空想の建築展

美術館・博物館
05 /05 2013
町田市立国際版画美術館で行われている「空想の建築―ピラネージから野又穫へ―
」展に行ってきました。
ポスターに乗っている野又穣氏の絵画と他の幻想的な建築の絵に惹かれて行きました。

エジプトの古代遺跡の復元想像図や、先者自身が想像した様々な建築的絵画やオブジェがありました。コイズミアヤの箱に入ったアートは先週観た「佐脇健一展 未来の記憶」の作品を思い出しました。またエジプトの宮殿のパースを観て巨大な大きな箱の絵にチェルノブイリの石棺を思い出しあっとなったりしました。

巨大な建築は自己顕示欲や肥大した権力を思い出させ、バベルの塔や巨大な図書館となって表されているのが印象に残りました。またピラネージの牢獄のシリーズは以前、国立西洋美術館で観た作品だったのでまた出会えたのが楽しかった。この人の作品は観ていると不思議にひきこまれます。空間が微妙に歪んでいるのだけど一見してはそれが分からない。そして力強い筆致はパワーを感じます。西洋美術館では葉書が売られていなかったので、買って帰りました。

野又穣さんの絵は2006年に新宿パークタワーで作品展が行われたときに見に行きました。好きな絵で、朝日新聞の連載でカットが載っている野をいつも楽しみにしています。

今回大型の絵画がたくさんあってよかった。不思議な温かみと空気感があり、いつも近くから遠くから眺めてしまいます。無味乾燥なのに風や空の暖かさが感じられます。野又さんにかかると木や水や建物の躯体さえも軽やかに思えるから不思議です。特に絵によって背景に広がる空の蒼が違うのが大型の絵が並べられていることによって分かりよかった。その建築空間に自分の身をおくことによって身体が浄化されてゆく感じが好きです。
また同時開催のドローイング展では新聞に掲載されたカットの原画があってあわせて観ることができてよかったです。震災後書くことから遠ざかっていた作者の静かな心の叫びが聞こえてきそうでした。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き