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金のかんむり

まじめな本
05 /02 2011
金のかんむり (花岡大学仏典童話集)金のかんむり (花岡大学仏典童話集)
花岡 大学 菅沼 晃 木暮 正夫 くすはら 順子

佼成出版社 2006-09
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「百羽のつる」を読んで他の作品も読みたくなって読書。お経の中にあるたとえ話や物語を、子供にもわかりやすく書き直したものが仏典童話。花岡大学さんが書いた仏典童話の本。人間の心に怒る欺瞞や疑心、傲慢な感情をわかりやすく諭す小話が載っています。
私はこの中でも「大きな人」という話が一番印象に残りました。親が死んで財産を分けることになった兄と弟。兄の分もほしくて、弟は兄の財産をうまく盗もうとしますが、旅の途中で川底に落としてしまいます。その後、魚の腹の中から見つかった財産を、漁師から受け取った兄は、またそれを弟に与えようとするのです。
漁師はこの兄をはじめ愚かだと思うのですが、思い直し、大きな人だと尊敬します。

 この人は、なにもかも、ちゃんと見通して知っている、ほんとうにえらい人かもしれないと思った。
そうでなければ、みんなから、ばかみたいにあつかわれながら、そのことなどにちっともとらわれずに、平気でばかみたいに、にこにこと笑っていられないからである、大きな人だと思った。(P59)

ティム・オブライエンの「失踪」のなかの一文に

愚者は許しも忘れもしない
愚者は人は許すし忘れる
賢者は許すが忘れない

という言葉があったのを思い出しました。

ほんとうに偉い人はいつも微笑んでいる人なのかもしれないと、最近思い始めています。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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