スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベルサイユの子

映画
05 /22 2009
ここ暫くパートの仕事が休みで、あんまり続くので次の仕事探そうかなぁと思いつつ、今のうちにと見たかった映画を観てきました。

ベルサイユの子 ベルサイユは行ったことないんですが、以前友人と二人でパリの旅行に行った時、彼女が宮殿とその近くの森を歩いていて、その感想をホテルで聞いていたのでイメージのあった場所でした。かわいらしい子供と遺作となった主人公の映画ということで、新聞などで読んで見てみたいと思い鑑賞。


少しですが、ねたばれを含むので以下に…
「木靴の木」みたいなのかなと思っていたのですが、この映画はパリという都市がかかえる失業や職につけない人の生活を描いた厳しい物語でした。華やかな都市の裏側に住む様々な年齢や人種の貧困のようすを描きながら親子と社会が抱える現在の問題を浮き彫りにしている作品だと思いました。

全体に言葉が少なく、説明も多くないのでストーリーというと、子供エンゾと母ナディーヌと森に住んでいる男ダミアンの話ということになります。細かいディティールはあるのですが、エンゾが静かに存在していることにひきこまれてしまう映画で、この子の目の強さ芯の美しさに魅入られっぱなしでした。

森に置いていかれても男が倒れても黙ってじっとしているエンゾ、自分の位置を確かめながら精一杯生きている姿はそのひたむきな目によって一層印象深く写ります。
母親も森に住んでいる男ダミアンもエンゾの世話こそすれ、精神的に支えているのはエンゾのほうです。
これは私も子供を持ってみて気が付いたことですが、子供は多くのことを知りながら受けとめる目(心)を持っていて、ふっとその目をされると大人として恥ずかしい気持ちになることがあります。このエンゾはまさしくそんな視線で大人を見ているのです。
そしてダミアンも母ナディーヌも社会の見えないものを支えています。ダミアンが家に帰りエンゾと暮らす事を決意しますが、その実家にいる父との関係も複雑に絡み合ったものを感じました。

殆ど泣かないエンゾが一度だけ、森に帰りたいと泣く場面があり、無理だと知った瞬間からエンゾは泣かなくなり、ダミアンに手を繋いでと言わなくなります。互いに傷つきながら生きてゆく二人の様子が哀しかったです。

遺作となった主役のギョーム、彼の生い立ちと役がぴったり合っていて、何も知らずに映画を観たのですが、社会に外れて生きる放浪者ではなく、社会にはまらない嵌められないで生きる一人の男という印象そのものだったので驚きました。権利や規則、義務を極端に嫌悪するその感受性の形が演技と表情に表れていると感じました。独得の雰囲気を発していて映画を観てても画面からいなくなると寂しく感じました。


森の中で浮浪者との会話や、毎日の何気ない生活を生き生きとすごすダミアンとエンゾの様子がいいです。ゲームもテレビもない、勉強も労働もない、二つの人間として生きている様子がよかった。最近子供とこんな風に話してないなぁと思ったりしました。

貧困層に生きる心情と裕福層との亀裂、職業と賃金の格差、私自身今のパートが危ういからこそ、社会の様相の現し方が気になったのかもしれません。
何が誰が悪い、というのは簡単ですが、もっと深い部分で愛情や社会との関わり、人との関係の方法を考えなくてはならないではないかと、この映画を観て感じました。

シネスイッチHPの今週の映画美人に乗りました…。びじん……夫に言ったら笑われた。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

これは

とても観たいと思っていた映画です。行けるかなー・・・・

って、月夜野さん、どこ??!どの美人???

Re: これは

椿さん、こんにちは♪

そうなんですよ、私も行きたいと思っていて、やっぱりDVDよりスクリ-ンで観たいと思って、金曜日の半額レディースディを狙って行きました。
ヨーロッパ映画らしい映画です。観て自分で考えなくてはいけない映画なので、難しいのだけど観甲斐のある(?)映画でした。

5月22日のジーパンはいてるへんなおばさんです(笑)。観た直後だったのでコメントが意味不明になってます(笑)

コメントありがとうございます♪

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。