パピヨン
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新聞でエリザベス・キュブラー・ロスを取材しながら書いた小説とあり、直ぐにも読みたかったんですが、本屋にいけなかったりタイミングが逢わずに年があけばたばたしている間にどんどん日にちがたって焦っていたのを、えいやっと買い、えいやっと読みました。
ロスの本は殆ど読んでいて、ランディさんの本もいくつか読んでいるのでどのように書かれているのか楽しみでした。とてもランディさんらしい(というのは変かな)本でした。久しぶりにランディさんの本を読書。
長くなりそうなので以下に…
ロスの本は、すごい好きなんですけど”どうしても越えられない壁”のようなものを感じています。この人の本は読んでいるとその世界にはまってしまって抜けられなくなることを自覚してから、あまり近寄らないように(というのもへんですが)していました。と、いいつつ本何冊か手元において常に読んでしまうんですけど、きっと私は好きなのでしょう。というか怖いくらいに惹かれる部分があるんですね。
初め図書館で数冊読んで、好きなくだりを書き出していたら(好きな本の好きな文章は忘れないようにノートに抜き書きをしています)本の殆どを書き写さなければならなくなったので、買ったほうが早いと思って買ったくらいです(笑)。図書館にあるロスの本の中には全文ずーっと下線がひいてあるのもありました。ロスの言っていることに惹かれる人は多いのだと思います。
そして田口ランディの小説も”壁”みたいなものを感じていて、小説は好きですが読んでいる間は楽しんでいるのに、読み終わると妙な現実(現世)との違和感を自分という肉体が感じていたりするので、この人がロスをどう思うのかな(思っていたのかな)と興味がありました。
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最近この小説の短編「イワガミ」を思い出すんですけど、これがなんとなく作者のイメージと重なります。(違うのを分かっていてという前提で)
パピヨンの初めのほうでロスがし収容所で観た蝶の絵がなかったということにショックをうけました。ロスはこの思い出(記憶)を本の中で印象的に語っていて、その蝶がいなかったというのは驚きました。
ロスの本には美しい蝶が描かれているので、てっきり蝶のイメージはこれだとばかり思っていたのですが、それが違うことにも驚きました。
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やがてアルコール依存症の父がガンに罹っていることが分かり、死のレッスンをうけながらすごす作者の流れに引きこまれました。アルコール依存症の様子は
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を読み、最近TVで西原さんが話しているのを何回か見ていたので、少なからず関心がありました。アルコールに依存しかけてる人が身近にもいるので、気になっていました。
去年の秋に教育TVの番組で西原さんがアルコール依存症の人がいる家族の辛さを語っているのを見ました。話を聞いて想像するしかないんですが、目に涙をためて語る作者の姿に壮絶さを感じました。
パピヨンではアルコール依存症とガンと骨折している性格の難しい父と、娘のランディさんとの戦い(と言ってしまっていいのか)の記録です。苦心してガンであることを告知しても次に逢ったときには忘れてしまう父に怒ったり困ったりしながらも受け入れてゆく様子がリアルでした。
歳をとると故意に事実を受け入れなくなる人(お年寄り)は多いです。私はそんな人を見ると自分もそうなるのかな、ならないといいなと思ってしまいます。現実がきつすぎるんですね。受け入れられない、受け入れないほうが安泰に暮らせることを自ら選んでしまう人は多いです。死を目の前にした時に人がとる行動は決まりきったものがないのだなぁと改めて思いました。
最後には素晴らしいラストが待っています。読み終わると久しぶりにランディさんの本を読んだなぁと思いました。目に見えないものを感じさせてくれる本でした。
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