第二音楽室

現代小説
05 /01 2011
―School and Music第二音楽室―School and Music
佐藤 多佳子

文藝春秋 2010-11
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「聖夜」の続編ということで読んでみました。
四つの短編からなっている。
「第二音楽室」「デュエット」「FOUR」「裸樹」それぞれ違うタイプの女の子がでてくる。私は「デュエット」と「FOUR」が好きだった。ほんのちょっとしたことや出来事をいろいろ考えてしまう年頃の女の子の心理を思い出した。今になって思えばなんでもないことが以前はこんなに新鮮で大切なことだったなぁと思ったりした。(最近過去を振り返る機会が多いです)男の子の好きになり始めの気持ちや、三年生がとてつもなく大人に見えた時の頃を思いだす。
「FOUR」の西澤君が結構好き。無駄に(笑)大きくて不器用なんだけど一生懸命なところがいいなぁ。千秋や中原さんの不器用な好きさも懐かしい。あの頃に戻りたいとは思わないけど、あれはあれでよかったんだなぁなんて思ったりした。
「裸樹」の最後がいい、お互いアンバランスな性格だけど支えあってるところがいい。これを友情というにはもったいないくらい。母親の立場になるとこういった絆は大人や親とは決してもてないので、どんどんぶつかってほしいなんて思ったりする。そして友達のありがたさを思ったりした。

リコーダー吹いた時や、ギター鳴らすとき、和音を作ったときのなんともいえない共鳴感が表現されていて、歌を歌う時や他の人が出す音を聞いて自分の存在を確かめるという感覚、感性が現れてるくだりがどこも良かったです。言葉ではなく心で繋がるものの形を読んだ気がしました。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き