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レ・ミゼラブル〈下〉

イギリスの本
03 /18 2008
レ・ミゼラブル〈下〉 (古典童話シリーズ)
レ・ミゼラブル〈下〉 (古典童話シリーズ)ヴィクトル ユゴー Victor Hugo 清水 正和

福音館書店 1996-01
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読み終えました。よかったです。何でもっと早く読まなかったんだろうと思う反面、今読むからこんなに面白いと思えるのだろうなとも思ったり、ジャン・バルジャンの心の動きや行動、どうしようもない迷いと真摯な心にユゴーその人を見た気持ちになりました。
様々な人の人格描写がすごくて、幅の広さを感じました。あと時間の流れも。あとがきに10年かけて書かれたとありますが、10年かけて10年の話を書いたのかと思うとその壮大さに驚きを通り越し感動します。
小さい頃コゼットをなじったエポニーヌはマリユスの恋に破れ死んでしまったり、革命の様子がリアルに感じられる反面それぞれの人物から距離を置いて書かれているので、その空間に漂う空気が身に迫って感じられました。パリという都市の時間を含めた全容も感じられ、時間と時空と人間の成長と後退、感情の揺れ幅を感じました。
随所にユゴ-の思想や考え、願いが含まれていて、どこを読んでも彼の心からの声が聞こえてくるように思えました。人が人として生きることの難しさと、それでも正しく生きることができるという確信。それには愛が必要だということと、悪から逃れようとする人と悪に浸りきった人、その場所から離れて暮らす人と、どうしようもなく引き寄せられてしまう人、様々な人を通して人間のどうしようもなさと、愛おしさを感じました。それはきっと作者の真の声なのでしょう。テンポや流れがよく楽しんで一気に読むことができました。この図版も美しくて大好きな本になりました。繰り返し読みたい本です。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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