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ジョン・エヴェレット・ミレイ展

美術館・博物館
09 /22 2008
bunkamuraで開催されているジョン・エヴァレット・ミレイ - 天才の変遷に行ってきました。
雨だし月曜日だし…と狙っていったのですが、朝一番でも混雑していました。人気ですね。ガイドと貸し出し用の鉛筆を借りてたっぷり堪能してきました。

今回の一番の目的は「オフィーリア」です。以前から作品の存在は知っていたのですが、一度観てみたいと強く思ったのは買った
めぐりあう時間たち―三人のダロウェイ夫人
めぐりあう時間たち―三人のダロウェイ夫人Michael Cunningham 高橋 和久

集英社 2003-04
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おすすめ平均 star
star「死」に見せられることと「生きる」こと
starとても文学的で傑作
star水の流れ、時間の流れ、命の流れ

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この本の表紙を見たときからでした。オフィーリアとこの小説の中にでてくる入水するバージニア・ウルフの情景が重なって、この透明で繊細な絵画を一度観てみたいと思うようになりました。

画家ミレイの生涯の流れにそって展示されています。10歳で描いたというデッサンから、宗教絵画を描いたラファエル前派、風俗を描いた絵画、ファンシーピクチャーから肖像画、スコットランドの風景など順に並べられていて、彼の生涯にわたっての絵画のとりくみが分かりました。

前半に飾られてある「オフィーリア」はやはり美しかったです。細かく繊細な眼差しで描かれていながら全体の柔らかさ美しさが絶妙の配置で成り立っているところに驚きました。あと色の美しさに感動しました。思っていたよりたくさんの花や植物が描かれていてそれにも驚きました。ひと夏をかけて描かれたといわれています。森で草花を見てはすぐにそれを描きとり絵に反映させたのだろうと思わせる新鮮さを画面から感じました。
左の上の枝にこまどり(だと思います)がちょこんと座っています。赤いお腹をだして祈りの歌を唄いながら沈んでゆくオフィーリアをみつめている眼差しが、なんとも不思議に美しかったです。この絵には彼女しかいないと思っていたので、他に生き物がいるのを知って驚きました。

他の作品にも花が多く登場して、どれもリアルで美しかったです。「1746年の放免令」で眠る子供が持っている黄色い花が気になりました。地面にもちらばっていてその瑞々しさと絵画の内容の関連性を考えました。
「エステル」も好きになりました。この絵画には花はないのですが、かっこいい女性の姿が描かれていると感じました。黄色い服が鮮やかで印象的でした。
晩年の絵もよかったです。

ミレイがその時代時代に感じたことが絵画に反映されていて、でも蓄積されていなくて、瞬間をとらえた新鮮さを画面から感じました。実物をありのままに描く、描きたいと思ったのは先日観たフェルメールと同じなのですが、その表現方法や構成のありかたが違っているのも面白かったです。フェルメールのほうが200年ぐらい前に生きた人なのですが、光の捉え方や絵の具の色が全く違っていたのが興味深かった。光の違いを感じました。

会場を出ると外は雨に濡れて薄暗くなっていました。東京は光どんなふうかなと思いながら帰路につきました。
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コメント

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ハムレットに裏切られても愛することが止められなかったオフィーリアの悲劇ですが…
この絵に関していえば、ハムレットに対する愛の深さが「昇華」され、魂が「浄化」されるような美しさを感じますね。
長い間、私の部屋に額縁を作ってもらって飾られてあった絵なんですよ…今、日本に来ているんですね。
結婚の時に、縁起が悪い、ということで処分をしたと思うのですが、テート所蔵なのでしょうか?ロンドンに行った時に見たかった作品です。
ヴァージニア・ウルフは心理描写に優れた作者だそですが、授業でやったはずなのに忘れてしまっていて…。図書館にはたくさん蔵書がありました。
「浄化」される何かがあるのでしょうね。

テート所蔵ですよ

mimiさん、こんにちは。
テート所蔵の彼の作品がたくさんきていました。イギリスの誇るべき画家ですね。オフィーリアはとても素敵でした。「めぐりあう時間たち」の始めにバージニアの入水場面があって、美しかったので印象に残っています。
この絵が家に飾ってあったなんて素敵です。
どれもイギリスの光を感じさせる絵画でした。よかったですよ。

書き込みありがとうございます♪

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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