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Starlet

現代小説
09 /21 2014
Starlet (すこし不思議文庫)
Starlet (すこし不思議文庫)白井 かなこ 月村 朝子

主婦の友社 2014-09-05
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約束」の白井かなこさんの小説が発売されたので読みました。
高校2年生の賢介は父子家庭。お父さんとあまり仲がよくないのだけれど、自炊もする偉い学生だけどちょっとどこかクールに世の中をながめていて、クラスメートの陽一にバンドを誘われ、どうしようかなぁと思っているうちに夏休みがやってくる。思春期の多感な時期に様々に揺れ動きながら成長していく様子を描いています。母がいないことの悩みと父とのちがい、どこにでもあるしかし一つとして同じものはない成長の過程を丁寧に描いていると思いました。
「約束」でも思ったんですが、細やかな描写が好きです。約束では確か先生の首に下がっていたホイッスルが数字の9に見えるたという主人公の描写があって、なんだかそんな一文がいつまでも印象に残っています。今回のStarletでも、銀色のスプーンを噛んだ時のようなーというくだりが心に響いています。あともう少し後のほうでインパチェンスと花が出てくるのですが、これどんなお花か分かりますか(笑)園芸科に進んだ娘に最近教わった花なんですが、皆さんよく見かけている花なんですよ。こんな小さなでも物語を膨らませるディテールがたくさんある小説です。なので思春期でなくても(笑)どんな年代でも楽しめる小説となっています。
後半で私が特に好きなところは、主人公が自分の履いているシューズや身の回りのことを思い出す度にお父さんを思い出すところです。普段殆ど話さなかったお父さんが、実は見守ってくれていたと離れてみて徐々に実感してゆくところが好きです。それは穏やかにしかし確かに少年の心に届いたことでしょう。必死に真っ直ぐに生きようとする主人公のひたむきな気持が心地よい小説でした。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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