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教団X

現代小説
08 /01 2015
教団X
教団X中村 文則

集英社 2014-12-15
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新聞の書評で読んで図書館で予約したら36番目とかになって、ひやーいつになるのかなと思っていたのが今年の初め。順番が回ってきたのでえいやっと読書。
連載されていたせいか読みやすく、また面白かった。特に1章は面白かったなぁ。主要人物が語る内容は作者が綿密に調べたことなのだろうと思い巻末を見てなっとく。特に素粒子論が面白く、ドヤ顔で家族に説いたら「それ理系では当然の理論となってるよ」と言われてへこみました・・・・。そうだったのか。他にも様々な理論や考え見方が並んだ1章、土台はそろった感があり2章をわくわくして読みました。しかしなんというか2章はせっかくそろえた素材がうまく展開していない感じがあり、私が気になっていた理論、考え方の展開がなく、むしろそのまま増長したような感がありました。1章の内容をひっくり返して次の次元にいくような展開を望んでいたのでちょっと拍子ずれしてしまいました。
二つの宗教、二人の男、二人の女とふたつのテーマをかけあわせている部分が多かったように思います。二つの死の場面も同じでしたね。ただ後半登場人物が語るものが作者の代弁に思えてしまう感が残念。最期まで人物が立っていないような感じがしてしまいました。そして期待していた問いの答えが物語りとしてしか表されていなかったのも、漠然としすぎてがっかりした。物語という言葉ではなく物語を語るのが作家だと思うのでそこで物語と言ってしまうには、書かれている段階が早い感じもしました。
読み手は読みながらそれほど俯瞰しているのだなと、自分で読みながら思ったり。
最期の芳子の言葉もあまり心に響かなかった。それを充分物語で語ってほしかったなぁと。頭がいい人がいた教団にしてはいろいろな転回が頭よさげに感じなかった。
二人の教祖の語りは面白かった。けど最期でお前はあの時の助手に似ているとまったく今まで出てこなかった人物をあげられても理解できなかった。・・・うまくついてゆけなかった小説でした。でも読んでるのは楽しかった。矛盾してるけど(笑)この作家は初めてだったので、たぶんもっと上手な読み方があったのだろうと思います。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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