サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3

村上春樹
09 /26 2012
サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3
サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3村上 春樹 大橋 歩

マガジンハウス 2012-07-09
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買っておいたのをすっかり忘れて、積んである読む予定の本の中からでてきて慌てて読書。長編を読む時間が無く合間合間に村上さんのコラムを読むのは楽しみのひとつとなりました。思わずくすっと笑ってしまうエピソードや格言(らしきもの)を含んだもの、へぇと思わず唸ってしまう(あまりたしにならない、でも聞くと納得してしまう)ものが多くああ、村上氏のコラムだなぁと楽しみながら読みました。
今これを読むといろいろなものが胸をよぎります。原発のことや政治のことなど変わってしまった空気を感じます。いつでもゆっくりきままにとはいかないけど、時々関節をゆるめる感じで読み返したい本です。
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映画2本

DVD
09 /23 2012
だーぁっと見たかった映画を見ました。

ヒューゴの不思議な発明 [DVD]
ヒューゴの不思議な発明 [DVD]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2012-08-24
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この映画すっごい見たかったのでわくわくして見ました。宣伝をよく知らなかったのだけどファンタジーというのか一次対戦の後のパリの駅(リヨン駅かな?)が舞台。駅の時計のねじをまく仕事をしているヒューゴは、父を亡くしほとんど一人で駅の壁の中に住んでいます。おかしとおもちゃを売店の店主に品物をくすねているところを見つかって、彼は大切にしていた一冊のノートを奪われてしまう。
冒頭のカメラワークといい、なかなか表題がでてこないといい、わくわくしながらみました。児童書のような始まりですが、見るにつれ目が離せなくなります。大人の事情、子供の世界、駅に行き交う人々と戦争の影が織り成されその中で主人公のヒューゴは成長してゆく。このヒューゴの青い瞳が印象的で、前髪からのぞく彼の目の表情が変わって行くのを見ているだけでも楽しかった。哀しみや憤り、大好きな父を失った失望感、自分に社会に『何故?』と問いながら必死に生きていこうとする。ヒューゴはただの頭のいい子じゃなくて、しっかりとした信念を持っている少年でそれが行動となって現れているのもよかった。
母はコベントリーで生まれたと父は語っている。パリからみた当時のイギリスのイメージもセリフから垣間見れる。蒸気機関車の力強さや喧騒のようすなど3Dで見たら面白かったんだろうなぁっと思った。

ヒューゴをとりまくホットな人間のストーリーで、不思議な発明というより、パリの一つの駅の中で起きる冒険ものという印象だった。発明というより勤勉の上の発見、発達、関係の進化というかんじだと思った。様々な人と触れあいながらヒューゴが成長してゆく自分の人生の意味を考えてゆく物語。どこまでもまじめで勤勉で人に何かにつくすことを考えているところが昔の時代にながれていた規範を感じる。出てくる人も考え方が古風、でもそれがホットなストーリーをより熱くしてると思いました。
無声映画を製作するシーンでエリック・サティの曲が流れててそれがなんとも場面の雰囲気とあっててよかった。サティ聞きたくなった。
最後の場面ヒューゴが「僕はどうしてお父さんが死んだのか分からない。だけどこれはやらなくちゃならないこだと分かるんだ」という言葉が好きです。想いと思いやりと存在の意味がいっしょになった言葉だなぁと思いました。

監督の映画に対する敬意が表れている映画。少し前に
ターセムのこの映画を見直していたので、だぶりました。
ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD]
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ワーナー・ホーム・ビデオ 2009-02-11
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SUPER 8/スーパーエイト [DVD]
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もみてみたい。



もう一本
宇宙人ポール [DVD]
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ジェネオン・ユニバーサル 2012-07-04
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これ面白かったです。特にSFファンではないんですが、アメリカ人みたいな宇宙人がサイコーです。下品だし言うことはいちいちくだらないしばかばっかりやってる三人(宇宙人も含めて)なんですが、この三人がホットな人(?)だっていうのは端々に伝わってくる。アメリカ人の男って集まるとこんなことやってるのかなぁって思った。面白そう(^^;。ビック・ガイには笑った。有名なシーンがいくつかでてきて、私でも分かる部分が多かった。最後かっこよかったなぁ。なんだか地球人(アメリカ人?)もなかなかいいとこあるじゃんって思っちゃったりした。12才未満禁止だから子供と見れないんだけど、12歳になったら一緒に見よう。

この悪乗のり具合が
ドグマ [DVD]
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東宝 2001-03-23
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を思い出してまたこれも見たくなりました(^^)

ハナマルご出産!―まるごと体験コミック

マンガ
09 /22 2012
ハナマルご出産!―まるごと体験コミック
ハナマルご出産!―まるごと体験コミック宇仁田 ゆみ おかざき 真里 えび原 りょう 斉藤 倫 野口 ともこ

飛鳥新社 2008-10
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おかざき 真里さんのコミックをもっと読みたくて読書。色々な作家の体験談が乗ってます。絵も様々なら体験も様々、どれを読んでも面白いです。出産までの人生が一般と違うのでスタートからして違う。痛い思いしたくないとか、子供って面倒そうとか言いたいこと言ってるんだけど、産まれるとかわいくてもう人生が一転してしまうと語る皆さんの純粋さが素敵です。出産前の妊婦の赤裸々な気持が描かれてていいなぁって思った。
私も娘を産むときは二晩苦しみ40時間以上苦しみました。看護婦に怒られ旋回異常という珍しい症状に医師が興味本位で覗きに来、なんなんだよここはー(><)と気持的にも体的にもぐしゃぐしゃになりながら出産しました。病院の良し悪しではなく出産もまた出会いで、子供との出会いであり周りの人との新しい出会いであったことを、今になって理解できました。この本を読んでそんな気持を思い出した一冊です。


やわらかい殻 (りぼんマスコットコミックス)
やわらかい殻 (りぼんマスコットコミックス)おかざき 真里

集英社 2001-04-13
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これも読書。サプリでも思ったけどこの人の作品は女性が仕事をしてると急に生き生きしてくる。ストーリーにも弾みがついて物語が立体的になってくると思う。だからサプリ描いたんだろうなぁ。

もしもし下北沢

現代小説
09 /17 2012
もしもし下北沢
もしもし下北沢よしもと ばなな

毎日新聞社 2010-09-25
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最近文庫版が出て”父の死をもとに書いた本”と紹介されていたのでばななさんの父に対する死の想いというのがどんなものなのか知りたくて読書しました。
二十代の女の子(子というイメージなのです)が主人公。父が愛人と心中して、母と二人で生きていかなくてはならなくなる。目黒の家を離れ下北沢で生活を始めるが母もやってきて二人で新たに生きてゆく話。
最初想像していた内容とぜんぜん違っていたので、距離をおきながら読み始めた。しばらくしてばななさんの独特な文章を思い出し、ああ確かによしもとばななの小説だなぁと思ったりした。キッチンでは食事の楽しさを王国などで飲食店で立ち働く楽しさを描かれていたけど、それらの要素がつまった小説だなぁと思った。

主人公はほんわりと、でもてきぱきしっかり生きてゆく、ただのほほんと生きているのではなく、のほほんと生きてるように自覚してい生きてるという感じがした。お気楽そうにみえて暗い部分も知っているしそれなりの苦労はある、でもだからこそこの生き方を変えないという哲学のようなものを二十代で持っている主人公がすごいなと思った。

身内を亡くした後の家族の心の葛藤というのは様々あるので、その一つとして読んだ。主人公が時々考えながら逆説的なことを語るのだけど、それに納得できるものとできないものがあって、その違いを確かめたりした。

ただ最後のほうで母との会話で語られているように、日々いやな面くらい面、損している部分を自覚しながら尚前を向き生きてゆくための両親がそろって差し出してくれたものに感謝しているくだりは素晴しいと思った。そこまで素直に(未だに)なれないなぁ(笑)

タクシーの中で「早くつかないかなぁ」と呟く新谷君の言葉に笑ってしまう主人公。既にその時点で超えてます。やはり年上がいいのかなぁ(^^;。そうそう意外とエロティックな話だった。
実際にあるお店がいくつかでてきているので下北沢に行った時は訪れてみたい。昔、前付き合った彼と遊んだところです(笑)今は随分変わってしまったようなので改めて下北沢で遊びたいなぁ(^^)

神戸旅行 その4

にっき
09 /15 2012
大阪に戻りつつ兵庫県立美術館に行きました。
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以前一度訪れたことはあるのですが、早朝で中に入れなかったので再訪

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安藤らしい王道なデザインですね。
以前訪れた時も感じたのですが海に面しているわりに海の存在がきはくな感じを受ける。サントリー美術館もそうなんだけど模型では海に対する力強いアプローチを感じたのですが、実際建った物を見るのはぜんぜん違うなぁって感じました。内的要素を強く感じるのは建物の多い東京ではないからかもしれません。表参道ヒルズとは環境へのコミットの仕方が変わってる印象をもちました。

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天気が悪かったのとスマホの画像なので思ったように撮れなかった(といういいわけ(^^;)

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隣の計画公園で楽しそうにバスケしてる子供達がほほえましかった。前回来た時もそうだったけど、大きい子も小さい子も屋根に登りたがる(汗)この日も子供達が屋根に上って遊んでいた。連続性を重視しているため軒先や壁が低い位置まで伸びているので面白がってみんな登ってしまうんだなぁ。その気持はよく分かるけど怪我しないようにね(^^;。

常設展を見てきました。祐成政徳展は眼をつぶり触って楽しむ展示でした。見えない状態で触覚だけで感じるものの形というのを体験してきました。常設の小磯良平「斉唱」は上野で見た記憶があるんだけど、あれはどこだったのだろう。女学生が紺の制服を着てはだしで合唱している油絵で、とても印象に残っていたので、ここで会えて嬉しかった。東京で見る絵画が結構こっちで見られるので、あれっと思うと同時に一緒に旅した気持がして嬉しくなります。
金山平三の裸体の男の油絵も面白かった。佇まいというか裸になった男の人から滑稽で不思議な寂しさが感じられて、国の社会性や男性がだけが持つ人間としての尊厳の形とか考えた。他に神戸と千葉の港の様子を描いた油絵があってその空の違いが面白かった。「漁村の昼」「井戸」は千葉で「海岸通」「布つくろい」は神戸、空の色がぜんぜん違う、人の佇まいもちょっと違う。同じ日本でも違うんだなと、両方の海を見たことがあるだけに解って腑に落ちた感じがした。空の高さとか色とか、天候もあるけどやっぱり違う、表情があるというのかな海も色んな顔があるんだと思いました。

そして
大阪に戻り、夜行バスで帰宅しました。途中とまった鮎沢PAでの夜空がすばらしかった。朝焼けも美しかった。
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早朝の東京駅

楽しい旅でした(^^)

神戸旅行 その3

にっき
09 /14 2012
神戸市博物館を出て役所の方向へと向かいました。

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こんな建物や
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こんな建物が、この建物は「死神の精度」という映画に出てきたのだそう。娘が映画館で見た映画なので記念に撮影してみました。

神戸市役所の隣にある公園に行き
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公園内にある慰霊と復興のモニュメントを訪れました(私が映るほどプレートがぴかぴかに磨かれていました)
TVのニュースでここに震災後ずっと灯り続けているという希望の灯を見てみたくて訪れました。

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外はこんな公園で
地下には亡くなられた方のプレートが貼られています。
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水の音だけしかしない静かな空間でここで起きた震災の事を考えました。

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これが希望の灯。しっかりと瞬くように燃えていました。

神戸旅行 その2

にっき
09 /13 2012
海洋博物館を見終えた後、すぐ近くにある戦没した船と海員の資料館へ行きました。
この資料館が最大の目的地でした。
以前横浜の日本郵便歴史博物館でも見た阿波丸のことを調べたくて訪れたのです。
小さなでもたくさんの資料がつまった所でした。祖父をこの船でなくしたと話したら館の人が丁寧に資料を調べ写真をコピーしてくださいました。

父もよく知らない私はみたこともない祖父ですが、幼い頃祖母の話を聞いた記憶を辿りながら戦後の阿波丸の事件についてお話ししました。その船に祖父が乗っていたと考えるだけで気持の奥底に不思議な温かみが湧き出るのはなんでだろうと感じながらお話ししました。

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その後海沿いを歩き、商船三井ビルの前を通って

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チャータードビルの中にあるレストランでランチ

一階の銀行だったところの半分を使ったレストランでステキでした。映画「阪急電車」でもでてきたので嬉しくなった(^^)
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お皿に店名が

食べ終えて裏手にでたら
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二階にもお店があったようで、今度こっちにも行ってみたいなと思いました。
丁寧に作られた建物の重厚さがよかったです。

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次に神戸市立博物館へ

私は博物館好きなわけではないのですが(笑)ここ最近新しく訪れる土地で郷土資料館や博物館があれば行くようにしています。そこにはその土地の歴史と文化があって、土地と密接に繋がっていると感じてきたので、土地を知るにはその地域の資料館博物館に行くといいと思っています。
今回も海洋博物館から戦没した船と海員の博物館、神戸市立博物館とめぐって、山と海に囲まれた神戸という町の発展と文化の流れというのを目で見て感じることができました。
博物館には出土された銅鐸を企画展示がされていて、一つ一つペンライトで細かい造作を見ていると当時の神戸の人の細やかで自然を信じる気持が伝わってきて熱く胸に残りました。また神戸で発展した海洋の文化の流れも感じました。

神戸っておしゃれとかハイカラというイメージがあったのですが、山の恵みと海の便利さを持った豊かで暖かな場所という印象が新たに付加されました。そして港はばーんと開けているというよりも、ゆっくり優しい眼差しで海や船を見つめているという感じがしました。

神戸旅行 その1

にっき
09 /12 2012
先月最後の週に関西出張のアルバイトをしました。神戸の海際に一度行ってみたいと考えていたので、それを決行するため、少々強引にお仕事してホテルに泊まりまる一日、神戸めぐりをしてきました。
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三宮で降り地下鉄に乗ってまずは震災メモリアルパークに行くため海を目指しました。途中巨大な魚のあるお店を発見。朝から縁起がいい(^^;。

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メモリアルパークのすぐ傍を神戸市のマークの入った船が通りました。横浜よりも船が近い感じがしました。

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震災当時のまま保存されているメモリアルパーク。
想像していたのよりずっと大きな揺れだったんだなと感じました。パーク内には港の復興の様子をビデオにまとめたものも上映されていて十数分間の映像を見ました。以前は脆いつくりだった埠頭を二年ほぼ再建するという計画を成功させたすごさを感じました。
野外なので映像を見てると鳩が『餌くれるの?』ととことこ寄ってきてかわいかった。周りに人がいないのでどんどん鳩が増えて餌がなかったので申し訳なかった(苦笑)鳩さんごめん。

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公園内にある神戸海洋博物館
私ぜんぜん知らなかったんだけど、この白い屋根ってこの博物館のものだったんですね。

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白いトラスが綺麗です。
カワサキワールドも併設されていて、新幹線0系や船の模型が飾ってありました。一月に大阪に来たとき、夫はここに来たかったそうです(^^;。

海洋博物館は神戸の港の様子や外国の船の様子が説明されていました。乗組員の上着や細かい船の模型が見られてよかったです。カワサキワールドでは造船の様子や、作った電車を船で運ぶ様子が細かくビデオ上映され、工業と港の関係がよく分かりました。山と海の間で密接に二つの自然に関わって生きてきた神戸の人の様子が分かりました。二階には神戸の歴史が展示され海との関わりの深さをかんじました。

カワサキワールドの展示
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0系新幹線

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未来の都電

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運転席。都電を毎日のように見ているので、これで運転できたらすごいなと思った。運転手さん楽そうです(^^

バイクがいっぱいあって、子供達がわいわい楽しんでいました。
カワサキのバイクをよく知らないのでちょっと寂しかったです。

キャットシットワン

DVD
09 /12 2012
キャットシットワン [Blu-ray]
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株式会社IDA 2010-11-25
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人気のコミックを映像化したもの、20分と短いですが面白かったです。ずっとレンタル屋で見たいとおもってて、よくわかってなかったんだけど、このうさぎのもふもふ感でハードボイルドなギャップがどうなってるのか見てみたかった。
特典映像で解説をしててそこでこの映像の素晴しさをすべて語っていたので、もう書くことがないです(汗)。耳宛が耳宛じゃないところが面白かわいかった(^^;。見始めたら子供達も一緒に見始めたんだけど、戦いのシーンがリアルなので親としてどきっとした。映像を見ながら色々語れる自分の国の平和さを胸の隅でじわじわ感じた。

メアリー&マックス

映画
09 /10 2012
メアリー&マックス [DVD]
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Happinet(SB)(D) 2011-11-02
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オーストラリアに住むメアリーとニューヨークに住むマックス、二人は孤独という以外の共通項がありません。メアリーが8歳の時から文通しあい友情を深めてゆく映画。メアリーは親に愛されず、マックスは自閉症で食べ過ぎるという性格の持ちぬし、二人は奇妙な文章ながらも文通を続けてゆく。ブラックだからこそその中にある純粋さ暖かさが伝わってくる映画。始めに実話とあったけど実話だとすると、不思議と納得できる物語だなぁ。

近くにいないからこそ書ける文章、語れる物事というのがあるけど、この二人は実生活を離れ手紙を書くことで愛情を育んでいる。こういう愛もあるんだなぁと思った。
途中メアリーは酷くマックスを怒らせてしまうんだけど、その時のメアリーの気持もマックスの気持も分かる。相手が好きだからこそ許せないことがあって、悩む姿にやさしさがにじんでいるように思った。会ったことない相手だから、とは思わず真剣に怒り、真剣にすまないと思う気持が美しいなと思った。で、メアリーの加速してゆく行動と気持とマックスを傷つける行動の因果関係というか社会性というか(うまくいえないな)がなんだか真実味をおびてた、私にとって。マックスのためと想いながらもメアリーの偏った気持がマックスを傷つけるんだけど、それに気がついたメアリーが心底すまないと思う。このメアリーの優しさが好きです。チョコレート食べたくなりました。

最後は胸がいっぱいになりました。実写だったらこんな気持にはならなかったと思う、クレイアニメの持つ非現実感が逆に二人の純粋で真っ直ぐな気持を浮かび上がらせていると思う。オーストラリアの茶色い世界とニューヨークのモノクロの世界が空気感の違いを感じました。

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録

まじめな本
09 /05 2012
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録石川 拓治 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班

幻冬舎 2008-07
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先日娘の使いで大学見学にでかけました。二部に分かれていてそれぞれ模擬講義と校内見学を選ぶというものでした。普通一部を校内見学、もう一部を模擬講義とするのですが、面白そうなので二部とも違う教授の講義を聴いてきました。その二人の教授が薦めていたのがこの人の本。「皆さんはこの人を知っていますか?」と呼びかけられるほど有名だと知り、興味がわいて読書してみました。

この本は2006年12月に放送されたリンゴ農家、木村さんの番組をもとに作られました。反響が大きくもっと木村さんの事を知りたいという視聴者の声から作者が細かな取材を経て番組では紹介しきれなかった木村さんの作ったリンゴの様々なこと、また木村さんの人生について書かれています。

農薬を大量にまいて作らなくては作れないといわれたリンゴを無農薬でしかも実に美味しいリンゴができるまでの物語。もうそれは木村さんの人生すべてで、世界の全部であることが書かれています。

あなたの人生に「奇跡のリンゴ」をつくる本
あなたの人生に「奇跡のリンゴ」をつくる本木村 秋則 石川 拓治

小学館 2010-04-14
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この本には公演のDVDが入っています。これを観ると歯のぬけたこの笑顔のすてきなおじさんの人のよさが伝わってきます。

どうしてそうしてまでリンゴを…と思ってしまうのですが、この本を読むとその理由が分かります。それは痛いほどに伝わってくる、どうして伝わってくるかというと、この木村さんの苦悩というのは日常にある当たり前の苦労や大変さと繋がっているから。木村さんの目指した物は高く尊く素晴しい、その木村さんの苦労と自分の苦労を同じだとは思わないけど、通じる物がある、そこに深く胸を打たれました。強情で一度言い出したらきかなくて、でもだからこそ気付くことができる喜び、失敗をたくさんしたと笑う木村さんの本当の強さは家族の中にあるのだと本を読むと分かります。素晴しい家族なんだろうなぁ。

筆者は木村さんのリンゴを食べて泣きたくなったと書いています。泣きたくなるようなリンゴ食べてみたいです。
そして最後、このリンゴ畑は箱舟のようですね、というと木村さんは「私の船に乗りなさい」と冗談ぽく言う。その風景を想像しただけで胸が篤くなりました。

プロフェッショナル 仕事の流儀 農家 木村秋則の仕事 りんごは愛で育てる [DVD]
プロフェッショナル  仕事の流儀 農家 木村秋則の仕事 りんごは愛で育てる [DVD]茂木健一郎

NHKエンタープライズ 2007-10-26
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白雪姫と鏡の女王

映画
09 /05 2012
映画「白雪姫と鏡の女王」の試写会。

ターセム監督の映画で、衣装の石岡瑛子さんの遺作とくれば観なくては!とわくわくしながら行きました。ジュリア・ロバーツの女王はどこまでも冷酷で非道で怖かった、予断をゆるさない怖さでした。個人的には女王の美しいロバーツもよかったけど、最後のほうの老いてゆく姿が綺麗だった。フード被ってるときの佇まいが迫力があってぐっときた。白雪姫は始め美しくかわいいのですが、次期女王として国を守り治めようとする気持から強く賢くなり女王に反抗しはじめる。王子様は…添え物です(笑)
衣装が美しかった。舞踏会の白で統一された衣装の一群や、王子様のコートのながさ、ジュリアロバーツの着るドレスの布の多さ。王子様のコートは、盗賊(七人の小人)を退治しに森にでかけた時、馬から下りるときにすっごくじゃまそうだったくらい長い。もう最高(><)
動物をモチーフとしたドレスで綺麗でした。馬もたくさん登場した。エンディングはぐるぐる回ってた、やっぱ回るなぁ。
白雪姫は継母の王女から命を狙われて城を追い出された後、自分に目覚め自我を問いながら大きく成長してゆく、そんな物語に感じました。七人の小人はどれも魅力的な役者さんで、私は監督の彼らに対する畏敬の念を感じた。小人達の映画のようにさえ思えました。どんな姿でも境遇でも自分を生きることができる、自分らしくのびのびと生きていいのだというメッセージを感じました。
最後の石岡さんに捧ぐという文字に涙がでた。もう新しい衣装は見られないんだなぁと感じた。
しっかし王子様というか男が情けない物語が多いな(汗)メリダとおそろしの森も王女さまの話だったなぁ。

今日読んだ
サプリ (1) (FC (335))
サプリ (1) (FC (335))おかざき 真里

祥伝社 2004-06-30
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というコミックも強い女性がでてた。

やっぱり今日日女性は強くなきゃならんのかぁ。男性はどうなのだろう…。

あと映画の中での建築がターセムだった。バルセロナのアールヌーボ建築の影響が今回多かった。バトリョ邸やバルセロナ音楽堂の天井などのアレンジがみられた。女王の部屋のドア枠の飾りがステキでした。広間の柱には動物が彫られてて、暖炉には大きな馬が踊る彫刻、ああ、もう一回みたい、ってゆうか3D上映ないのかなぁ。3Dで衣装観たい。

コミカルで随所に笑いがあって、こんなに笑ったターセム映画は初めてでした。また観に行こう(^^)

嫉妬の日々

現代小説
09 /05 2012
嫉妬の日々
嫉妬の日々カトリーヌ ミエ Catherine Millet

早川書房 2012-08-08
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表題をみて最近自分は嫉妬してないなぁと思いふらっと読んでみた。最近人や状態を羨ましいと思ったことはあっても嫉妬はしなくなった。生活がが満たされているわけではないのですが、嫉妬する力がなくなったのかな、精神状態が安定してるのかなと考えながら読み始めました。

伴侶のジャックが偶然浮気していることが分かり、主人公(作者)が嫉妬に狂い色々考えるという小説。ずーっと性的な描写が続きそれが250ページぐらいある。よくこれほどと言っては失礼ですが、様々な方向から色々ジャックの浮気について想像し妄想し最後にはカウンセリングまで受ける。これほどまで夫のことをあれこれ考えるそのパワーがすごいなと思うのと同時に執着とも執念ともいえる関係性に目が離せなくなりました。
会話文が少なく、切れ目なしに作者の心情が続くのだけど読みやすく、内面の表現が面白い、というか興味深く比喩や自分の人生についてよく考えているところが随所にあって、『ほう、そう考えるのかぁ』とフランスの女性の考え方を垣間見てるようで、ひきこまれ最後まで読んでしまった。

カトリーヌ・Mの正直な告白 (ハヤカワ文庫NF)
カトリーヌ・Mの正直な告白 (ハヤカワ文庫NF)カトリーヌ ミエ Catherine Millet

早川書房 2008-05
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が最初に書かれベストセラーになったとか、自伝的二冊目ということで本書でも書いているが、より自分の内面に重点を置いて書かれているのも面白さの一つなのではと思った。

美術書の編集者でもある作者の比喩が面白い、ダリ、フリードリヒ、マルグリット・デュラス、ラカン、バージニア・ウルフ、プルースト、色々な芸術家作家の名前をふんだんに出しながらひたすら夫への嫉妬を吐露している。それは二次元であり妄想であり、それを本人も自覚しているのにやめられない。それは彼女の生い立ちにあって…と自分自身で自分を冷静に分析し様々なものさしを用いて隠すところなく浮き立たせようとしているところが最大の面白さなのだなと、思った。よくそこまで…と思うような妄想の数々、この本男性が読むともっと面白いのかもしれません。女性の妄想の世界が広がっています。ああ逆に嫌気がさすかな(苦笑)

映画二つ

映画
09 /04 2012
最近観た映画を二本。ねたばれを含むので知りたくない方は読まないでください。

「プロメテウス」
二ヶ月間夜のアルバイトをていたとき、大手町の東西線駅通路に大きくポスターが張ってあってそこを毎日のように通っていたので、ずっと気になっていた映画。「人類の起源を検索してはならない」との宣伝文句に興味を持って検索することはなかったんですが(逆に怖くて検索しない性格です)映画の日にふらりと観てみようと思い立ち観てみました。そんなかんじでぼんやり観始めたのですが、三十分ぐらいで『あっ』となった。エイリアンの人(ギーガーさんでしたか)のデザインだ、と思ったらもうそのあとはホラーというか怖いというか血がどひゃーというか…驚いた。このタイプの映画を観ないので始終びびり緊張しまくりました。リドリー監督ってことを分かってなかった私がいかん(苦笑)。
最初は2001年みたいでかっこよかったけど、アンドロイドのディビットが怖い、何を考えてるのか分からない。どこまでがジョークでどこまでが本心なのか、いや本心がきっとないだけにプログラムされた深層にある命令が気になってしかたなかった。暴走してるのかなと思う部分も。最後に主人公エリザベスとの会話が怖かった。人間であるエリザベスに自分を修復すれば旅は続行できるという旨を伝え、彼女に自分を回収させる。エリザベスは生き延びたいために彼を元に戻そうとしますが、その姿は人間が逆に操られているようにしか見えなかった。映画を観ているうちに、人間がしてきたことの代償、評価、進化がアンドロイドなのかななんてありきたりなSFの考えに突き当たった。
映像が綺麗で宇宙人の航海システムが美しかった2Dで見たけど3Dだときれいだったんだろうなぁと思った。でもエイリアンがその反対だった。このコントラストがいいんだろうなぁ。帝王切開怖かった。あれが一番怖い。席でひとりのた打ち回ってしまった。痛いあれは痛いです。万能救急医療カプセル一家に一台欲しいですね。女性として人間としての様々な打撃にあっても歯を食いしばって生きていくエリザベスの姿がせつなかった。日本食(中華?)が好きなようです。お箸でご飯食べてて何食べてるのかななんて思った。強くないけど強くなってく女の姿でした。


「旅芸人の記録」
今通ってる施設の一つが芸術センターでその二階の映画館でアンゲロプロスの追悼上映をしてて、最後の上映がこの作品だったので、冥福を祈る意味でも観てきました。旅芸人の記録は始めてで、「永遠と一日」「霧の中の風景」を観た思い出があります。「永遠とー」は大好きな映画です。初期の四時間にもなるこの映画は何回か上映の噂を聞くたびに行こうと思いつつ行けなかった映画でした。長いんだろうなぁと想いながらも観てみると、ゆっくり流れる時間の一つ一つがおだやかに美しく長さをそれほど感じませんでした。人は考える時そう長い間一つのことに集中できないけど、あれやこれや考えながらもなんとなくその場所にいるという感じがあって、それがこの映画が心に強く残る原因なのかなとおもったりした。旅芸人の一人一人の性格が生き生きと感じられ、なんの説明もないだけ、自分で作った世界を抱きしめることができます。ギリシャの土地かんじが伝わってくるようでした。カットに観た映画と似た部分があって、これがその原型なんだなとおもおもったりした。
姉が息子を置いてイギリス兵とでてゆくところや、収容所のようす、長々と語られるアテネ市街戦、静かな感情の起伏が際立って感じられました。今のギリシャとは違う昔の一面を観た映画でした。

首都圏外郭放水路

にっき
09 /03 2012
先月の8月13日春日部にある首都圏外郭放水路に見学に行ってきました。
川についての自由研究のひとつとして息子と夫と三人で参加してきました。

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こんなところでして、一度はどこかで観たことがあるのではないでしょうか。正義の味方や歌手のPVなどでよく使われている撮影現場です。ここが春日部にある放水路だったのです。

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上はこんな建物です。川の近くにある施設。上だけみると下にこんな地下水路があるなんて思いもしませんでした。私は二人にくっついて暑い暑いといいながら建物に入っていきました。

三十人ぐらいの親子がひとつのグループとなって、行動しました。施設の案内説明役のお姉さん達はとても親切で優しく丁寧に施設の重要性と役割、概要を説明してくださいました。洪水の時に街を助ける、と一言で言ってもなかなか想像ができないし、夏の暑い日に考えるのも難しいのだけど、水量や流れ規模などを説明されていくうちに徐々にその大切さが実感できました。春日部地域は地盤が低く雨水が溢れるとたまりやすいこと、住宅が密集していて影響が大きいことが分かりました。

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説明が終わりいよいよ施設の見学です。この建物には五個の立坑(たてこう)と放水路の安全を管理する指令室があります。某正義の味方○ルトラマンの映画の撮影にも使われたそうです。なんだか近代的でかっこいいです。モニターがいっぱいあってわくわくしました。

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屋上に出て周辺を見学。真ん中に見えるのが江戸川です。
手前の丸いのが直径10メートルのシールドマシン。これで立坑の間にトンネルを堀り横につなぎました。

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左手にサッカー場、この下がすべて放水路です。右上の田んぼのほうから地下を雨水が流れてきます。

説明を聞いていよいよ放水路に入場しました。

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かう (幸せのある場所)

絵本・詩
09 /02 2012
夏休みも今日で終わりです。夫と息子は社会見学にでかけて今は自由研究の最終仕上げをしています。
私のほうは三年半働いたパートを辞めて次の仕事探しをしています。そんな感じでこの夏はなかなかブログ更新できませんでした。落ち着いたらまとめてしたい…できるかなぁ(汗)
夏が駆け足で去ってゆく夏休み最後の日です。

かう (幸せのある場所) (Parade books)
かう (幸せのある場所) (Parade books)ふじい みか うざわ いくお

パレード 2012-08-01
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シンプルな表紙で、「かう」とだけ書かれた文字が印象に残り読書。
買うなのかなと思ったら飼う買うCOWのかうでした。一頭の牛が農家で飼われ買われ食べられるまでの話。単純で当たり前だと思っていることだけど、物語としてみるとリアルに心に響いてきます。
そこには個性があり生物の生きる感触があり、触れられる暖かさがあることを改めて気付かせてくれます。
子供とそうだよね、食べるってこういうことだよね、と言いながら読みました。

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き