映画二つ

映画
09 /04 2012
最近観た映画を二本。ねたばれを含むので知りたくない方は読まないでください。

「プロメテウス」
二ヶ月間夜のアルバイトをていたとき、大手町の東西線駅通路に大きくポスターが張ってあってそこを毎日のように通っていたので、ずっと気になっていた映画。「人類の起源を検索してはならない」との宣伝文句に興味を持って検索することはなかったんですが(逆に怖くて検索しない性格です)映画の日にふらりと観てみようと思い立ち観てみました。そんなかんじでぼんやり観始めたのですが、三十分ぐらいで『あっ』となった。エイリアンの人(ギーガーさんでしたか)のデザインだ、と思ったらもうそのあとはホラーというか怖いというか血がどひゃーというか…驚いた。このタイプの映画を観ないので始終びびり緊張しまくりました。リドリー監督ってことを分かってなかった私がいかん(苦笑)。
最初は2001年みたいでかっこよかったけど、アンドロイドのディビットが怖い、何を考えてるのか分からない。どこまでがジョークでどこまでが本心なのか、いや本心がきっとないだけにプログラムされた深層にある命令が気になってしかたなかった。暴走してるのかなと思う部分も。最後に主人公エリザベスとの会話が怖かった。人間であるエリザベスに自分を修復すれば旅は続行できるという旨を伝え、彼女に自分を回収させる。エリザベスは生き延びたいために彼を元に戻そうとしますが、その姿は人間が逆に操られているようにしか見えなかった。映画を観ているうちに、人間がしてきたことの代償、評価、進化がアンドロイドなのかななんてありきたりなSFの考えに突き当たった。
映像が綺麗で宇宙人の航海システムが美しかった2Dで見たけど3Dだときれいだったんだろうなぁと思った。でもエイリアンがその反対だった。このコントラストがいいんだろうなぁ。帝王切開怖かった。あれが一番怖い。席でひとりのた打ち回ってしまった。痛いあれは痛いです。万能救急医療カプセル一家に一台欲しいですね。女性として人間としての様々な打撃にあっても歯を食いしばって生きていくエリザベスの姿がせつなかった。日本食(中華?)が好きなようです。お箸でご飯食べてて何食べてるのかななんて思った。強くないけど強くなってく女の姿でした。


「旅芸人の記録」
今通ってる施設の一つが芸術センターでその二階の映画館でアンゲロプロスの追悼上映をしてて、最後の上映がこの作品だったので、冥福を祈る意味でも観てきました。旅芸人の記録は始めてで、「永遠と一日」「霧の中の風景」を観た思い出があります。「永遠とー」は大好きな映画です。初期の四時間にもなるこの映画は何回か上映の噂を聞くたびに行こうと思いつつ行けなかった映画でした。長いんだろうなぁと想いながらも観てみると、ゆっくり流れる時間の一つ一つがおだやかに美しく長さをそれほど感じませんでした。人は考える時そう長い間一つのことに集中できないけど、あれやこれや考えながらもなんとなくその場所にいるという感じがあって、それがこの映画が心に強く残る原因なのかなとおもったりした。旅芸人の一人一人の性格が生き生きと感じられ、なんの説明もないだけ、自分で作った世界を抱きしめることができます。ギリシャの土地かんじが伝わってくるようでした。カットに観た映画と似た部分があって、これがその原型なんだなとおもおもったりした。
姉が息子を置いてイギリス兵とでてゆくところや、収容所のようす、長々と語られるアテネ市街戦、静かな感情の起伏が際立って感じられました。今のギリシャとは違う昔の一面を観た映画でした。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き