋もれて暮らしたい (桜庭一樹読書日記)
本に埋もれて暮らしたい (桜庭一樹読書日記)桜庭 一樹

東京創元社 2011-01-27
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この本読んで興味がわき

トワイライト 初恋 [DVD]
トワイライト 初恋 [DVD]
角川書店 2011-11-25
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観て予習してから原作Ⅱまでを読んでみました。

トワイライト 上 (ヴィレッジブックス)
トワイライト 上 (ヴィレッジブックス)ステファニー メイヤー ゴツボ×リュウジ

ヴィレッジブックス 2008-04-19
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トワイライト 下 (ヴィレッジブックス)
トワイライト 下 (ヴィレッジブックス)ステファニー メイヤー ゴツボ×リュウジ

ヴィレッジブックス 2008-04-19
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トワイライトII 上 (ヴィレッジブックス)
トワイライトII 上 (ヴィレッジブックス)ステファニー メイヤー 小原 亜美

ヴィレッジブックス 2009-03-10
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トワイライトII 下 (ヴィレッジブックス)
トワイライトII 下 (ヴィレッジブックス)ステファニー メイヤー 小原 亜美

ヴィレッジブックス 2009-03-10
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スト-リーやらなにやらはもう言わなくてもいいと思うので、原作を読んだ感想を少し(笑)
原作はベラの感情が細かく表されていて、興味ぶかく読みました。暖かい土地フェニックスから来たベラの心情からエドワードに対する気持、父チャーリーとの関係、運動オンチな彼女が環境になじもうとしながらエドワードを愛しはじめ、やがてそれが自分の運命を大きく変えてゆく。ラブストーリーで成長物語でファンタジーなところは何かに似ているなと思いながら(笑)読み進んでいます。

私が面白いなととくに思ったのはベラの考え方。恋をした時、別れるとき、別れた後の考え方がとても彼女らしいというか、作者の性格を一部引き受けているのかなと思う部分もあって、楽しく読んでます。
エドワードと別れた後、自分自身についてどう現実とおりあいをつけてゆくかを必死に考え行動しているところが若者の共感をよぶのかなぁと、おばさん的なことも思ったりして。
親視点で読むとこんなに怪我ばかりしてる娘は心配でなりません(笑)骨折したり縫ったり…。しかし心が大きく成長している様子をみると応援したくなってきます。すっかり親心で読んでいます(^^;
でもどーーーしてもエドワードがディゴリーに見えてしまう(笑)ディゴリーがんばれ。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット [Blu-ray]
ハリー・ポッターと炎のゴブレット [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-04-21
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ニーベルングの指環 [DVD]
ニーベルングの指環 [DVD]
日活 2007-07-06
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これにも出演していましたね。

ベニシアの手づくり暮らし 猫のしっぽ カエルの手 ―春夏編―

ほのぼの本
03 /19 2012
DVD‐BOOK ベニシアの手づくり暮らし 猫のしっぽ カエルの手 ―春夏編―
DVD‐BOOK ベニシアの手づくり暮らし 猫のしっぽ カエルの手 ―春夏編―ベニシア・スタンリー・スミス

世界文化社 2010-04-02
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この間NH○に出演されていて、どんな人かもっと知りたくなって読んでみようと手に取った本。本ですがDVDです。春と夏の二枚組、一枚一時間以上ありますが見始めるとくつろいだ気分になり、あっというまに過ぎてしまいます。
大原にある古い民家を改装してくらしているベニシアさんの生活を映してるDVD。題名のカエルは庭の草花の手入れをカエルの手が一緒にやってくれているという意味。自然のままに生活を楽しむ生き方を選んだベニシアさん。自然を痛めないことは人を傷めないこととして、緑の中で生きる姿は理想です。お金がとか時間がとかいうのは自分に対する言い訳であることを改めて何度も気付かせてくれる一冊。秋冬も面白そうです。

ピナ・バウシュ「夢の教室」「PINA ピナ・バウシュ踊り続ける命」

映画
03 /13 2012
有楽町でこの二本の映画を観て来ました。朝行って思い出したんだけど、以前この場所にあった映画館で「ベルリン天使の詩」を長い間上映してて暇をみては観に来てました。学生の頃で多分20年以上前、今度は新しい映画館で同じヴェンダース氏の映画を観るんだなぁと、そんなこと思いながら入場しました。

ピナ・バウシュという名前は2010年に耳にして、踊りを全然知らないのにただ観たくて観たくて観にいきました。ヴッパタール舞踊団の「私と踊って」最終日に上のほうの安い席を一つ買って、必死ででかけた記憶があります。先入観がなかったといえば聞こえはいいですが、ほんとに何にも分かってなくて(汗)当時の感想を読み返すとめちゃくちゃなこと言ってます(大汗)それでも感動で興奮しているのは伝わってくる。無知でした、良かったことしか分からなかった。当時からヴェンダースさんが映画を撮影しているという噂は流れていたので今回のこの映画を楽しみにしていました。同時期に上映されているドキュメンタリーも一緒にみました。

最初に「夢の教室」を観ました。十代の男女がピナの指導のもと踊りを造り上げてゆく映画。ピナの名前も知らなかった子供達が身体を動かすのも恥ずかしがりながらも、踊り出してゆく。やがて信頼が産まれ連帯が始まり最後には素晴しい舞台となってゆく。途中でベネディクトさんが「まだ踊りはできていないのに、彼らの真剣な姿に感動する時がある」と(いうようなこと)を言っているところがはっとした。これは子供のもつ力で、若さというか真摯な態度がストレートに伝わってくることを言っているんだと思った。子供の発表会などを観てるといつもこの気持になります。そしてその子よりも自分の子に対してこれを強く感じる。だからベネディクトさんは子供達を愛してるんだなぁと思いました。
子供達の背景にあるいろいろな状況を映し出しながら、初日を迎える日までを追っていく。踊ることを通じて言葉ではなく身体と心でみごとに成長していく様子が映し出されている映画でした。ピナが最初に舞台稽古を見に来たときの様子がよかった。私を怖がらないで、と場をなごませたあと、静かに舞台稽古を見て、鋭く悪い点を指摘する。一部の演技に真剣みのなさを怒った姿は、以前小学生とワークショップをやったときの野田秀樹のドキュメンタリーを思い出しました。踊りを見てもっとホットなイメージを持っていたのですが映像に写ったピナの佇まいにとても引き込まれました。2010年の東京で私が見た「私と踊って」の時にはもういなかったと思うとその時、主演をしていたジョセフィンさんのピナに対する視線が、もう既に見たときには失われていたのかと思うと少し悲しくなりました。稽古を見ながら踊り出してしまうピナの柔らかな笑顔が印象に残りました。


次に「PINA ピナ・バウシュ 踊り続ける命」を観ました。以前見た「都市とモードのビデオノート」や「夢の涯てまでも」を思い出しながら観た。作品によって土、砂、水、木を自在に操り美しい踊りをつむぎ出す様子を3Dで真近に体験できた。汗や腕や身体をたたく音、足のすれる音まで臨場感のある映像に魅せられました。
舞踊団のインタビューは無言で座る団員に声をあてるという手法でベルリン天使の詩のワンシーンのようでした。外に出て踊る踊りはどれも綺麗で(一箇所世界遺産の炭鉱で踊っていたカットがあったように思った)水の光景や森の中、公園、街中とどれも美しかった。「夢の教室」で出てきた舞台や人たちも出てきて、観てて奥行きを感じた。最後のほう水の舞台はすごかった。あんなに大量の水を上から流してるけど排水しっかりしないと大変なことになる、あれだけの水を使う舞台を感じられたのがよかった。石に水をかけるところとか、踊りの一部に日本を感じるところがあった。それは私が日本人だからかなぁ、ピナの踊りが共通するものを持っているからかなぁとおもったりした。

最後の場面は
ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD]
ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2009-02-11
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を思い出しました。また観に行きたい。

恋するベーカリー

DVD
03 /08 2012
恋するベーカリー ~別れた夫と恋愛する場合~ [DVD]
恋するベーカリー ~別れた夫と恋愛する場合~ [DVD]
ジェネオン・ユニバーサル 2010-07-02
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メリル・ストリープが賞を受賞しTVに出演しているのを見て、彼女の演技が見たくなってレンタル鑑賞。見そびれてた映画です。サンタ・バーバラの上流階級の暮らしをしているジェーン、離婚しベーカリーを経営しながら三人の子供を育てたが、子供達がひとり立ちしてしまい寂しい毎日を送る。そこへ元夫のジェイクと偶然出会う。…コメディで中年をすぎた男女を面白く描いてる。若者のようにできないがまだ燃えるものがある、しかし恋の結末やその行方は充分知りすぎてしまっている、という人生経験が奥行きのある面白さを出している映画。
これメリル・ストリープの演技がとてもいい。細かい演技がとてもうまかった。
元旦那が軽すぎる(笑)それを嫌よ嫌よと受け入れるジェーンも女として情けない(笑)最後は納得した。やっぱり、そうだよなぁと。途中ジェーンが子供が巣立ったから大きな子供である男の面倒をみたくなったのかしら、と悩む場面があります。そこを自覚するところ(させるところ)が女監督だなぁと思ったりしました。
男の情けなさと女の情けなさが出てる気がする。この性差が嫌味ではなく現されているところがよかった。
長女の婚約者がとってもいい子!!こんな子うちの娘の婿にこないかしらんと思ったりした(笑)。

松井冬子展 「世界中の子と友達になれる」

美術館・博物館
03 /06 2012
横浜美術館で行われている松井冬子展に行ってきました。久しぶりの横浜は結構変わっていて、驚きながら歩いてきました。午前中に日本郵船歴史博物館と横浜市発展記念館にゆき午後向かいました。
去年から気になっていて、特にこの藤のカーテンなかに立っている女の子の絵「世界中の子供と友達になれる」を観てみたいと思っていたのでいけてよかったです。

ホールを入ると三分の映像が流れていました。この音が館内に響いていて絵を見ていても聞こえたのでイメージがすっかりこの音になりました。色んな音が入っていて松井さん本人の声も入っていたようで、くりかえし観ました。会場に一歩入って感じたのですがこの白い犬は痛み・苦痛の象徴なのですね。そうかぁと思いながら鑑賞。
好きな作品は最初の部屋にあった「短時間の強力な蘇生術を行うについてとくに必要とされているもの」です。何の先入観も無くこの絵を観ると最初は白い花が沼地に落ちているようにみえました。近づいてみるとそれはハツカネズミの大群でその様子はいろいろに見えてくる、実験、生態系、輪廻とかいろいろ考えをめぐらせると面白くなってきました。絵の全体から受ける印象が濡れたような不思議な感じで、腐敗と蘇生、美と醜悪な物の入り口を想像した。
「なめらかな感情を日常的に投与する」「この疾患を治癒させるために破壊する」「陰刻された四肢の祭壇」が印象に残った。孔子の絵はデッサンのほうが好きだった。それから大きな「世界中の子供達と友達になれる」はやっぱりすごかった。よく見ると黒い部分が蜂であること、子供の眼と表情が異質なことが印象に残った。びっしりと描き込まれた絵に作者の思い入れが伝わってきた。
「九相図」は昔のものを以前芸術大学の展示で観たことがあって、あの感じを思い出しながら観ました。あと幽霊画も思い出したりした。蝶と蟻、煙と水、子宮のような花と盲目。感情の奥底にある繊細な生に繋がる感覚を思った。
本物を見る前まではもっと性的なものを感じる絵かと想像していたのですが、性よりも生の印象が強かった。そして生から死へのアプローチ、ベクトルを強く意識した。それは作者が若いからかなぁとか思ったりした。
夕方にサイン会があり挨拶を拝見しました。とても美しい人でした。

横浜美術館は以前横浜に行くたび遊びに行った美術館だったのですが、最後に行った時に入場券がないとロビーにも入ってはいけないと言われそれから足が遠のいていました。今回は入場券がなくてもロビーのインスタレーションを見たりショップに行くことできました。館員さんが冷たい印象なのは建物のせいかなぁ(汗)同じ建築家が建てた某都庁(笑)も節電で暗く冷たい印象があるからなぁ、イタリアの石なのになぁと思ったりもした観覧でした。

THE BEE

にっき
03 /06 2012
3月1日水天宮ピットでTHE BEEをお友達と観て来ました。

Sa8X6.jpg
廃校になった小学校のようです。校庭(中庭)にテントを張って少数しか入れない空間の中で濃密な時間をすごしました。去年の今頃池袋で「南へ」を観たので一年ぶりのNODAです。楽しんできました。
くりかえし上演されている作品の英語版。英語版は以前渋谷で「赤鬼」を観て以来です。アクリルに昭和の日用品が埋め込まれた赤いステージで四人の男と女が演じる筒井康孝原作の舞台、すごくないわけがありません。すごかった。

傾いた世界―自選ドタバタ傑作集〈2〉 (新潮文庫)
傾いた世界―自選ドタバタ傑作集〈2〉 (新潮文庫)筒井 康隆

新潮社 2002-10
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最初の部分は「ロープ」を思い出した。暴力はもちろんだけど私は怒りを強く感じた。それは能を観る時と同じで自分の中にある怒りが表面化したように思います。きっかけは向こう(犯人)からなのだけど、イドはそれをきっかけとしてより大きな暴力、罪にしてしまう。その増幅してゆくループに恐怖と人間のえげつなさを感じた。奥さんと息子を愛していたはずなのに傷つけ、やがて自分も傷ついてゆく、という物語(そんな単純じゃないけど)だと思う。
絶えずこのような恐怖と暴力にさらされているなぁと思いながら観ました。例えば子供の通う学校のいざこざ、親同士親戚同士のあれこれ、少なからずこんなかんじです。生きてるだけで何かの攻撃にあう、でもそう思っているのはこちらがわだけなのかもしれない。相手の人生も考えないことが事件の始まりなのかもしれない、とも思える。暴力に暴力で答えると増幅してしまう、だからといってやられっぱなしはもううんざり、じゃあどうすればいいのか。その答えはいくつかあるけど選ぶのは自身なのだなと考えた舞台でした。
犯人の罪、イドの罪、奥さんの罪、社会の罪、その罪を息子(未来)にだけ背負わせてはいけないのです。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

現代小説
03 /04 2012
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
ものすごくうるさくて、ありえないほど近いジョナサン・サフラン・フォア 近藤 隆文

NHK出版 2011-07-26
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図書館で去年10月に予約してやっときた本、映画公開始まってますね。ぶあつい本で、びっしり書いてあるのをさらさらという感じで急いで読んでしまいました。行間が変わったり文字の間があいたり写真が挿入されていたりと面白い演出がされています。次の人が待ってるしと返却を急ぎながら読んでしまったので、いつかもう一度ゆっくり手にしてみたいと思った一冊です。

9歳のオスカー少年はお父さんが大好きだったのに、)。9.11でお父さんを亡くしてしまいます。小さな鍵とブラックという言葉を手がかりにニューヨークの街でお父さんを探すオスカー、そんな彼に待ち受けていたのは…。
オスカー少年の視点で(ニューヨークでは)話が進みます。なので散文的というかあらすじを知っていないと何がおきてるのか分かりにくい。色々な事象や言葉からオスカーの心理を想像しながら読み進んだのだけど、他の時代が入ってきてだんだんこんがらかってくる。でもそれはいいこんがらがりで、突然暴力に襲われた時の人の動揺と悲しみ、いいようのないショックが立体となって心に迫ってくる。オスカーが心の空虚さを埋めるために考えたことは自身の自立にも繋がってゆく、そう感じました。

読んでいて独特の浮遊感、距離感がある。原爆の話や戦争の話しとの距離が分からなくなると話しがばらばらになってゆく。緊張しながら読みました。オスカーの利口さに戸惑った。こんなに頭の回転がいい子はどうすればいいか分からないなぁ。しかし片親がなくなったとき家族では同じようなことを思うんだなと思ったりしました。「お母さんがいなくなればよかったんだ」みたいなことを身近なところでも聞いた覚えがあるので、家族の受けた傷の形というのは同じなんだなと思ったりした。
映画まだなので観にいきたいです。

「望 郷」山口晃展 

美術館・博物館
03 /03 2012
試写会で有楽町に行ったのでメゾンエルメス8階で行われている「望郷」山口晃展に行ってきました。

前回の個展で購入した
すゞしろ日記
すゞしろ日記山口 晃

羽鳥書店 2009-08
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が好きで好きで(笑)しょっちゅうぱらぱらめくっては楽しんでいます。奥さん素敵です。
住んでいる場所も近く上野もよく行くので場所も親しみをもって眺めています。

「忘れじの電柱」トタンと建物の柱で作った面白い伝染。黄色いコロコロまで指示してあるスケッチのある部屋は「正しい、しかし間違えている」傾いた部屋にはコップが三つあってどれも水が入っている(のに傾いていない)とか、見れば見るほど楽しいしかけがいっぱいでした。
そして「Toko山水(東京牽圖2012」がよかった。住んでいる場所の通りもあった。東京駅、上野周辺、皇居、新宿の街並みが昔といりまじって描かれてあって、城壁ができてるのはどのあたりなのかなとか、何気にビルの上のほうが繋がってたり屋根が面白いことになってたりしていつまでも観てしまいました。すっごく楽しい時間をすごしました。

先日江戸東京博物館で見た版画絵や昔のコミカルな日本画とタッチが同じなので、その延長のように観れた。というか共通点が多くて面白かった(面白がってばかりです)。

爆笑問題のニッポンの教養 人間は失敗作である 比較解剖学

科学
03 /03 2012
爆笑問題のニッポンの教養 人間は失敗作である 比較解剖学 (爆笑問題のニッポンの教養 8)
爆笑問題のニッポンの教養 人間は失敗作である 比較解剖学 (爆笑問題のニッポンの教養 8)太田 光 田中 裕二 遠藤 秀紀

講談社 2007-12-06
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科学の扉をノックする (集英社文庫)
科学の扉をノックする (集英社文庫)小川 洋子

集英社 2011-03-18
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で紹介されていた先生の他の本を読んでみたくなって読書。何冊かリクエストしたうちの一番読みやすい本を最初に読んでみました。会話文で番組を時々見ているのでニュアンスが分かるし内容も面白かったので暇な時間に読み進んで最後まで読むことができました。

動物の様々な死体から進化の歴史を想像するという面白さもあった。この教授は死体を観ることが好きなんだなと思った。美ともとれるしその中にある死の形というのにも惹かれたんじゃないかなぁ。死体を集めるってどんな気持なんだろうと思いながらも爆笑問題の二人の会話に誘導されるように読んだ。
最後のほう博物館や動物園の運営の仕方について強く怒っていたのが印象に残った。動物園はやっぱり娯楽というイメージがあるけど、でも確かに違った意味でとても興味深いところです。娘が去年オーストラリアにホームステイに行ったとき、ホスト家族が色んな動物園に連れていってくれました。オーストラリアは様々な生態系の生き物が残っている国だという事を娘が帰ってから色々調べてみて分かって、ありがたく思ったことがあります。かわいいだけじゃなく同じ星に生きてゆく生物としてもっと敬意と畏怖の念を持たなくてはならないとも思いました。

パンダの手やツチブタの鼻、象の鼻、アリクイの顎、上野動物園で何気なく眺めていた生き物達の形のすごさ美しさに改めて頷いた一冊でした。
この番組見たかったなぁ。

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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