スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

嫉妬の日々

現代小説
09 /05 2012
嫉妬の日々
嫉妬の日々カトリーヌ ミエ Catherine Millet

早川書房 2012-08-08
売り上げランキング : 795362


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


表題をみて最近自分は嫉妬してないなぁと思いふらっと読んでみた。最近人や状態を羨ましいと思ったことはあっても嫉妬はしなくなった。生活がが満たされているわけではないのですが、嫉妬する力がなくなったのかな、精神状態が安定してるのかなと考えながら読み始めました。

伴侶のジャックが偶然浮気していることが分かり、主人公(作者)が嫉妬に狂い色々考えるという小説。ずーっと性的な描写が続きそれが250ページぐらいある。よくこれほどと言っては失礼ですが、様々な方向から色々ジャックの浮気について想像し妄想し最後にはカウンセリングまで受ける。これほどまで夫のことをあれこれ考えるそのパワーがすごいなと思うのと同時に執着とも執念ともいえる関係性に目が離せなくなりました。
会話文が少なく、切れ目なしに作者の心情が続くのだけど読みやすく、内面の表現が面白い、というか興味深く比喩や自分の人生についてよく考えているところが随所にあって、『ほう、そう考えるのかぁ』とフランスの女性の考え方を垣間見てるようで、ひきこまれ最後まで読んでしまった。

カトリーヌ・Mの正直な告白 (ハヤカワ文庫NF)
カトリーヌ・Mの正直な告白 (ハヤカワ文庫NF)カトリーヌ ミエ Catherine Millet

早川書房 2008-05
売り上げランキング : 388405


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

が最初に書かれベストセラーになったとか、自伝的二冊目ということで本書でも書いているが、より自分の内面に重点を置いて書かれているのも面白さの一つなのではと思った。

美術書の編集者でもある作者の比喩が面白い、ダリ、フリードリヒ、マルグリット・デュラス、ラカン、バージニア・ウルフ、プルースト、色々な芸術家作家の名前をふんだんに出しながらひたすら夫への嫉妬を吐露している。それは二次元であり妄想であり、それを本人も自覚しているのにやめられない。それは彼女の生い立ちにあって…と自分自身で自分を冷静に分析し様々なものさしを用いて隠すところなく浮き立たせようとしているところが最大の面白さなのだなと、思った。よくそこまで…と思うような妄想の数々、この本男性が読むともっと面白いのかもしれません。女性の妄想の世界が広がっています。ああ逆に嫌気がさすかな(苦笑)
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。