思想する住宅

まじめな本
12 /31 2011
思想する住宅
思想する住宅林 望

東洋経済新報社 2011-09-02
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林望さんの建築の本ということで読んでみました。イギリスに留学した経験からイギリスの住宅と自宅の事情を紹介しながら、これからの日本の住宅を考えるきっかけを与えてくれる一冊。
住宅を語るということはその国の生活、経済、気候を語るということで、イギリスの国事情を解説しながらどのうおにイギリス人が住宅を使いこなしているか、というくだりは興味深く読みました。
次に、自宅を建てた経験から思想、哲学を語られているのですが、個人個人の事情は違うとはいえ、少し堅い考えかなと思いました。それだけ家を建てるということは考える、想像することなのだというふうにとらえました。
日本の家はとかく南向きを重視するけれどケースによっては必ずしも南にリビングがなくてもいいし、また北にトイレやお風呂という定説がありますえが、高齢になると冬の寒い時期の北向きのトイレは命取りにもなります。要は住む人が長い人生の中でどんな風に生活するかを具体的に考え想像して建てるのがいいということだと思います。マンションや住宅に必ず一室はある和室は、成人式や結婚式に着物を着る場面の時に役立つよう考えられています。それから歳をとると板の床より畳がいいという人もいますし、もし高齢者を泊める場合や寝たきりになった場合、布団を敷いておけるという計画にも基づいています。高齢者は膝を守るために椅子のほうがいいとも考えられているので、それは住む人使う人のケースバイケースです。そんなふうに自分の家を建てるときに、今までのこれからの生活をしっかり想像するといいとこの本はいっているように思えました。

設計士に頼んだからいい、ではなく、自分の生活をきちんと見直す。変化にも対応できる家を自分の為に考え哲学をもつことが大切なんだなと思いました。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き