一九八四年[新訳版]

現代小説
05 /03 2016
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)ジョージ・オーウェル 高橋和久

早川書房 2009-07-18
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やっと読みました。ああ、ほんとやっと読めた(笑)家にどのくらいあったんだろう。どこかにしまいこんでは引っ張り出し引っ張り出しして目に見えるところにおいておきながら読んでなかった。見ると2009年の三刷目の文庫なので五年以上はたっていると思われる・・・フルタイムで働き始める前に買ったんだな・・・そしてそのまま読む時間を失っていたんだなぁ。
で、やっとよみました。
面白かった。こんなに面白いならもっと前に読んでおくんだった。ぜんぜん、ぜんぜん古くない、すごい、すごいって言われる意味が分かった。どうして読もうと思ったのかは村上春樹の小説からなんですが、あまり繋がりが分からなかった(あほです)
この本のすごいのって、言ってることが古くない。で、そう感じるのは新訳の影響もあるんだと思います。新訳ってだいじ…(最近

村上さんのところ
村上さんのところ村上 春樹 フジモトマサル

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を読んだのでなお力説

最初のほうは面白くない・・・といわれていますが、(わたしは40ページぐらいまで読んで何度も挫折してた)もう少し先まで読むと俄然面白くなります。静脈瘤がどうこうとか、やたらじじむさい主人公で、ぶつぶつ言っててやたら悲観的なわりには反抗心ばかりもってて、挙句に自分は特別だなんて思ってる・・・そして反逆者まがいな行動をとっていい気になっている…ように見える、そうです。主人公に同化しながらものすごい客観的に物語を読んでいる自分を発見するのです。愛してしまうよになる女性ジュリアも最初は、なんだあの女なんて思ってるけど、自分を好いていると分かるとぞっこんになってしまうし、そして静脈瘤さえ忘れてしまうほと元気になってしまう。オブライエンとの関係や、周りの人との関わりに関する感情がどれもリアルで、現代とまったくかわっていないように感じます。
ウィンストンの善良なふりをして実は悪意を隠している部分や偽善それはどれも今の人にも自分も持っているよく知っている感情と情の流れ、それをオリジナリティ、個性だと勘違いしている主人公を通して気付けば自分がより深いところでいろいろなことを感じ考えていることに気付かされます。
101号室の怖さ、そして洗脳をうけることの意味、違うと声を上げることの重々しさ、理屈や理論は語れないけど、巧妙に仕組まれた組織(世界)の成り立ちというのを漠然としかしひしひしと感じ始めた今だからこれだけ面白いと思ったのかなぁと思ったりもしました。

未来世紀ブラジル [Blu-ray]
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思い出したなぁ
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き