新井卓作品展「EXPOSED in a Hundred Suns」

美術館・博物館
08 /31 2014
芝浦のPhoto Gallery International で行われている写真展百の「太陽に灼かれて」を観ました。原子力爆弾の地下実験と第五福竜丸をテーマにした銀板で一枚しかできない写真を焼くという作品。売られていたペーパーをよみましたが、途中震災がありつつも、乗組員の写真や夢の島の船を撮影にでかけ、長い間この美しくも残酷な光を一枚に閉じ込めようとしたものでした。銀板の中にうっすらでもはっきりと残る蒼が、今まで観た事のない蒼で、透明なようでいて強い光を放つ板の出す力というのに驚きました。そこには決して人間が超えてはいけない罪と、深い悲しみがあり、赦せない悪があり全てがつまったもの、こと、なのに綺麗だなと思ってしまう。ともすれば不謹慎にもなってしまいそうなコンセプトですが、作者の強い意思と責任と決意が伝わりました。重いけどおろすわけにはいかない荷を背負っているのだなと他者としてではなく共感できた時、始めてこの写真の美しさを私は知るのでしょう。
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映画二編

映画
08 /31 2014
映画二本のメモ

「華氏451度」
TVで放送されていたのを観ました。横浜トリエンナーレでテーマになっているのと、少し前に建築家の展覧会でブラッドベリの小説を題にした展覧会があったので、気になって鑑賞。子供の頃ブラッドベリは好きでよく読みました。あの頃はわけがわかってなかったと思います(笑)当時もなんとなくこの映画観ていたけど今の映画に比べ単調だから観きれなかったように記憶してます。なので二度目だけど初見の気持です。本を焼く場面など印象的でした。ここは覚えてた。そしてトリュフォーだったのも忘れてました。綺麗な映画です。今更ながら。今観ても驚くほど繊細にできていて、美しさと細やかさに感動した作品でした。女の人綺麗だったなぁ。消防士と日本語で書くと火消しなイメージだけどファイヤマンとすると確かに消しているのか燃やしているのか分からない職業だなぁ。と今頃気がついた。

「DUST」
アラン・リックマンの出演している短篇映画。前にポスターで観てどんな話なのかなぁって思ってたので、ポッターマニアさんで知り観てみました。面白かった。ってゆーかこの人いつもこんな不思議な役やるなぁ、で、演技が???って感じになる。そこがいいんだけれど。見終わってからつくづく思ったんですが、このシェイクスピア演劇学校に優秀な成績を収めて出た個性味のある演技がこの人の持ち味なんだなと今頃やっと気がつきました。身のこなしや佇まいのちょっとしたしぐさや全身から醸し出される空気がいい。いいと思う人と不思議と思う人といると思うんだけど。しっかし歯の妖精かぁ。少女のベッドで身もだえするおじさんって、危ないよなぁもう。羽の生えてくるところは「ドグマ」を思い出した。あ、また観たくなってきた。

イニシャルD 覚醒

映画
08 /30 2014
観て来ました。86に乗って(笑)夫と息子の三人で(笑)公開一週間目のせいか、結構人が入ってました。TOYOTA86のポロシャツ着てる人とか駐車場には新しいハチロクとか止まってた。すごいなぁ。
ストーリーは分かっていたので、あまり期待していなかったのだけど、楽しかった。まず音。FCやFDのそれぞれの音が映画館で重低音で聞けたのがよかった。それからテンポもよく物語をまとめてとんとん進んだのがよかったです。肝心の峠を走るシーンは長回しのような感じではなく、短いカットを繋げて走りを表現していて、最初ドリフトシーンが少なくて残念だなぁって思ったけど、カットのひとつひとつがよくて、FDがブレーキ踏むところとか、ハチロクがコーナーで流すところをちゃんと入れてくれてた。ポイントポイントを押さえて後は脳内で完成させるかんじ?でした、私は。今までのTVシリーズや映画でやってきたアプローチとは違うのが面白い名と思いましたよ。CGもマンガよりになっていて、ギャギャギャとか文字が出てきそうだった。それから涼介さんや啓介はいまどきの人になってて、携帯使ったり、プロジェクトDででてきた人とかレッドサンズにいたように思う。連載が長くて当初とは違う時代になっている部分をなおしてるようでした。そのおかげで涼介さんがすっかり素敵な男に(笑)なってた。よかったよかった(そこか)次は来年のようです。今度はR…先は長いのう。秋名湖とか頂上は現代のそれのようですね。また峠行きたくなった。行かないけど。前日、碓氷と赤城と妙義に行ってきた夫と息子が興奮しておりました(^^)彼らは臨場感たっぷりだったようです。

フィオナ・タン まなざしの詩学

美術館・博物館
08 /24 2014
恵比寿の写真美術館で行われているフィオナ・タンまなざしの詩学展に行ってきました。秋から長期休館する写真美術館を久しぶりに堪能したくてでかけました。券を頂いて、ふらっとこの展覧会に入りました。写真展とばかり思っていたのですが、映像でのインスタレーションで、構成されたどれも印象に残る作品でした。
長い作品が多くて、最初から最後まで見通すことはしなかったのですが、一番印象に残った作品が2009年の「ディスオリエント」でした。ベネツィアビエンナーレのオランダ館で上映されたものだそう。独特なナレーションで旅行映像を重ねていて、その言葉と映像との差が大きくずれている(なにか違っている)ことは分かるんだけど、よく分からずにでも眼が離せない距離感であることに不思議な面白さを感じてみていました。ナレーションはマルコポーロの東方見聞録を訳したもので、映像は今のものなのだと、後で知ってまた面白く感じました。インヴェントリー(2012年)はイギリスの建築家が集めたローマの考古学書や美術品が収められている部屋を撮影したもの。角度やフィルムが違っていて同じ空間なのに違う空気が流れているように思えました。またそれのどれもがリアルであり非現実的であるように感じられました。
プロヴィナンス(2008年)は身近にある人の日常の映像を一枚の絵の中にとじこめたような作品で、動く絵画として楽しめそうな、どこか愛でてしまいたくなるような親密感を感じました。
帰りにショップに寄りました。ここのショップは心のよりどころといいますか、とても好きです。今は戦争の写真が多くまた気になっている写真家の本があって、ついつい長居してしまいました。久しぶりに触発された一日でした。

特別展 ガウディ×井上雄彦 - シンクロする創造の源泉 -

美術館・博物館
08 /23 2014
六本木で行われているガウディと井上さんの展覧会に行ってきました。七月中に一度行っているので二度目の観覧です。それほど好きなのですガウディがっ、井上さんがっ。以前上野で行われた、最後のマンガ展すごい好きだったので、楽しみにしていました。
ガウディの展示というのは建築展で昔行われていたのを何度か見ているので、図面の展示は見覚えがあったのですが、建物の精密な模型が数多くあり、面白かったです。実際に模型で設計をしていたガウディの意図したものが再現されているようで、わくわくしてみました。そして以前にはなかったのがCG。完成形を町の合成CGで見せるのは圧巻でした。そして言い忘れましたが、入場する時も数分のインスタレーションを見ました。東京からひとっ飛びしてバルセロナへ迷い込んだような臨場感を味わうことができます。素敵でした。バルセロナ行きたくなりました。上野の美術館などは現地へゆくツアーの案内などをショップでしてるんだけど、森美術館はそれがなくて、なんだか寂しいようなほっとしたような、だって旅行案内みたらすぐにでも行きたくなってましたよ。
ガウディの展示をみて思ったのは、昔と随分時代が変わったんだなぁということでした。世界遺産になり保存も内覧の様子も格段によくなって、レストランなども入り皆が大事に愛しえくれているのが伝わってきました。あの独特のフォルムがくせがあるというより個性的で独創的な洗練されたデザインにみえました。

井上さんの作品は和紙の質感と、インクの美しさに終始しました。最後のーでもそうだったんですが、空間にあった大きさの絵やスケッチ、イメージ画を置かれるので、空間を楽しむことができました。ガウディの植物や昆虫にたいする観察眼は現地にいって細部をじっくりみないと伝わってこないもので、そのじわじわと伝わるガウディの人柄がインクで表現されていて、良かった。ガウディ、達磨みたいだなってところもあったけど。グエルさんの印象が私が思ってたのとちょと違ったかなぁ。二十年以上前にいったバルセロナ旅行を思い出しながら楽しんだ展覧会でした。またいくんだぁ。

死霊館

DVD
08 /17 2014
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私はすごく怖がりなくせに、時々ホラーが見たくなります。きっとなんか精神的にあるんでしょうね(汗)このあいだ間違えてPCで見てしまったこの予告がすっごく気になって見てみましたソウの監督で、ソウも怖かったので興味がありました。
とても怖かった…痛い怖いじゃなくて、いい怖いでした。子供と見たんだけど悪霊の恐ろしさや生活の中の誰もが遭遇しそうな怖さに溢れていて、面白かった。実際にあった話というのも怖さを増す要因になっていました。
最後は悪霊退散のクライマックスとなるのですが、ストーリーや見せ方がよく、どきどきしながら眼をつぶりながら見ました。終わりはエクスペストパトローナーム!でした。良い思い出や親の愛は悪霊より強いってことですね。もう一回観たくなる面白さでした。でも見ないけど、怖いから(><)


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なんとなーく見始めたんだけど面白かった。なんだろう、この不思議な面白さ。B級ですが、お金かかってます。ゴーストバスターズ思い出した。街の感じや人間がユーモアがあり、???って思う場面もたくさんなんだけど、面白い。笑えて豪快でいつの間にか愛にほろりとする映画。



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これもなんとなく見てみた。…全然日本じゃないところが、日本人として受け入れ難いかも。海外でどうとられたのか知りたい。ジャパンってこんなイメージなのかなぁ、飛騨は刀のある国じゃないよう(^^;天狗がヴォルデモートみたいだった。アクションも中国っぽいかな、あともののけ姫とかのイメージもあった。影響力が強いんだなぁと思いながらみました。…日本っぽい映画ってことで。最後のシーンに富士山ぽい山がでてくるんだけど、それより高い山があって???ってなった。どうなっておるのか日本は(汗)

女のいない男たち

村上春樹
08 /15 2014
久しぶりの投稿です。
本あまり読んでいなくて…、でも最近やっと読書の面白さを思い出しかけてます。USJ行ってハリポタ村みてきて、やっぱりその空間に行って感じることのよすがにするものって私は映画ではなく小説でした。指輪物語はテーマパークになっていないけれど、きっとできたら私は映画よりも原作小説のイメージを思い出すのだろうなと感じました。読書ってこんなふうに自分の血肉になるアイテム(媒体というのかな世界との繋がりをもたらすもの?)なんだなって思いました。で、読書のすごさ面白みを感じています。でもなかなか開いて楽しむ時間がないのは反省点、時間ないなんていいわけしたくないなぁ、

女のいない男たち
女のいない男たち村上 春樹

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新作いっぺんを含めた雑誌で連載した小説の再録。連載時とは違う部分や、まとめて読むと繋がってる部分があって面白かった。最後の短篇はちょっとらしくないというか、あまり面白くなかった。技巧をこらした完成度の高い小説だと思います。

同名のヘミングウェイの小説があるんですね。今度読んでみよう。

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アンジーのマレフィセントを随分前に映画館で観ました。眠れぬ森の美女のアニメとは展開が違い。アンジーのマレフィセントでした。最近強い女性、運命を自分で切り開き、男性にはたよらない、というのがメルヘンやおとぎの世界でも通説になってきたのかなぁって思う。男が弱くなったともいえるけど、女は自立が当たり前!という風潮になっていかないといいなぁと思ってる。自立はもちろんだけど、人に甘えたい、それが好きな人ならなおさら…という考えは男女関係なく人との関わりとして認め守ってゆかないとなぁ。他者との関わり方の時代の変化を考えてしまった一作でした。

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き