あるクリスマス

現代小説
12 /26 2014
あるクリスマス
あるクリスマストールマン カポーティ トルーマン・カポーティ 山本 容子 村上 春樹

文藝春秋 1989-12
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仕事を辞めて本棚を久しぶりに掃除していたら出てきたので読書。 家にずっとあり、内容も覚えていたので一度読んでいるのだけれど、履歴にないので感想を書かなかったようです。確かに読んでどう思ったかというのは覚えていない。ただなんともいえない不安定な感じはかすかに覚えています。

クリスマスの思い出
クリスマスの思い出トルーマン カポーティ 山本 容子

文藝春秋 1990-11-25
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これと対になっていて、これも読んでいるのですが、ブログには履歴がない。
これも家にあるのだけれど、どこにいったのかなぁ(長い旅の始まりです)。

あるクリスマスは離れて暮らすお父さんと一緒にすごす始めてのクリスマスの話。カポーティの自伝的な短篇で、主人公の僕はお父さんと都会で過ごすことをとても嫌がっているのだけれど、彼は大人になると都会を泳ぐように生きるから人生って面白いと思った。幼いときに離婚して両親と離れて暮らすというのも人間形成のなかに影響を与えていたのかなとも感じた。
なんだか憂鬱な短篇なのですが、この僕という存在を外から客観的にみたときに、この物語を晩年書いたというカポーティの心境や人生を一つの物語ととらえたときに感じるなんともいえない皮肉に心を打たれる感じがします。
彼はこんなに父を嫌がっているのに都会に住み、同時に田舎の子供の頃の生活を懐かしく思ったんだろうなぁ。

後書きの村上春樹の文章を読んで、まったく父について触れなかったカポーティが最後に書いた小説との紹介に村上氏自身にもその可能性があるのかもと思った一冊でした。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き