枕木―白い闇×黒い闇

美術館・博物館
12 /01 2011
昨日の夕刊の展覧会案内を一目みた途端、これは行かなくては、と突如思い決心してでかけてきました。


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東京藝術大学大学美術館で行われている「枕木―白い闇×黒い闇」展。

”「物質と記憶の関係」をテーマとした枕木のインスタレーション”というものなのですが、会場内の写真を観た時に、なんだかすごく観たいというか観なくちゃいけないっておもって行ってきました。会場の三階に入る前から香ってくるのは、枕木に塗られた油の匂いでした。
作品「Headless Scenery 2011」枕木という大きな木切れが重なっている光景というのは、めったに観られないのでそこから面白かった。ただもう感覚で鑑賞してしまったのですが、映像と重ねられた枕木の創り出す空間、途切れ途切れに、でも絶えず鳴っている音が想起させる様々な事柄を感じ考えながら鑑賞しました。

想像していたのよりも枕木がまっすぐだったのが印象に残りました。上に高く積み重なったものと横に流れた形は、製作時に作られたドキュメンタリー映像を観ると様々なものを想像させ、またそこに潜む記憶、時の流れを考えずにはいられませんでした。ドキュメンタリーの最後の方で、震災後私たちは今までの死生観を再び辿るのか、新たな死生観を探すのかと問いかけている言葉が展示の主題になっているのではと思いました。
悲惨な土地の様子と、静かな枕木の並ぶ空間、動と静のギャップの中にある心の距離が観たことによって自分の中にしっかり刻まれた展覧会でした。
4日までで、日曜日には舞踏が披露されるそうです。観てみたい。枕木の間をちょっと歩いてみたくなった。高い位置から見るのもよかったです。
ドキュメンタリーの中で土地のお兄さんが話していた津波の後の様子がリアルだった。あんな言葉をもっと聞きたい。


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それから谷中のザ・バスハウスに行き、土屋信子「宇宙11次元計画」を観てきました。


そして上野駅のガレリア2階ステーションギャラリーで行われている「共鳴するヴィジョン」を観て帰宅。久しぶりにアートを観て歩いた一日でした。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き