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夫の死に救われる妻たち

まじめな本
02 /06 2011
夫の死に救われる妻たち夫の死に救われる妻たち
ジェニファー・エリソン クリス・マゴニーグル 木村博江

飛鳥新社 2010-09-09
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すごい題名で、ちょっと他の人に見られるとどきどきする本ですが、以前新聞の書評に興味深い事が書かれてあったので、読書してみた。

キュブラー・ロスの名前が度々出てくる。死んだ夫を哀しめない妻の本心が語られている場面が多いので、この題名なのですが、内容は死を前にした人の様々な感情の葛藤をレポートしている本だと思いました。言葉の暴力や身体への暴力に耐えてきた妻が夫が死んでよかった、と思うのはごく自然な事だと思います。しかし死ねばいいのに、と思った事に対する呵責や罪悪感はぬぐえません。この本はその感情は正しいのだと言っています。
病気の子供がなくなってほっとすること、長い看病に疲れた親族が葬式で思わず笑みをもらすことは傍からするとおかしなことですが、人間の感情としてはストレスの緩和、解放として理解しなくてはならないことだなと感じました。産まれながらに病気だった弟が亡くなったとき、初めに思ったのは『もう病院に救急で行かなくてもいいんだな』という事実でした。それはかけつけなくてはならなかった私たち家族より本人が一番ほっとしていることだろうなと長年彼を見てきて思いました。
終わってやっと振り返れる辛さ。彼がこれ以上苦しまなくていいことに家族が周りが慰められました。
死者を悪く言うことがいいことという訳ではありません。ただ正直に正面から静かに個人個人にやがて訪れる死に向かって、他者の死と自分の死をみつめ自分の中の死を静かに考えることができるようになりたいと思いました。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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