ユリゴコロ

現代小説
05 /29 2012
ユリゴコロ
ユリゴコロ沼田 まほかる

双葉社 2011-04-02
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確か新聞の広告文をみて読んでみたくなり予約した本。広告文がどんなだったかよく覚えてないんだけど、最後がすごいとあってどうすごいのか気になった(のだと思う、よく覚えてないけど)ので読んでみました。
最近小説あんまり読んでなくて、うまく読み始められるか心配だったのですが、主人公の婚約者が失踪したり両親が死の危機にあったりと、面白くてどんどん読んでしまった。続きが気になってあっという間に読み終わってしまいました。構成がすごい本です。

組立てがよくできていて、読みすすんでいるとわくわくしました。ただなんだろう、読んでいる間にふっと本から顔をあげて、この小説の中に表されている家族の絆について考えると、ぼやけてしまう印象があった。ミステリーをあまり読まないのですがミステリーだからなのかな。現実味のない部分もあるのですが読んでいる時はぐいぐいきてしまう。魔法にかかったように読めました。すごく面白かったのに本を閉じると色濃く残っていたのは前半の部分でした。最後は人物の輪郭がよくつかめなかった。父が母について語った部分が一番印象に残っている。視点がいくつかあるなかでの書く人物の姿が変わっているのも面白かった。弟の飄々とした姿が逆に真実味があった。
細部は書かれていないけど、裏の複線がいくつかあるように思う。最後のまとまりのよさにそれを感じた。
で、広告文のようにあっとは…驚いた(^^)というより、あっそうだよね。ってかんじでした。この作家の文章の感じが好きです。
冷め切ったコーヒーを呑むところとか、犬の個性について詳細に語ってる部分とかが楽しかったです。


この記事…2000番でした。おおーこんなにたくさん書いてきたのかぁ。
ここまで読んでくださっている方ありがとうございます。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き