ハーブ&ドロシー

DVD
12 /26 2014
ハーブ&ドロシー [DVD]
ハーブ&ドロシー [DVD]
ポニーキャニオン 2012-05-16
売り上げランキング : 6289


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


以前からこのドキュメンタリーが見たくて仕方なかったんだけど、映画館にいけませんでしたがBSでやってたので録画して観ました。やっぱり面白かった~(><)すごい夫婦です。想像以上でびっくりしました。

ドキュメンタリーはNYでくらす郵便夫と図書館司書の夫婦の話。出会いから始まり生い立ちまで徐々に語られてゆきますが、その合間合間に入っているカットがギャラリーだったり芸術家の家だったりする。美術の合間をすり抜けるように軽やかに歩き、コメントを発し、夫のハーブさんは美しいと呟く。そのうちこの夫婦を中心に美術品がまわっているように見えてくるから面白い。そして徐々に語られる周りの人の言葉により、特異まれな感覚と才能を持った二人であることが分かってきます。

夫のハーブさんは小柄で頑固な人で、ドロシーは一見おっとりしているように見えて不思議な人。その2人が仲むつまじくアーティストと会話し作品を買ってゆく。その量は多く、また独特なアプローチのようで、周りの人が皆それぞれ特有の言葉で夫婦を賞賛します。

2人にはルールがあり、それを超える美を愛する自由な心があり、またそれを超えるアートへの探究心があります。映画をみているとその収集に対する情熱と根気、集中力がただならぬものであることが分かる。これがアートじゃなかったらちょっと怖いくらい。NYでは知らない人がいない2人なんだろうなぁ。有名人です。
どうしてもそれだけのアートがあったらお金に替えて優雅な暮らしをしたくなるだろうと思うけど、質素な小さなアパートに住み、ひたすら美術を愛する、そのストイックなまでの求道家ぶりに尊敬してしまいました。あれほど徹底的にアートに捧げるなんてすごいを通り越してなにかもう別の神様みたいにみえました。
そんな2人はすごい仲良しで、どこにいくにも手をとりあって(繋いでいるというより、2人が離れないように手をにぎりあっているというかんじがします)ゆっくりと歩きます。そこにはどんな邪心もなく、素直に相手に身をゆだねようとする純粋な心があって、この夫婦は仲がいいんだなぁと感じました。どちらかが怒鳴ったりあまりしないかんじがする。(一度だけ絵を見せるときに布を外すのがどちらかでもめてたけど、あれは絵を見せるのをハーブさんが渋っていたのだろうか(笑))とにかく2人の息がぴったりなのが素敵でした。
あれほどの現代アートを収集できるのは、普通の人ではないというようなことを、周りの人が言っています。ごく普通のごく一般人ではこれほどの集中力と忍耐力、調査はできない、そこには類まれなる能力が存在しているという事が話されているけど、確かに私もこれは才能に近いというか才能なんじゃないかと思った。互いを補い合いNYの街中で手をとりあって生きる夫婦の精神により完成された世界がアメリカの現代アートコレクションとなって現れたのだなぁと思いました。
お2人も言ってたけど、子供のような2人の愛の結晶のようなコレクションでした。

ハーブ&ドロシー2 ~ふたりからの贈り物~ [DVD]
ハーブ&ドロシー2 ~ふたりからの贈り物~ [DVD]
紀伊國屋書店 2014-06-28
売り上げランキング : 11511


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


2もあるのか…観てみたいなぁ。

追記:コレクターの心境を本好きの本棚と例えていたのが面白かった。買った作品は全て頭の中にある。そしていつでもそれを見る事ができるというのが喜びなのだ。本棚の本を一冊一冊読み返さなくても手にとるだけでその本の物語が浮かんでくるように…、気持わかるなぁ(笑)
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き