あの日の声を探して

映画
05 /03 2015
久しぶりに日比谷シャンテで映画を観てきました。

アーティストの監督の映画ということで先にDVDで鑑賞
アーティスト(アカデミー作品賞受賞 原題"The Artist" 北米輸入盤)
アーティスト(アカデミー作品賞受賞 原題

売り上げランキング : 114289


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

トーキーの時代に活躍した俳優が主人公。どの場面もカットもリズム感、カメラワークよく楽しんでみることができた。随所に白黒の面白さや音の発見がある。トーキーでありながら、今の時代の感覚でしかわからない表現や演出があり、面白かった。傑作ってこういう映画なんだろうなぁと思わせる映画でした。

「あの日のー」は半月前ぐらいに載っていた新聞の広告を読んで気になっていて、えいやっと観てきました。
ロシア軍とチェチェンの戦いに巻き込まれ両親を目の前で殺されてしまう9歳のハジが主人公。一緒にいた姉も殺されたと思い込んだ彼は小さな弟と逃げることにします。自分では育てきれないと感じたハジは逃げる途中にあった家の前に弟を置き、一人で歩き出してゆく。
家を出るときの不安の表情や、小さな弟を抱えてひたすら歩く9歳の姿はそれだけで戦争の悲惨さを訴えていました。

同時に路上でたばこを吸っていたというだけでしょっぴかれ、ロシア軍に入隊させられた19歳のコーリャの人生が描かれる。軍隊の中でやさしい気持ちがどんどん磨り減ってゆき、殺さなくては殺されてしまうと思い始める。弱者の側にいてはいつまでも弱者のままだと自覚し始める彼の恐怖との戦いが描かれる。それは人を死ぬまで打ちのめすことでしか形成できない自我へとむすびついてゆく。

戦争や不幸、殺しあいといった日常では考えられない出来事が実はすぐそばに、紙一重であることに気がつく。私たちは何気なくTVで戦争の悲惨さを訴える人を遠くのものとしてみてしまう。島国であるからなおさらです。でも戦地に行ったとして何ができるのだろう。どうしてこんなことが起こるのだろう。そう考えたときに行きあたるのは、それが個々別の人だからってゆうことになる。

途中、キャロルのインタビューを通して実際にあった戦争体験が語られているところも、ショッキングな出来事ばかりで実話として重く感じられました。少年の人生を軸に世界と敵と家族と男と女、それぞれ俯瞰したり、近づいたりして感じ考えられる映画でした。いい映画です。監督の静かででも強い想いが伝わってくる映画でした。

演出は去年6月に同じ映画館で見たコーエン兄弟の「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」を思い出した。
他に
ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション [DVD]
ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション [DVD]
ジェネオン エンタテインメント 2006-08-25
売り上げランキング : 7329


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


永遠と一日 [DVD]
永遠と一日 [DVD]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2014-08-08
売り上げランキング : 41502


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


霧の中の風景 [DVD]
霧の中の風景 [DVD]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2014-07-11
売り上げランキング : 22333


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き