考えの整頓

ほのぼの本
08 /01 2013
考えの整頓
考えの整頓佐藤雅彦

暮しの手帖社 2011-11-01
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近頃やっと本が読めるようになってきまして、帰りの電車の20分と(疲れていなければ)寝る前の時間を使って少しずつ読書です。暮らしの手帳に連載されたピラゴラスイッチなどで有名な佐藤さんのコラム。小さな事なのにどこか楽しく、思わずにっこりしてしまう話ばかりの本でした。

身の回りの些細なことをきっかけに自己に向き合うところが面白かった。それは疑問に対してとても正直で真っ直ぐなものがおおく、その姿勢に感動したほどです。昔の教え子が子供をつれて話しかけられたとき、その人の名前をどうしても思い出せなくて、それをずっと考える佐藤さん、やがてそれは自分の中の深い感情の根っこにいきあたる。決して気持のいい感情ではないのに、それを静かに深く考え、反省しより豊かに生きようとするその人生の向き合い方が素晴しいと思いました。そんなたいしたことないように見えますが、自分の中の負の感情、無くしてしまおうとしていた嫌な部分を掘り起こし丁寧に掌に乗せて考え、自分の過ちとふがいなさ、懐の浅さを認め、次に会った時はもっと、喜べるように受け止めるその考えの道筋に感動しました。これ、結構できそうでできないことです。自分は不完全であること、心から成長したいと思っていないとできないことです。歳をとればなおさらです。すごい人だなぁって思いました。
他にも朝の小さな気持のぶれに立ち止まり考える。そんな佐藤さんが周りの人を大切にしていないわけがなく、終わりの震災の時の話は、始終身重のスタッフを心配している様子にらしさを感じました。

耳って大事。シラク・ド・ウチョテさんに会いたい。それから船酔いしない方法は面白かった。この回に書かれてるデザインと美術の違いがはっとしました。デザインとは「よりよく生きる方法」であり、アートとは「なぜ生きるか」ということ自体から考えることなのだそう。面白い本でした。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き