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遺体

まじめな本
03 /03 2013
遺体―震災、津波の果てに
遺体―震災、津波の果てに石井 光太

新潮社 2011-10
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去年夫に薦められて買った二冊のうちの一冊をやっと読みました。一冊はプロメテウスの罠で、去年の夏読んだのですが、この「遺体」はなかなか決心がつかず読み出せなかった。大量に死者が出てしまったときの現場の状況というのは訊いただけでも辛く想像すると胸が痛くなります。自分勝手だとは思うのですが、去年の私にはまだしんどいものでした。今年になって映画が公開されると知り、また春が近くなって読もうと思いました。そして読むことを決心したのはもう一つあって、最近ごく近い若い女性が自ら命を絶ったので改めて死ぬということ、本人の苦しみや周りの波紋について深く考えたので読もうと思いました。

去年の夏まで火葬場の近くで、死者を送り出す手伝いの手伝いのような仕事をしていました。日々運ばれてくる様々な年代の死者を近くで感じ、それに携わる人々を見聞きしてきて、様々なことを考えました。
歯科医、葬儀社で働いていた職員、僧侶、消防隊員、ボランティアの人々、多くの人が震災で亡くなられた人を家族の元へ返してあげたい、本人にも家族にも悔いのない別れをしてほしいという想いが伝わってきて、何度も胸がいっぱいになりました。

亡くなった人を弔う気持、心の中で話しかけ続けることは、人間の持つ普遍の証であるように感じられました。人を想う心、それこそが人であるように思えた一冊です。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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