新美南吉童話選集〈1〉

児童書
12 /26 2014
新美南吉童話選集〈1〉
新美南吉童話選集〈1〉新美 南吉 黒井 健

ポプラ社 2013-03
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休みの間に新美南吉の生まれた土地に行く予定なので、改めて読んでみることに。童話なので短い時間に読むことができ、そしてこの人の物語はどれもほっとするので忘れていても時々ふっと読みたくなる。「でんでんむしのかなしみ」なんて満員電車で読むとしみじみしてしまいます。
一巻目なので有名な童話ばかりですが、私がこの本の中で特に好きなったのは、「みちこさん」でした。よそのお母さんが乳母車の中を片付けている間に抱っこして手伝うみちこさんのお話し。その赤ん坊を抱いた時のにおいや感じ、重さを心の中に抱きとめて、子供を抱っこした形のまま家に帰るとお母さんは、みちこさんはいいこだな、と思うというお話し。直ぐにゲームや結果を求めてしまう現代にはないこのおだやかで温かく優しい感じを、忘れてはいけないと思うのだけれど、そんなことを言っていると働け働けのこの国では母をやっていけないのです。いいものや目に見えないものを抱きとめる時間のゆとりがほしい今の生き方をついついこの人の童話は考えてしまいます。
「うまやのそばのなたね」では花が咲く様子を目をぱっちり開けると表現しててかわいかった。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き