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彼女の名はサビーヌ

映画
02 /21 2009
渋谷で上映されている彼女の名はサビーヌを観て来ました。
一歳年下の妹サビーヌ、自閉症者の彼女を写す事によって、正しい理解と医療制度の不備を伝えようとしたこの映画は、決定的な何かを訴えているのではなく、家族だけが知っている(持っている)昔からの記憶を辿り提示することによって、サビーヌが人間であること生きていることを力強く伝えています。感情が豊かであること感受性が人より勝っていたことによって、こんなに人生が変わってしまうのは何故なのだろう、という姉であり監督であり女優であるサンドリーヌの、静かな悲しみと怒りが伝わってくる映画でした。

監督が姉であることからサビーヌは親しみをもってカメラを観ている者を眺めてきます。食事中に隣に座りたいと怒りを露にしたり、繰り返し明日も来るのかと聞く相手がカメラを持っているので、観ている自分に愛情をもたれていると錯覚してしまうほど親しみのわいたカメラワークでした。
場面の途中、散歩中に発作を起こすオリヴィエの眼差しが美しかった。発作を起こす自分の身体を「嫌になってしまうよ」と言う彼の患者の心から出た素直な言葉が胸を打ちました。周りで発作を見つめるサビーヌや仲間達の表情も印象に残りました。そんな光景を静かに愛情を持って撮影しているサンドリーヌの眼差しをカメラから感じました。
難しい問題で、感想を上手にいえないのですが、パンフレットを読むと自閉症患者には色々なパターンがあること、患者としてのはっきりとした境界がないことを知りました。分からないから知らないではなく、知ることから始めたいと思った映画です。
家族に持病を持つ人がいると、家庭全体がアンバランスに不思議な形に歪んでしまいます。それぞれが孤独になり、辛さを抱えて生きることになります。監督のサンドリーヌは妹を愛していて、他の兄弟も皆サビーヌを愛しているのに、そしてサビーヌも家族を愛しているのにどうしてこうなったのかという激しい思いが伝わってきました。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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