潜水服は蝶の夢を見る

映画
03 /12 2008
潜水服は蝶の夢を見る
潜水服は蝶の夢を見るジャン=ドミニック ボービー 河野 万里子

講談社 1998-03-05
売り上げランキング : 279

おすすめ平均 star
star魂が刻むひとつひとつの言葉の重さに絶句。生きるとは何なのか?
star胸が痛くなります
star「どんな時にも人生には意味がある」(フランクル、「夜と霧」の著者)を想起

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友人によかったよと言われ、本を読んでから観てきました「潜水服は蝶の夢を見る」です。実際にあった話。雑誌「ELLE」の編集長だった主人公はある日突然倒れ、昏睡状態から目覚めるとロックド・インシンドロームという左目しか動かすことのできない状態になっていた。

昏睡状態から目覚めるところから映画は始まります。そして本では自分が潜水服をまとったように身体が動かせないという状態を告白するところから始まります。

本はあまり深刻にならず、むしろ軽いジョークや自分の状況さえも笑い飛ばすようなかかれ方をしています。感情を吐露するよりというより、過去の自分の過ちや、愚かささえ、優しい眼差しでみつめているように感じます。しかし映画で場面として表現されると深刻な場面になります。そして本を書かれるまでの前後がリアルに作者の状況を語っていました。

映画でパリのシーンで「大人は分かってくれない」の音楽が流れますが、私は海辺のシーンで似ているなと思いました。「大人はー」のラストシーンの砂浜と、ボビーが散歩する海辺は似ている構成だったように感じられました。「大人はー」では少年が走ってゆくのに、この映画では潜水服をつけたようにじっと動けず沈んでゆくような佇まいに見えました。

どうしても辛かったんだろうな、とか同情的なことを感じてしまいますが、私は彼は最後まで想像(創造)をしていたかったのかなと思いました。それが彼にとっての存在理由で、そうとしかできなかったんじゃないかなと、切れる人だからこそここまでの集中力があったんだろうなぁと感じました。
過去を振り返り一つ一つの思い出を頭の中で抱きしめながら選りすぐりのエピソードを繰り返し推敲しながら文章にしてゆく、本の中にその成果がつまっていると感じました。
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コメント

非公開コメント

これ、注目の作品なんですけれど・・・良かったみたいですね。たくさん賞取ってるじゃないですか?ジョニー・デップが主役をやりたかったんですって。
原作本があるんですね。
人間にとって表現って大切な気がします。
私、専業主婦ですが、掃除とか洗濯とか料理が自分を表現する一種の方法みたいに感じて日々過ごしています。
ブログが流行っているのも、案外みんな表現したいからなのかもしれませんね。

私、DVD出るまで待っちゃう派なんですけれど、楽しみです★

プレビュー

これ、私も見たいですね。
テレビでプレビューをやっていたので、久々に映画館に足を運ぼうかとも思っています。

よかったです(^^)

mimiさん、こんにちは

ジョニーの予定だったらしいですね。パンフレットにも書かれていて、時間の都合でできなかったと理由も書かれていました。でも主人公の役者さんも素晴らしかったです。演技とは思えなくて、映画にひきこまれてしまいました。このボービー氏は自分を保つために自分が自分であるために本を作ろうとしたのではないかなと、本を読み映画を観て感じました。地球の裏側でその辛さを想像しても想像しきれないけど、彼が彼であろうとしたその想いは理解したい共有させてもらいたいと思いました。
田口ランディさんの本に『家事は修行だ』という言葉がありましたが、自己表現であり、芸術活動だなぁと私も同じ主婦として思います(^^)。
私の場合、今ひとつぱっとしない芸術活動なんですけど、だらけがちだし(笑)
ブログに書き込みができませんでした。ある晴れた日にのレビュー楽しみにしています。
書き込みありがとうございます。


ナローボーターさん、こんにちは

平日の昼間でしたが男の人も結構いましたよ。三人の子供と奥さんと愛人がいるのに、自由の効かない身になるというのは、男として辛いのだろうなと思いました。48歳という働き盛りの年齢で大黒柱であることを降りなくてはならない苦しみがじわじわ伝わってきました。しかしそれよりももっと感じたのは主人公の溢れる想いでした。
書き込みありがとうございます。

こんにちは。

月夜野さま、初めまして!拙記事にコメントとTBをありがとうございました。
リンクしていただいて感謝です♪
拙ブログは映画と本の感想が中心です。よろしければまた遊びにいらして下さい。

この本は、映画を観てから読みました。
手元にはあったのですが、先に原作を読むとガッカリしてしまうことが多いので、我慢していたんです。
しかし、先に読んでいても失望することはなかっただろうと思いました。
原作に忠実に、かつ映画にしかできないことをやってのけた監督の手腕に脱帽でした。

年長の息子さんがいらっしゃるのですか? うちは二年生なんですよ。
今後ともよろしくお願いいたします。ではでは~。

月野夜さん、ごめんなさい!私がやっても、コメント制限で跳ね返されてしまいました・・・。ちょっと、いじってみたのですけれど、もう一度、コメントして頂けますか?お手数かけて申し訳ありません・・・。

ありがとうございます

真紅さん、始めましてこんにちは。

トラックバックさせていただきました。そしてリンクも貼らせていただきました。ありがとうございます。
先日ラストコーションを観たのですが、うまい感想がかけなくて、真紅さんのレビューを拝見し、読解の素晴らしさに書くのをやめてしまいました。観ている映画も私の好きな作品や興味のある作品が多くて、これから参考にさせていただきたいと考えています。

私はなるべく原作を読んでから映画を観るようにしています。映画ならではの演出や監督が原作を読んでどう解釈したのかを見てみたいなぁと思う気持ちが強いです。
DVDのコメンタリーを観るのも好きです。

二年生の息子さんなのですね。うちはやんちゃばかりで今からどうなることかと心配です。でも何かやらかしそうで(笑)楽しみでもあります。男の子ならではの育てる楽しみを味わっています。
コメントありがとうございます。





mimiさん、こんにちは♪

今コメントできました。よかったです(^^)書き込んでくださってありがとうございます。ここのブログは変更が多いので戸惑うことがありますね。
書き込みありがとうございます。

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書き込みありがとうございます

こんにちは、始めまして。書き込みありがとうございます。
そして情報もありがとうございます。まだ読んでいないので、読んでみたいと思います。
この映画は反響が大きかったですね。だたの哀しい話しになっていないところが私もいいと思います。きっと大変なことだったと思うのですが、主人公のそれまでの生き方と、障害を負った後の生き方の変わり方が逆に彼の本質が違った形で表れ、美しく輝いているのだと思いました。だからここまで大勢の人が本を読み映画を観ているのでしょう。
コメントありがとうごさいます。

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ありがとうございます(^^)

書き込みありがとうございます♪
読んでみます(^^)

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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き