松井冬子展 「世界中の子と友達になれる」

美術館・博物館
03 /06 2012
横浜美術館で行われている松井冬子展に行ってきました。久しぶりの横浜は結構変わっていて、驚きながら歩いてきました。午前中に日本郵船歴史博物館と横浜市発展記念館にゆき午後向かいました。
去年から気になっていて、特にこの藤のカーテンなかに立っている女の子の絵「世界中の子供と友達になれる」を観てみたいと思っていたのでいけてよかったです。

ホールを入ると三分の映像が流れていました。この音が館内に響いていて絵を見ていても聞こえたのでイメージがすっかりこの音になりました。色んな音が入っていて松井さん本人の声も入っていたようで、くりかえし観ました。会場に一歩入って感じたのですがこの白い犬は痛み・苦痛の象徴なのですね。そうかぁと思いながら鑑賞。
好きな作品は最初の部屋にあった「短時間の強力な蘇生術を行うについてとくに必要とされているもの」です。何の先入観も無くこの絵を観ると最初は白い花が沼地に落ちているようにみえました。近づいてみるとそれはハツカネズミの大群でその様子はいろいろに見えてくる、実験、生態系、輪廻とかいろいろ考えをめぐらせると面白くなってきました。絵の全体から受ける印象が濡れたような不思議な感じで、腐敗と蘇生、美と醜悪な物の入り口を想像した。
「なめらかな感情を日常的に投与する」「この疾患を治癒させるために破壊する」「陰刻された四肢の祭壇」が印象に残った。孔子の絵はデッサンのほうが好きだった。それから大きな「世界中の子供達と友達になれる」はやっぱりすごかった。よく見ると黒い部分が蜂であること、子供の眼と表情が異質なことが印象に残った。びっしりと描き込まれた絵に作者の思い入れが伝わってきた。
「九相図」は昔のものを以前芸術大学の展示で観たことがあって、あの感じを思い出しながら観ました。あと幽霊画も思い出したりした。蝶と蟻、煙と水、子宮のような花と盲目。感情の奥底にある繊細な生に繋がる感覚を思った。
本物を見る前まではもっと性的なものを感じる絵かと想像していたのですが、性よりも生の印象が強かった。そして生から死へのアプローチ、ベクトルを強く意識した。それは作者が若いからかなぁとか思ったりした。
夕方にサイン会があり挨拶を拝見しました。とても美しい人でした。

横浜美術館は以前横浜に行くたび遊びに行った美術館だったのですが、最後に行った時に入場券がないとロビーにも入ってはいけないと言われそれから足が遠のいていました。今回は入場券がなくてもロビーのインスタレーションを見たりショップに行くことできました。館員さんが冷たい印象なのは建物のせいかなぁ(汗)同じ建築家が建てた某都庁(笑)も節電で暗く冷たい印象があるからなぁ、イタリアの石なのになぁと思ったりもした観覧でした。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き