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走ることについて語るときに僕の語ること

村上春樹
10 /31 2007
走ることについて語るときに僕の語ること走ることについて語るときに僕の語ること
村上 春樹

文藝春秋 2007-10-12
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即買い、即読み、楽しかった、終り…ではいかんので、感想を(笑)長くなりそうです。
新刊でもあるので(ただ自分の感想を直に述べるのは恥ずかしいだけなんですが)以下に…


見開きの写真みて、昔買った雑誌を思いだし引っ張りだしてみました。
brutus.jpg
1999年の雑誌です。こういうのを持ってるところがオタクといいますかファンといいますか…あはははは、笑ってごまかします。
他にも平凡社の雑誌に出ていた内容をまとめた走ることのエッセイというかメモワール(と本人が後書きに書いています)です。持っている雑誌にはアテネでの走りの様子が書かれています。書き直した文章と見比べると面白い発見がいろいろあって楽しかった。他の記事とも比べたら面白いんだろうなぁ、ファンといいますか、オタクです(^^;

まさしく走るように、体調を確かめるように語句を立ち上げ、ゆっくりしっかり文章が進んでゆきます。それは徐々に加速し呼吸が順調に長く続くように進んでゆく、まさしく作者のイメージした走りをトレースしたような進みかたで続いてゆきます。

始めのほうで、人間が一人で生きてゆくうえでの意味というか心構えのようなことが書かれてます(違うと思う人もいると思いますが私はそのように感じました)そのくだりで、「スプートニクの恋人」に出てくる一文を思い出しました。『どうして人間はこんなに孤独にならなくちゃならないんだろう』というようなことを主人公の僕が思うのですが(ちょっと今本棚にいけなくて文章を確かめられなくてゴメンナサイ)その答えのように感じました。孤独には意味がある(とまでは言ってないと思うけど)それなりの孤独なりの立場(というとややこしくなるんだけど)があると言っているように感じました。

小説家になるまでの生い立ちを読んでいても、今まで小説を読んでいて考えていたことのディティールに思い当たる部分が多々あって、以前読んだ小説を思い出しながら読みました。店の運営の仕方のくだりで初期の頃の小説の細部を、自分を深く掘り進むところはねじ巻き鳥を思い出しました。……書いているうちに恥ずかしくなってきました。アホだなぁ自分。

たくさんの事を教えてもらいました。この一冊で(笑)。で、読みながらちょっと寂しくなってしまいました。自分の人生をまとめたわけではないと思うのですが、区切って俯瞰して書かれているという振り返って書いているということの何ともいえない寂しさといいますか、月日がたったんだなぁとしみじみ感じてしまいました。
長い間追いかけている作家とか劇作家を見ているとここ数年、やわらかさが出てきて歳をとったんだなぁと思うことがしばしばあります。それまで時々『???』と思うような言動や文章があったのが、優しい文章になるというのは、悪いことではないしすごい嬉しいんだけど、どうしようもない時間の経過を感じてしまいます。次のステージ、段階に進み走り続けていることに変わりはないわけで、どんどん読みたいので、この寂しさはたいしたことじゃないんだけど、そんなことをちょこっと思ったりしてます。という感想です(^^)
今までで一番身近に感じた一冊です。走ってる人も走ってない人にもお勧め(^^)
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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