2008年06月21日 (土) | 編集 |
病院のアルバイトもなんとか新米(以下)の働きができるようになったかなといったところです。全然役に立っていないような気がしないでもないんですが、えっちらおっちら働いています。この職場に長年掃除係として働いているおばあさんがいます。皺だらけの手でいつも穏やかに笑い、子供を優しい眼差しで見つめ話してくれます。優しいおばあさんといった人で大好きなのですが、暫く働いていてこのおばあさんの素晴らしさに気付きました。
具体的にこう、というのは難しいんですが、人の流れや心情をそれとなく察していてでも出すぎず静かに理解してくれる人なのです。一緒に働く受付のおばさん達も優しくて、大丈夫よ、と声をかけて励ましてくれたりするのですが、この掃除のおばあさんは楽しいことは話しても、人間関係や仕事の事は何も言わず黙って掃除をし帰ってゆくだけでした。しかし先日小声でちょっと私に話してくれた一言で、『この人は分かっているんだなぁ』と思いました。他愛もない言葉だけど、その一言が言えるってすごいなと思うような言葉を言ってださいました。
そんな事を思っていたら
の一節を思い出しました。
作者であるエリザベスの若い頃の経験に、死の迫っている患者に医者でも治す事のできない心の病を治す掃除婦がいたというくだりです。
瀕死の患者のいる病室にこの掃除婦が入ると精神的な健康をとりもどすことを不思議に思った作者が、その掃除婦に「私の患者に何をしているの」と問い詰めると「私は掃除をしているだけです」と返すだけです。しかしどうしても納得できない作者が掃除婦の後をつけまわし秘密をさぐろうとします。あきれた彼女はやっとその秘密を話すのです。
掃除婦はかつて六人の子持ちだったが、冬のある日、その一人の子が急に具合が悪くなった。夜中になってから三歳のその男の子を病院の救急治療病棟に連れていった。息子を抱いたまま何時間も医師が来るのを待った。だれも来なかった。自分の腕の中で、肺炎の子供が死んでいくのを見守るほかはなかった。掃除婦はそのつらい話を、憎しみも、恨みも、怒りも、なんの否定の感情もなく語ってくれた。
「なぜそんな話をしてくれたの?」私はたずねた。「死に瀕している患者と、どんな関係があるというの?」
「死は私にとって、なじみ深いものなのです」掃除婦は答えた。「古い古いつきあいですからね。死にそうな患者さんの部屋に入ってゆくと、すごくおびえていることがあります。それをみると、そばに行って、からだにふれずにはいられなくなるのです。そして、私が死をたくさんみてきたこと、死はそんなに怖いものじゃないこと、死ぬ時は楽になるということなんかを、いってあげます。あとはただ、そばにいてあげるだけです。ときどき逃げだしたくなるときもありますが、逃げません。その人のために、そばにいてあげようと思ってしまうんです。(P59)
この後で作者は、心理学や医学とは無縁の彼女が人生における最大のひみつを一つ知っていた。と続けています。頭がいいとか悪いとか、偉いとか賢いとか、お金持ちか貧乏かではなく、本当の生きる意味と価値がこの話の中には隠れている気がしています。
年齢を重ねている人は皆何か知っているなぁと思うこの頃です。
病院での掃除婦の話といえば
も思い出します。これは掃除夫の話。
小児病棟でのくだりが印象に残っています。
具体的にこう、というのは難しいんですが、人の流れや心情をそれとなく察していてでも出すぎず静かに理解してくれる人なのです。一緒に働く受付のおばさん達も優しくて、大丈夫よ、と声をかけて励ましてくれたりするのですが、この掃除のおばあさんは楽しいことは話しても、人間関係や仕事の事は何も言わず黙って掃除をし帰ってゆくだけでした。しかし先日小声でちょっと私に話してくれた一言で、『この人は分かっているんだなぁ』と思いました。他愛もない言葉だけど、その一言が言えるってすごいなと思うような言葉を言ってださいました。
そんな事を思っていたら
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の一節を思い出しました。
作者であるエリザベスの若い頃の経験に、死の迫っている患者に医者でも治す事のできない心の病を治す掃除婦がいたというくだりです。
瀕死の患者のいる病室にこの掃除婦が入ると精神的な健康をとりもどすことを不思議に思った作者が、その掃除婦に「私の患者に何をしているの」と問い詰めると「私は掃除をしているだけです」と返すだけです。しかしどうしても納得できない作者が掃除婦の後をつけまわし秘密をさぐろうとします。あきれた彼女はやっとその秘密を話すのです。
掃除婦はかつて六人の子持ちだったが、冬のある日、その一人の子が急に具合が悪くなった。夜中になってから三歳のその男の子を病院の救急治療病棟に連れていった。息子を抱いたまま何時間も医師が来るのを待った。だれも来なかった。自分の腕の中で、肺炎の子供が死んでいくのを見守るほかはなかった。掃除婦はそのつらい話を、憎しみも、恨みも、怒りも、なんの否定の感情もなく語ってくれた。
「なぜそんな話をしてくれたの?」私はたずねた。「死に瀕している患者と、どんな関係があるというの?」
「死は私にとって、なじみ深いものなのです」掃除婦は答えた。「古い古いつきあいですからね。死にそうな患者さんの部屋に入ってゆくと、すごくおびえていることがあります。それをみると、そばに行って、からだにふれずにはいられなくなるのです。そして、私が死をたくさんみてきたこと、死はそんなに怖いものじゃないこと、死ぬ時は楽になるということなんかを、いってあげます。あとはただ、そばにいてあげるだけです。ときどき逃げだしたくなるときもありますが、逃げません。その人のために、そばにいてあげようと思ってしまうんです。(P59)
この後で作者は、心理学や医学とは無縁の彼女が人生における最大のひみつを一つ知っていた。と続けています。頭がいいとか悪いとか、偉いとか賢いとか、お金持ちか貧乏かではなく、本当の生きる意味と価値がこの話の中には隠れている気がしています。
年齢を重ねている人は皆何か知っているなぁと思うこの頃です。
病院での掃除婦の話といえば
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も思い出します。これは掃除夫の話。
小児病棟でのくだりが印象に残っています。
この記事へのコメント
月夜野さん、お仕事慣れてきたんですね♪
私ね、お掃除のおばさんとか、子供が手離れて年取ったらやろうかな?って思っているの。お掃除好きだから。(笑)
臨死体験をした人なんかは死は恐くないって云いますものね。
そうですね・・・私は『経験』って大切なことだと思っています。人それぞれ人生の課題があって、人と人は比べられないんじゃないかな?とも思ってもいます。魂はダイヤモンドの原石、でも沢山垢がついているから、生きながら、その垢を洗って落としていて、最終的にはピカピカなダイヤモンドの魂にするまで修行をするんだって「なまけものの悟り方」って本に載っていたと思う。人生っていろんな役を演じている舞台なのかもしれない。いつかは、自分が侮辱していたり、軽蔑していたりする役がまわってくるかもしれないって思っているの。
山川紘矢・山川亜希子ご夫妻の翻訳された本をよく読むので、そんな風に感じるようになりました。
私、英語の本って読まないのよ(苦笑)英語は大学や仕事の時だけで終わりです。今はブログの為の翻訳くらいなの。
この『ライフ・レッスン』って本、題名も素敵な感じ♪読んでみたいと思います。
私ね、お掃除のおばさんとか、子供が手離れて年取ったらやろうかな?って思っているの。お掃除好きだから。(笑)
臨死体験をした人なんかは死は恐くないって云いますものね。
そうですね・・・私は『経験』って大切なことだと思っています。人それぞれ人生の課題があって、人と人は比べられないんじゃないかな?とも思ってもいます。魂はダイヤモンドの原石、でも沢山垢がついているから、生きながら、その垢を洗って落としていて、最終的にはピカピカなダイヤモンドの魂にするまで修行をするんだって「なまけものの悟り方」って本に載っていたと思う。人生っていろんな役を演じている舞台なのかもしれない。いつかは、自分が侮辱していたり、軽蔑していたりする役がまわってくるかもしれないって思っているの。
山川紘矢・山川亜希子ご夫妻の翻訳された本をよく読むので、そんな風に感じるようになりました。
私、英語の本って読まないのよ(苦笑)英語は大学や仕事の時だけで終わりです。今はブログの為の翻訳くらいなの。
この『ライフ・レッスン』って本、題名も素敵な感じ♪読んでみたいと思います。
mimiさん、こんにちは♪
お掃除好きなんて…素晴らしいです。羨ましいです。私は人の見ていないところでお掃除なんてだめです(笑)”こんなにしてあげてるのに〜〜”って気持ちになって、一人怒り出してしまいます。家の掃除なんていつも怒ってます(笑)奉仕の気持ちが薄いのです(^^;
そうですね。歳をとるといかに輝くかではなく、自分を磨いてゆけるかのほうに気持ちが行きますね。磨いた結果が輝くことになるのですが、自分の穢れを丁寧に落とすにはどうすればいいのかと考えると、日々慎重になってゆきます。
最近偉い人がいるのではなく、尊敬されている人、敬われている人がいればいいんじゃないかと思うようになりました。自分の価値は周りの人に決めてもらって、自身はやりたいこと、やらなくちゃならないことを一生懸命やっていればいいんじゃないかなと、やりたいことは我侭ではなくて、ほんとに自分がやりたいことを見つけてそれを遣り通すことという意味です。
そう考えると、自分には何ができるのかなと思ったりしています。
仕事なんとか続けられるといいです…いいかな…といったところです(笑)
エリザベス・K・ロスは死を宣告された末期のガン患者が死の間際に感じることを研究した人です。病院の中で死を扱った研究をしたので、死神とも言われた時期があったそうですが、生きることを考える時、死にも向き合わなくてはならないことに気付いたエリザベスの生きること死ぬことの真の意味を探す過程が書かれています。個性的な人なので、好き嫌いが分かれてしまうかもしれませんが、考えそのものに私は深く感動しましたので、できれば読んでみてください(^^)
書き込みありがとうございます♪♪
お掃除好きなんて…素晴らしいです。羨ましいです。私は人の見ていないところでお掃除なんてだめです(笑)”こんなにしてあげてるのに〜〜”って気持ちになって、一人怒り出してしまいます。家の掃除なんていつも怒ってます(笑)奉仕の気持ちが薄いのです(^^;
そうですね。歳をとるといかに輝くかではなく、自分を磨いてゆけるかのほうに気持ちが行きますね。磨いた結果が輝くことになるのですが、自分の穢れを丁寧に落とすにはどうすればいいのかと考えると、日々慎重になってゆきます。
最近偉い人がいるのではなく、尊敬されている人、敬われている人がいればいいんじゃないかと思うようになりました。自分の価値は周りの人に決めてもらって、自身はやりたいこと、やらなくちゃならないことを一生懸命やっていればいいんじゃないかなと、やりたいことは我侭ではなくて、ほんとに自分がやりたいことを見つけてそれを遣り通すことという意味です。
そう考えると、自分には何ができるのかなと思ったりしています。
仕事なんとか続けられるといいです…いいかな…といったところです(笑)
エリザベス・K・ロスは死を宣告された末期のガン患者が死の間際に感じることを研究した人です。病院の中で死を扱った研究をしたので、死神とも言われた時期があったそうですが、生きることを考える時、死にも向き合わなくてはならないことに気付いたエリザベスの生きること死ぬことの真の意味を探す過程が書かれています。個性的な人なので、好き嫌いが分かれてしまうかもしれませんが、考えそのものに私は深く感動しましたので、できれば読んでみてください(^^)
書き込みありがとうございます♪♪
2008/06/27(金) 21:31:31 | URL | 月夜野 #ncVW9ZjY[ 編集]
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うう〜ん 読んだ中では一番の駄作か