六本木アートナイト

美術館・博物館
03 /24 2013
昨夜六本木で行われたアートナイトに行ってきました。

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前回は子供と行き、夜になるまえに帰ってきたので夜の様子を楽しみたくて、夕飯作って一人ででかけてみました。
ちょうど桜が満開でとても綺麗でした。六本木の桜はライトに色がついてて苦手だったんだけど、歩道が広いので歩くと動いて見えてよかった。


人が多くて最初はちょっと閉口したんだけど、その賑やかさが段々楽しくなってきて、リラックスして廻ることにしました。ちょうど観たかったサントリー美術館で行われてる「歌舞伎ー江戸の芝居小屋」展が半額の500円で入場できたので入ってみることに。音声解説は歌舞伎の解説の方の丁寧な説明で、聞きやすく何倍も楽しめた。少し前に歌舞伎を観たばかりだったので、つながりが感じられて楽しかったです。東京江戸博物館に原寸大で再現されている歌舞伎座の絵があって、ほんとにあれがあんなふうに建っていたんだと街の情景と人の様子が身近に感じられました。

様々なイベントを見ながらゆっくり新国立西洋美術館へと移動。
夜の八時をすぎていたんですが、人も多く賑やかで路上パフォーマンスや展示もあり賑やかでした。周辺の住民はうるさくないのかなとちょっと思ったんですが、そこは六本木眠らない街ならではなのだなと思いました。この街で夜遊びしたことがないのでよく分からない(^^;。毎週こんな感じなのかな。
ぴかぴかの高級外車が通り、ディスコのように盛り上がってる建物、もちろんBARは普通に営業…眠らない街はすごいです。

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イベントの大きさに圧倒されてしまい、ここではショップと野外展示だけで移動しました。
以前銀座で観たイスが展示してあって値段が気になりました(^^;いくらなんだろ。

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そして六本木ヒルズへ
実は六本木苦手な街でして、目的のあるときしか近づかない街でした。
以前ここで起きた事故に遭遇し自分にとってストレスのかかる場所になり、行くと身体が重くなってしまうのです。しかし今回はメインである灯台モニュメントが観たくて行きました。
これは毛利庭園の展示

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メイン会場の灯台。
東北の炭を燃やしその火の周りに人が集まるという日比野さんの作品。その火を観たくて行きました。
思ったより大きくて高くて火があんまりよく見えなかったのですが、会場の椅子に座り観ながら休んでいたら火の粉が下に落ちてく様子が綺麗で、思わずじっとみつめてしまいました。
で、なんだか近くに行きたくなって灯台の傍に行ってみると何人かの人たちが同じように灯台の火の粉を観ていて、なんとなく並んで暫く観てみました。この灯台の下には落ちた灰が黒く積もっていて。火の粉がゆっくりと灰になり落ちて積もってゆく様子を無心に観ているうちに、東北、木、灰、火の粉、命、土地…と色々な言葉が浮かんで繋がって、一つになりました。会場は賑やかで酔っ払った人や話し声で結構うるさかったんだけど、その中でしんとした気持に気付き、あっ!てなった。
多分これは幾通りもの物語になって人の心に移り灯る「炎」という作品だと思った。生きてることの立体感を感じられた作品でした。
それから「船頭が先導」の提灯を買って小さな火を連れて帰りました。

過ごし方としては、静かな場所に行きたくなったら美術館、お腹が空いたり疲れたらレストラン(バー)、面白いものを観たくなったら外を歩く、とメリハリをつけて廻るといい。次は深夜巡回バスを使って帰ろうと思います。
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横須賀美術館

美術館・博物館
03 /20 2013
以前から一度行ってみたかった横須賀美術館に行ってきました。

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海のすぐそばにあります。
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内側からみるとこんなかんじ
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これは屋上のいす(またはトップライトをまもってるもの)

内側の丸窓からみえる景色が動くたびに変わって面白かった。水平線だったり、裏にある公園の山の木だったり、鳥の鳴き声や船の汽笛を聞きながら海風に吹かれ潮の匂いをかぎながら裏山の公園を散歩して帰りました。

企画展は「日本の木のイス展」で、日本の発展とともに職人さんの作りだした様々なイスが展示してあり面白あった。有名な建築家や木工細工のような美しい造作のものまで、実際にイスに座れるのもよかったです。子供がよろこんで座っては感触を楽しんでいました。傍でみていて五感をフル活動させているのが伝わってきました。

お昼にお弁当買って観音崎で食べたのですが、次々ととんびに弁当持っていかれました(^^;。彼らからすればかっこうの獲物だったに違いなく…のほほんと東京から来たぼんやり観光客の私達はなすすべなく笑うしかありませんでした。息子の鉄火丼以外は皆もってかれた(^^;。
公園でも偵察しにきたとんびを眺めながら、人間がはばきかせてない世界に久しぶりにきたなぁなんて呑気なこと思ったりしました。いやぁとんびかっこいいなぁというか野生ってすごいなぁって思いました。

横浜山手洋館めぐり

にっき
03 /20 2013
先週横浜山手の洋館めぐりに行ってきました。
石川町を降りて外交官の家から海のほうへ向かって歩きました。

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外交官の家
隣にあるブラフ18番館を見て

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ベーリックホール

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広いホールがありました。

向かいのエリスマン邸は年度末までの改修工事中でした。

横浜市イギリス館を見て

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山手111番館に行きました。

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景色が素晴しく、また他の洋館も保存状態がとてもよくて驚きました。

古い建物を大切に長く保存している行政の姿勢がよくでていると感じました。
最近、大事にされている建物を観ると幸せな気持になります(^^)。
もちろん建物はどれも昔の大工さんが腕を振るって作った造作が所々にあって、名前は残らなくても技術はこうやって残るんだなぁって改めて思いました。
屋根をどうすれば美しく見えるか、洋館にふさわしい窓やドアの大きさ収まりを考えた跡を感じるたびにいいなぁと思いました。

この日は砂煙(?)が関東を覆った風の強い日で、外交官の家からみなとみらいの街が砂で霞むほどでした。窓を見て途方にくれていた私達に係りの人がマスクをくださいました。ありがとうございます。無料で入れたこの館は、ジャズ演奏もしておりました。観に来た者として汚したり壊したりしないようにと、感謝の気持をもちつつ背筋の伸びた観覧でした。久しぶりに気持のよい建物を見ました。

冥土めぐり

現代小説
03 /16 2013
冥土めぐり
冥土めぐり鹿島田 真希

河出書房新社 2012-07-07
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以前FMでこの小説の冒頭部部分が朗読されてつづきが気になって読書。通勤時に新幹線に乗る年配の夫婦のくだりだったのも一因のよう。電車の中で電車の表現が妙にあっていたようです。
完全に夫に愛想をつかしている妻が心の中で彼を軽蔑しながらも無碍にすることもできずひたすら耐えて旅行に旅立つ。着いた先は保養施設となった昔の高級ホテルで、ここでも主人公の妻は過去を軽蔑しながらも温泉に入ったり、ろくに返事もしない夫に話しかけたりする。ほんとは嫌なのにこんなに私はいやなのに、家族に夫につくしています…というような文章が続く。社会からのいやがらせにも耐え、弟のあざけりにも耐え、母のわがままにも耐え…と延々耐えてる私の述懐が続く。最初はそうかぁと思いながら読んでいたのですが、ずーーっと読んでいると人というのは面白いもので”それって…”っていう気持になる。夫がろくに返事もしないのに意外な部分で自分の事をわかっていたり、何も言えない言わないから続く母親との関係もしかたがないですませている主人公の側に欠点があるのでは…と思えてくる。微妙な人との関係が家族親族という離れられない関係のなかで構築され決定されてゆく。外に飛び出す勇気はなく、だからといってこのままでは自分はいやだ…。ここまで極端ではなくても一度は思うことがあるのではないでしょうか。これでいいって思うことの少ない生き物だからこそ持つ悩みだなぁと思ったりした。
最後意外な展開を予想していたのですが、そんなこともなく静かに終わった(ように私は思った)。ひょっとして世界はもっと違う面からみたらこれは違った事象ではないのだろか…と気付く辺りからが面白かった。

P48怒りを感じると、疲れて眠くなった。ただ重い肉体だけが、自身を維持しようとしていた。


「99の接吻」は母親と女四人姉妹の話。谷中銀座あたりの話なんだけど自分達のことをほんとの下町じゃない下町っ子育ち、と評し本当の下町は浅草や西新井だと書かれてて、がくっとなった。うちの辺りはほんとの下町に含まれてるんだろうなぁ。確かに谷中銀座あたりとは下町は下町でも全然違います。下町にも格があるのかぁ…なのでよく分かりませんでした…(^^;

そして、人生はつづく

ほのぼの本
03 /16 2013
そして、人生はつづく
そして、人生はつづく川本 三郎

平凡社 2013-01-11
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新聞の書評で読んで面白そうだったので読んでみました。東京人などでかかれたコラムをまとめたもの。奥さんを亡くして、家に一人でいるのも…というので鉄道で旅したり映画みたり町を歩いたりしてる。それがとても静かで穏やかで、でも一つ一つ丁寧に感じ生きてることが伝わってくる文章。文字を追っていて楽しい読書でした。

作者さんの行っている場所や読んでいる本、映画が重なっていて読みながら『そうそう』とか『私も行ったー』とか思えて面白かった。飛鳥山とか尾久の原公園とか(尾久の公園は今入ることができなくなってしまいました)演劇ではNODAMAPの劇が紹介されていたし、『ルリユールおじさん』や『クレアモントホテル』は原作も読んだので、違った角度からの感想が読めて面白かった。

マイバックページは予告を映画館で観て見たいなと思っていたので今度観てみようと思った。

震災の後からは鉄道の旅も東へとうつってゆきます。妻の事を静かに思っている文章を読んでいると、私が死んだら夫もこんなふうに思ってくれるといいなぁとおこがましくも思ったりする、結婚記念日直前の鬼嫁な妻です(^^;。

そういえば杉並区の図書館はその後どうなったのかなぁ。まえがきに”あまり大きな声でものをいいたくない”と語る作者が繰り返し語っていたのでかなり気になりました。

ラファエロ

美術館・博物館
03 /16 2013
上野の国立西洋美術館で行われているラファエロ展に行ってきました。開催前から大きなポスターが駅のあちこちにあって、観てみたくなっていきました。

私よくラファエロのことはしらなかったんだけど、若い時に(11歳の時点で両親をなくしている)父親を亡くしていたんですね。それなのに十代で宗教画をあれほど神々しく描けるなんて、どんな人だったのだろうと考えながら観ました。構図を提供したり、競うようにライバルと壁画を描いたりと、実際に絵を見ながらエピソードを訊くと画家達の息遣いが聞こえてくるようでわくわくしました。音声ガイドを聞きながら回ったのですが、絵画名の下に書かれているコメントは違うことが書かれてて、訊きながら読んで頷いたりしました。十七の時に書いた板画がとても美しく、同じくらいの娘を持つ身としてはもうこんな絵がかけるなんてすごい!!とひたすら驚きました。

「父なる神、聖母マリア」の隣の天使の絵が好きになりました。透けるような肌とエメラルドの翼、画集でみると平板にみえるんだけど、本物は翼がぐっと立っていて光沢のある着物と金糸の刺繍、天使の輪が繊細でとても綺麗でした。観てると傍にいるみたいでどきどきした。葉書を買ったけどやっぱりちがう、綺麗でした。
「死せるキリストの運搬」もよかった。蒼白な顔のマリアと周りの人のようすが、このあいだ聞いた身近な人のお葬式を思い出させ哀しみの中にいるかんじがした。
「大公の聖母」はポスターで何度も見たけど、絵の感じが違ってて奥行きがあって見入ってしまいました。背景の黒と赤子イエスの幼い中にもある神々しさの対峙が印象に残った。それになにより聖母の美しさ、静かなのにその中に優しさと慈愛とすべての者を安堵させる美しさがありました。
あと印象に残ったのは「牢獄から開放される聖ペテロ」これは常設展におなじ題材の絵があって、比べて楽しみました。
「エゼキエルの幻視」を観て、これまでの完璧な絵と評されたラファエロの魂の形を思った。デッサンも表現もすごくて、ミケランジェロとダビンチの影響も受けて素晴しい絵を描いてきた彼ですが、そのほんとのところはどこにあったのだろうと、思ったらとまらなくなった。
幼い頃に親をなくし、描くことで描くことで生きてきた彼の、完璧なまでの世界観が誠実な宗教画となって花開いた後の彼の本質はどこにあるのだろう。私はあまりに完全すぎて逆にその人となりを疑いたくなるくらいでした。最後となった自画像を見ながらいろいろ考えました。
しかしそう考えをめぐらせられるくらい、ラファエロの生きたという生命の迫力が絵画から感じられ、どれほど精巧な写真やVTRよりも時間を封じ込めることのできる装置だなと感じました。

帰りに国立科学博物館によって、36○の新しい映像を観て帰りました。人類の進化がテーマで展示品が数多く出ていて面白かった。

上野公園の桜は最初のが何本か咲き始めていました。これから公園は賑やかになりますね(^^)

フンボルトくんのやくそく

鉄道
03 /09 2013
フンボルトくんのやくそく (創作絵本)
フンボルトくんのやくそく (創作絵本)ひがし あきこ

絵本塾出版 2012-10-04
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久しぶりに鉄道の絵本。先週鉄道博物館に行ったのですが、図書コーナーが充実しててよかったです。海外の絵本や、国内の地方にしかない絵本(広島の市電をモデルにした絵本)もあって面白かったです。そんな流れてこれも読みました。
図書館で借りてきたらさっそく息子が読んでいた(^^;。夜に一緒に読み地図を見たり、フンボルト君のこまった様子を見ては先を息子に教えてもらったり、絵の小さな物語を教えてもらったりして読みました。

街へと行ったシャルル君がオムレツやさんを開いたというので、農園で作ったリンゴを持って街へ向かうフンボルト君。そこにはひたむきな友情があり、けなげなのですが都会の人ごみにまぎれあてられ途方にくれます。シャルル君は都会の人になってしまったのかな…と読んでいる方が不安になりますが…。あたたかい気持になれた一冊です。

脳には妙なクセがある

まじめな本
03 /09 2013
脳には妙なクセがある
脳には妙なクセがある池谷 裕二

扶桑社 2012-08-01
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今回も楽しんで読みました。長年書いてきたコラムをまとめ(大幅に書き直した)本。26章からなり、最初にこの本のバックボーンになる章を三つ明かして時間のない人はここだけ読めば本の内容が分かるようになっています、と書いてある。始めに要点を提示するなんてすごいなと思う反面、それだけ明確に言われると逆に全部読みたくなってしまう、という脳の動きを読まれているのかも…と思ったりしつつ楽しんで読みました。

11章は笑顔を作るということがもたらす周囲の変化について。22章は不自由は心地よい、自由意志は自分から生まれないということについて、これはとても面白くて、これを知ってると肩の荷がおりるというか、嫌味なく力がぬける感じがした。でもあんまり若いうちから知ってしまうのももったいないかなとも思ってしまう(^^;。

子供を育てていて環境と心のありかたについては何度も考えてきました。横光利一の「経験」という言葉を十代の後半から胸に留め、何を考えるにもするにも悩んだりぐるぐるしてきたら行動して解決してきました。それって脳にとって良かったんだなと思いました。今は経験しなくても分かった気持になってしまうことが多いので、この本を読んで改めて気をつけないとと思いました。

夢をもてなくなるのは老化してる証拠とか、胃は脳の繋がっているなど、どこを読んでもそうかぁと思う部分がたくさんありました。
そして26章の最後のほう”精神と身体は切り離して考えることはできません。心は脳にあるのではありません。心は身体や環境に散在するのです。”という言葉にぐっときました。
私達は日常のなかで、木が揺れたり、雲が流れたり、人と話したり、猫がひなたぼっこしてるの観てそっと微笑んだり、こうやって本を読んで頷いてみたり、映画みて泣いてみたり、そうやって心を細かく散らし総体として心を形成しているのです。良い環境というのはどういう環境なのでしょうか、改めて考えた一冊です。話したい人がいるのに、空を見上げたいのに携帯いじったりしている環境を自分でどう変えていくべきかと思いました。

それからもうひとつ。ここ二週間めまいがひどく、薬を飲んでもパソコンの画面も見続けられない毎日でしたが、今日久しぶりに身体を動かし汗をかいて、子供達と話したりご飯食べたりしたらめまいが一日消えていました。じっと長い間座って作業していたので、久しぶりに身体を動かし血液のめぐりが良くなって体調が上向いたと思われます。そして家族とたわいない話をしたり、今までの日常をふりかえったりしたのも一因のよう。どれだけ環境に惑わされているのか身をもって知った一日でした。

違うのかもしれませんが、24章人造生物ができたというくだりを読んで
25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)
25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)市川 春子

講談社 2011-09-23
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の本を思い出した。

遺体

まじめな本
03 /03 2013
遺体―震災、津波の果てに
遺体―震災、津波の果てに石井 光太

新潮社 2011-10
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去年夫に薦められて買った二冊のうちの一冊をやっと読みました。一冊はプロメテウスの罠で、去年の夏読んだのですが、この「遺体」はなかなか決心がつかず読み出せなかった。大量に死者が出てしまったときの現場の状況というのは訊いただけでも辛く想像すると胸が痛くなります。自分勝手だとは思うのですが、去年の私にはまだしんどいものでした。今年になって映画が公開されると知り、また春が近くなって読もうと思いました。そして読むことを決心したのはもう一つあって、最近ごく近い若い女性が自ら命を絶ったので改めて死ぬということ、本人の苦しみや周りの波紋について深く考えたので読もうと思いました。

去年の夏まで火葬場の近くで、死者を送り出す手伝いの手伝いのような仕事をしていました。日々運ばれてくる様々な年代の死者を近くで感じ、それに携わる人々を見聞きしてきて、様々なことを考えました。
歯科医、葬儀社で働いていた職員、僧侶、消防隊員、ボランティアの人々、多くの人が震災で亡くなられた人を家族の元へ返してあげたい、本人にも家族にも悔いのない別れをしてほしいという想いが伝わってきて、何度も胸がいっぱいになりました。

亡くなった人を弔う気持、心の中で話しかけ続けることは、人間の持つ普遍の証であるように感じられました。人を想う心、それこそが人であるように思えた一冊です。

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き