スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

困ってるひと

まじめな本
02 /18 2012
困ってるひと
困ってるひと大野 更紗

ポプラ社 2011-06-16
売り上げランキング : 585


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


去年話題になって本屋さんで見て面白そうだなと思って図書館で予約した本がやっときました。な、長かった。ブログに掲載された闘病生活の記録をまとめた本。健常者の作者が突如難病にかかってしまう。しかも一年(以上)病名が分からずつかず、病院を転々とするという。これだけたくさんの人がいる東京でたくさんの病院があって病に戸惑うのは怖いと思った。病名が付かないばかりか病気とさえ思われない。この辺りの適当さには身に覚えがあるだけに恐怖を感じました。共感というよりもやっぱりそうだよなぁとヘンな部分で納得したりした。
医療のことを何も知らない作者が病気を調べ自分の身におきていることを調べ、どう生きていくか必死に考え行動してる。その行動力に感動しました。そして病院内での独特の雰囲気もよく現してると思う。入院生活をすると一種独特な力関係の中に組み込まれてしまいます。お金を出して入院しているのは患者なのですが、構造上医師がえらくてそれば絶対であることの不思議な関係が生活の様々な部分に及んでくる。勝手な行動や意にそぐわない考えは理由もなく消される、みたいな雰囲気がある。患者はそこらへんのことをいうと制裁にあうので(現にそういう場面にあったことがあります)ひたすら敬う、それで医師も看護士もOK、それが当たり前みたいな雰囲気になる。そうなんだけど、メンタルな部分を把握しきれてないのに頭ごなしにわんわん言われても、こっちも生きてるんですけど、って思ってしまう。反抗ではなく咄嗟の反発はある。そこまで汲み取ってほしいとは思わないのだけど、患者がそんなふうに思っている部分もあることを病院側も知ってほしいと感じたことはあります。

医師が誉めてくれるというのはいいなぁと思った。心臓病だった弟は退院して発作があって戻ってきたりするとまず最初に医師に怒られてました。それみたことかみたいに言われてから「何させてたんですか」と母親は毎回責められてた。弟にもやりたいことがあって無理して行動した時期もあって、発作を起こす一線を探りながら生活していたんだけど、悪くなって行くと怒られるからよけい病院が嫌になって、そのうち生きる勇気や楽しみもなくなってゆきました。だからこの作者が体調を悪化させないように引越しをする大変さがよく分かる。悪くすると言われるから、また悪くならなければ何をしてもいいから入院生活から抜け出そうとする勇気がすごいと思った。ここらへんの長く病院とつきあわなくてはならない患者の葛藤が現れている本だなと思いました。

しかし生きたいと思う原動力はやっぱり好きという感情なんだなぁ。病と恋の関係も気になったりした。


潜水服は蝶の夢を見る [DVD]
潜水服は蝶の夢を見る [DVD]
角川映画 2010-08-27
売り上げランキング : 26709


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

闘病生活の部分を読んでいてこれを思い出した。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。