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ふがいない僕は空を見た

現代小説
10 /10 2011
ふがいない僕は空を見た
ふがいない僕は空を見た窪 美澄

新潮社 2010-07
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この本を読んで号泣したと友人に聞いて、号泣したくて読んでみました。第8回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞していると、読み終わってから知って最後が分かった。面白かった。読み始めるとどんどん進むのは、読みやすいからなのかな。すっと世界に入れるというのはよい小説なのだと思う。

「ミクマリ」は性の小説でその描写が続き、はじめはどきどきしながら読んだ。R18文学大賞の作品とは知らなかったので、ここからどうやって号泣になるのかと(笑)焦ったりもしました。
「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」「2035年のオーガズム」「セイダカワカダチソウの空」「受粉・花粉」と読むに連れて主人公が変わり性から生へと主題が変化してゆく。
「世界ヲー」tp「2035年のー」が特に面白かった。登場人物の総体がよく現されているというか人間の持つ正の部分、負の部分が納得できる形ででていた。

大雨の場面、出産の場面がよかった。特に最後の「受粉ー」の出産とお産についての考えがいい。お産は人の数ほどあって、それこそ様々な個性物語が潜んでいる。私は最初のお産の時に、怖がってうまく産むことができなかったけど、もうそこから子供との人生が始まっているんだと思うと、進んで産む気になれた。情けないほど弱くて強くて純粋で汚い人間の、それでもよいところ、神様がいるなら神様が愛して下さっている部分がこの小説にはでているのかなと思ったりした。

p200 本当に伝えたいことは、いつだってほんの少しで、しかも、大声でなくても、言葉でなくても伝わるのだ、と気付いたのは、つい最近のことだ。

最後、卓己が手水舎の横に体育座りをしている全ての理由がこの一冊に入っている気がした。号泣はしなかったけど(汗)多分女性に分かる腑の落ち方だと思う。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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