夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

村上春樹
04 /11 2012
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです村上 春樹

文藝春秋 2010-09-29
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インタビュー集。買って読もうと思いつつずっと置いてあったのを一ヶ月以上かかって読みました。分厚いのもあるのですが、もったいないのと、インタビューって一気に読むのと時系列がいっしょくたになるのが怖かったため。あと本人もくりかえし言っていますが、小説の解説みたいになってしまうといけないのかなと。
「アンダーグラウンド」直後から「1Q84」発売直前までのインタビュー(国内国外)をまとめているので、その間の作者の心境が分かった。「国境の南太陽の西」と「アフターダーク」は私の中で明確な位置付けができてなくて、この小説はなんだったんだろうと思ったまんまきてるんだけど、アフターダークとその後の小説の関連がここで解説されてて助かった。ああそうかぁと思った。村上春樹を読み始めて二十年以上、最初はひたすら読むこと読めることが幸せだったけど、徐々にいろいろ考えるようになって特に長い間くりかえし考えてきたものが浸透し自分の中でまとまってきた部分があって、もちろんそれは小説についてであって作者のそれは違うのだけど、考える一つの助けとしてどんな状況で書かれたのかな何をこのときに思ったのかなと思う部分の解説があってよかった。村上春樹はいくつかのパターンがあってそれとこれとあれとと結びつけたり離らかせたりして書き描いてる部分があって、その関連というか流れが分かったように思う…。これを読んで自分の中の小説の感じ方や位置がはっきりしたのはよかった。以前なら鵜呑みにしてしまう言葉もこうやって改めてまとめて読むと、このように言ってるけどこうなのかなとか思うようになった。
「アンダーグラウンド」は、この本のインタビューを読んで大変な苦労があったと改めて分かった。変更や書き換えをすることによってよりリアルな物語の提供をしたというところが改めて驚いた。この本が発売された当時は個人的すぎるところを指摘する批評があったけど、それも含めて今このインタビューを読むと分かる部分がある。
まじめなインタビュー集でした。こういったインタビュー集がでるようになったのだなと嬉しいけどちょっとファンとしてはちょっと寂しくもある一冊でした。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き