マウリッツハイス美術館展

美術館・博物館
07 /05 2012
東京都美術館で行われている「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」に行ってきました。
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午前中の仕事が休みだったので朝一番で券を持って行きました。
上野公園を歩いているとたくさんの人が美術館に向かって歩いているのを目撃。
既に大混雑かなと覚悟したのですが、9時半ちょっとすぎに到着したら開場した直後のようでスムーズに入れました。
とはいえ、ガイドを借りるのも並び会場の中も既に人で賑わっていました。
もうこんなに人が…と焦りながらも素晴しいオランダの絵画を一つ一つ眺め進みました。

一階では「漂白場のあるハールレムの風景」とヤン・ブリューゲル(父)が共同制作した「四季からの贈り物を受け取るケレスとそれを取り巻く果実の花輪」が素敵でした。漂白場のあるーは、のどかなオランダの風景が広がっていて、向こうには大聖堂のある都市があるのに日の光をあびて布を干す人たちの穏やかな生活を覗き込んでいるような気持になり、嬉しくなった。四季からのーはブリューゲルが共同で描いたなんて面白かった。花の部分を描いたそうですが、周りにたくさんの小さな動物がいて花もさることながらその細かい作業が観てて面白く飽きなかった。

二階にはフェルメールの「真珠の首飾りの少女」が展示されています。観る為の列は二つあって、遠くから眺めることのできる列と、前まで行ける列。もちろん殆どの人が近くで観ようとするので自然並びます。二十分ぐらいで前までくることができました。遠くから眺めながらなんとなく想像していた色と印象が全く違うのでびっくりしました。色はテレビや印刷でみたのとは全く違うという印象を受けました。なんというのか、鮮やかではないのに心に残る色というか構図全体から醸し出される空気感が違う。私はこの絵を近くで観て少女の素肌の絵だ!と直感しました。なんともいえない子供でもない大人でもないオランダの女性の肌の感触をこの絵は描いているのだと感じました。その為に髪をたくし上げ、青いターバンを巻き、黄色の布をまとっているのだと思いました。この絵を自分の視界いっぱいに納めたとき、濃い背景から少女の面差しがふわっと青と共に浮き上がってくるような錯覚を感じました。そして耳元にぶら下がっているたったひとつの大粒の真珠が確信をもって何かの象徴のように輝いている。少女の頬によりそいながらそっと光を放ち、画面を超えて時間を越えてこちら側にくるようでした。はっとした瞬間鳥肌が立った絵でした。
歩きながら観たので、今のはなんだったんだろうと、また並んで観ました。今度は列が少し減っていて十五分ぐらいだったかな。少女の肌に注目して見ました。二回観ても分からなかったけど少女の肌の色や感じが強烈に印象に残りました。

それから肖像画やレンブラントの自画像を観てみて三階に、ここにはヤン・ブリューゲル(父)のチューリップの絵を観ました。フェルメールと腕を競い合った画家の絵や、やがて有名になるアンソニー・ヴァン・ダイクの絵が観られて、ヨーロッパの繋がりや影響しあった画家の様子を絵で観ることができて楽しかった。

最近はどうしてもPCで絵をみたり印刷物をみて観た気になってしまうけど、静物画や肖像画にこめた思いや哲学は本物を見たときによりリアルに体で感じるものだと改めて思いました。その筆遣いが息遣いになり伝わってくる。レース編みをしている老婆はもうとっくにずっと昔にいないのにその老婆の佇まいと生活を感じることができるのは、とても贅沢で幸せな気持です。写真の無い時代の酒に酔った男達の顔を観て笑えるのはなんだかとても嬉しく癒された気持になりました。

11時過ぎに会場を出ました。すると入場制限がされていて50分待ちとなっていました。
これから行かれる方は開館直後に入場するのがいいと思います。


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行きは裏の(東?)門から入ったので帰りに撮影。
新しくなった都美術館はぴかぴかすぎて、まだちょっと照れてしまいます(^^;。次の企画展示も面白そうなのでまた来たいです。


それからそれから、これから行かれる人に二つ気をつけたほうがいいこと。
一つは各階エスカレーターで移動するので下の階に下りることができません。真珠の首飾りの少女は二階に展示してありますが、先に見ようとすると(もし降りることができても充分観られないように思います)一階に戻れなくなりそうです。一階にはオランダの空気感がよく出ている絵画がたくさんあるのでゆっくり観てから上の階に行かれるといいと思います。
もう一つはマナーモード。各階各ゾーンで色々な着信音を聞きました(^^;。こんなに携帯鳴ってる会場に来たのは始めてです。ワンフロアで3~5回聞きました。是非マナーモードにしてから入場してください。私は大きな展覧会に行く時はガイドを借りて周りの人の声が気にならないように繰り返し聞きながら観ます。今回耳が痛くなりました…。
あと絵画以外のおしゃべりはあまりなさらないでください。久しぶりにお友達に会った興奮は分かるのですが、少し離れたところでお話ししてくださると嬉しいです。はい。

ガイド機、新しくなってモニターもあってわくわくしながら使ったのですが、画面が発光して首からぶら下げてると絵画面にはめてあるガラスに反射するので困った。途中鞄にしまったりしました。内側にできるとかすぐ消えるとかできるといい。細かくてすみません。特に光が大切な絵にはこだわってしまうのです(汗)。

今日は動物園でパンダの赤ちゃんが産まれたそう、めでたい上野でした(^^)
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き