ドライブ・マイ・カー

村上春樹
11 /16 2013
文藝春秋 2013年 12月号 [雑誌]
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文藝春秋 2013-11-09
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最近本を読む時間と心のゆとりがまたなくなってしまって、なかなか読書できないのですが、村上春樹の書き下ろしということで購入し、のろのろと読み始めました。

本を読む元気が無いっていうのは、精神的にも肉体的にも辛いです。電車で通勤しているのですが、ほぼ行きも帰りも満員で本を開くゆとりがない。読めないことはないけれど(そんなにまでして読みたいのですかっ!て人がいるけど、あれはすごいですね)精神的に疲れるのでやりません。私にとって読書とはリラックスしながら思考する(もしくは助けてくれる)ツールなんだなとつくづく思います。身体を休めて頭を動かす時間が読書なのです。また毎日目を酷使する仕事をしているので、本を開こう、細かい文字を読もうという気分になれない、心が乏しくなってゆくのを日々ひしひしと感じます。

最初のほうはとんとん読めるのだけど、どこから面白くなるのか分からなくて、うまく読みすすめられなかった。昼休みに会社で読んでて眠くなる自分にショックうけたりもしました。(村上春樹を読んでいて眠くなる自分に腹がたつという変なプライドがあることにも気付いた)

後半運転手と会話するようになってからが、めきめき面白くなり、後半はあっという間に読み終わりました。面白かったです。私が感じたテーマ(?)は怒りの置き所・ありか、でした。怒りの派生から自分のなかでどうつきあうか、どう別れをつげるか、または別れられないで抱き続けていくか、ということだと思いました。私は何事も自分さえもコントロールしているようにみえる主人公の一番の悪というか闇の形を感じました。

先週、舞台を観たので主人公が俳優というところにちょっと違うリアリティを感じた。
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Steve Jobs

映画
11 /02 2013
一週間前、試写会に行ってきました。私はマックユーザーじゃないんだけど、SJはどんな人だったんだろうなぁって思ってて、興味がありました。で、マックほしくなった(笑)
伝記やいわるゆノウハウ本というのを殆ど読んでないので、人生の流れを楽しみました。少し前に観たドキュメンタリーのすごさがやっと分かった(笑)また見ようかな、ガレージとか初期の物とかほんとにレアものだったんですね。おおおーと思いながらみた。
亡くなってしまった人なので、実際はどうだったのかとかもう知りようもないけど、私の印象は育った環境と製品に対する想いは純粋に対になっているように感じました。
育ての親はいい人で感謝してるけど、スティーブは深い真実の愛を感じたかった人なのではなかったのかなと思った。製品開発に対する情熱と、曲がったユーザーへの愛情は彼の中で渇望してる愛の変形なのではと感じました。それは周辺の人に求められないもので、時間がたつにつれ求めちゃいけないものと変わっていってしまったものであったのではないかなと。それが会社に対する(物に対する、または社会に対する)こうであってほしいという愛情になったのかなと思った。自由に対する考え方も、私は逆になにをそんなにそこまで不自由に感じていたのかが知りたかった。それは社会や人間関係に対するもの以外もある気がした。インドに行ってるし、見てるものは見て知ってるものは知ってるのに、この人の決定的に欠落している愛の側面が気になった映画でした。私には計りきれない何かがあるんだなぁと思ったりもしました。

生物と無生物のあいだ

科学
11 /02 2013
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)福岡 伸一

講談社 2007-05-18
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働いてる会社の偉い人のプロフィールに「印象に残った本」という欄があり、そこにこの本の名前があって、そういえば読みたいと思っていたなぁと図書館で借りてみたら、なんか家にあったような気がして探してみたら、以前買って読みかけて挫折したのを思い出し再読してみた(汗)。どうも物語じゃない本って私すぐ眠くなってしまうみたいで、ここらへんの苦手をなくさないといけないと今更再確認しました(^^;。

面白いんだけど続かない、今回も長い時間をかけて読書。でも面白いんですよ(信憑性薄いなぁ)。私はどうも感覚的に読みすぎるみたいで、文章の合間の物語に強く惹かれすぎる感がある。いかんいかん。娘がこちらの方向に進んでいるので、エイブリーの話をしたら、彼女のほうがよくしってて、解説してもらいながら読み進んだかんじでした。テストにも引用されているのかな、かなり重なる部分があって助かった。DNAなんて何度読んでも分からないんだけど、(立体的にイメージはできるのだが、それがどう動いているのかかはくや未来科学館で何度も説明みたけど)やっぱよく分からん、分かるようなでもやっぱ分からん。でも分からない、でいみたい。最後の最後でどんなに頭のいい学者でもものすごく単純な当たり前の感覚が物事を劇的に変換させるという説明を読んで、腑に落ちたかんじがしました。分からないのは科学者も同じなんだなぁと(同じにされちゃたまらないと科学者さんは思いますが)分からない感覚・感性は大切なんだなと思った。

DNAの構造に対し、”この対構造が直ちに自己複製機構を示唆することに私たちは気がついていないわけではない”という一文がすごい好きです。

何故それを私達は”知って”いるんだろう、分かっているんだろう、とすごい思う。だからこそ、分かったつもりになってしまっているのも分かる。
砂浜で貝殻を美しいと思う、生まれた子供がかわいいと素直に思う、その感じるという曖昧なことがとても高度な出来事なんだなぁと改めて思った。

後書きに作者の少年時代が語られています。こういった経験をしないで生物の道に進むという娘の動機が現代的な気がしてなりませんでした。今の子は不注意で死んでしまった無視や小さな生き物に罪悪感を持たずに大きくなるんだなぁと、でも生命の不思議に対する興味はあるのだなぁとそんな事もおもった読書でした。

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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