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両親をしつけよう!

イギリスの本
07 /28 2007
両親をしつけよう!両親をしつけよう!
ピート ジョンソン Pete Johnson 岡本 浜江

文研出版 2006-09
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抄録 どうやら変なところに引っ越してきたらしい。ルーイは新しい学校に転校してきた途端、そこがとんでもないところだと気付いた。隣近所のお母さんも、学校の先生たちも、勉強と成績のことしか考えていないようで…。

小学5.6年の課題図書です。まず始めに、もし夏休みの宿題をやろうとして、邪な気持ちでここを見に来た小学生諸君!一人でちゃんとやりましょう。『んーなこと言ってられっか!』『でも、どう書いていいのか分からない』『今この時点で8月の二桁で頭に3がつく日で、めちゃくちゃ焦っている』という人、今にも泣きそうな気持ちで(または既に泣いている)お母さん(もしくはお父さん)に怒られて震えながら宿題をやっているという人。何でもいいから少しでもヒントがほしいと思ってここに来たのでしたら、仕方ありません。読んでいってください。でも丸写しはだめです。自分の気持ちを書いてくださいね。


なんて堅い事を書きましたが、たしになる感想になるといいです(笑)。

この本に出てくる主人公のルーイという男の子は、あまり勉強のできない、人を笑わせることが好きな男の子。お父さんの転勤で、勉強ばかり言っている村と学校に来て、途方にくれる気持ちを日記に書いて紛らわせます。
ギャグが好きで日記まで笑わせようとするルーイが勉強ばかり言っている学校とうまくゆかなくなり、親ともうまくゆかなくなる。やがてはけ口としてマディという女の子のマネージメントでロンドンの子供タレントオーディションを受けにゆくことに専念し始めます。
マディが自分の親をしつけたというのを聞いて、ルーイも勉強ばかり言う自分の親をしつけにかかります。
それまでは、ジョークの分かってくれた両親がまるで別人になったように、勉強勉強と言い始め、化石のように古い人になってしまう。
家には笑いがなくなり、無言でお互いの距離を測る関係になってゆきます。

このルーイくん、とても頭がいいです。それは勉強やテストができるという頭のよさではなくて、物事を明るく考えようとする力があり、様々な見方をします。校長はツバキ王だし、お母さん達は化石になって、ルーイの心を硬くしてゆく。学校では悪い子の烙印を押され、悪いことが怒るとルーイのせいにされてしまう。それを客観視しながら日記に面白おかしく語って聞かせる。笑うことで自分を保つルーイ、彼はもうオーディションしかないとまで思いつめ、家出をしてしまいます。

ルーイとマディは親に干渉されたくなくて、または干渉されたくて両親をしつけるため、無視という方法に出ます。それで両親が動揺する様子をちゃんと観察してみています。両親が動揺するというのが、一つの愛のメッセージです。

なんて偉そうなことを書いていますが、私も子供の頃、親に日記を見られたとことがきっかけで、一年間母親と口をきかなかったことがあります。私の母親は家事を祖母にすべて押し付けていたので、話す必要がなかったのです。もしこの本を読んで同じように両親をしつけたいと思っている子がいたら、やってみてもいいと思いますが、自分の身の回りの世話をしてくれる人が誰なのかよく考えてほしいと思います。そのことには感謝してほしいと思います。ご飯を作ってくれるのは誰なのか、清潔な服を着ることのできるのは、暖かい家に住むことができるのは誰のおかげなのか、考えてほしいと思う。
でも大人も間違うことだってあるし、子供だと思って必要以上の干渉をしてしまうことだってあると思う。それに対する反抗はしてもいいんじゃないかな。

最後にマディが考えた両親のしつけ方にルーイが付け加えている項目があります。それはもう少し違った要素として『両親がほんとうはどうしたいのかみつけて、それをときどきぶつけてやる』ということ。これがほんとうのしつけだと思いました。ルーイは両親が自分をやっきになってしつけているのを見て、逆に両親のしつけかたを学んだのかなと思いました。
もう彼は勉強のできない子ではなく、夢を持って何をすればいいのかはっきりと理解できた青年になったのです。
時々修正を加えなくてはならないだろうし、まだまだ親ともいさかいがあるのだろうけど、この出来事を乗り越えた親子はきっといい関係を続けてゆけるのだろうなと思いました。

ルーイが耐えず読む本が「ジーヴズもの」なのが笑った。家出するときには「あっぱれジーヴズ」を持って出る。オーストラリアなまりでジョークをとばし、ジーヴズを朗読するルーイ、なんともイギリス的でかわいい男の子です。
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彼のはぎれのよい文章で日記形式で進むので読みやすく、楽しんで読書できます。お勧め……と言うまでもないかな(笑)
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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