エヴェレスト 神々の山嶺

現代小説
07 /22 2016
エヴェレスト 神々の山嶺 (角川文庫)
エヴェレスト 神々の山嶺 (角川文庫)夢枕 獏

KADOKAWA/角川書店 2015-10-24
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4月1日に映画を観て原作が読んでみたくなり、図書館で予約していたのがやっときて読書。二ヶ月半くらい…あ、でも人気の本だったので早かったほうです。はい。
窓口で1000ページ超える文庫だったので「読み終わるかな・・・」って思わずつぶやいたら、図書館の人に「夢枕さんのはすっと読めますよ」って言われて、ほんとに~?って思ってたのですが、何とか二週間以内に読むことができました。
映画で不思議に思っていた部分や、モデルとなっている森田さんとは違っている物語の部分を感じていたので、そこらへんがどう集約されているのかなと、それを映画の内容思い出しながら読みました。
1000ページの小説をぎゅっと短縮したのですから、物語りも随分違っていました。あとがきが3回書かれていて、そのたび暴露していることが違うのが面白い。今だから話せると三回も書かれるというのはこの小説に対する思いいれが強かったのだなと改めて思いました。

小説は終盤のほうで、多分作者自身が泣きながら書かれたのだろうなと思うシーンがいくつもあり、物語を盛り上げていました。男のロマンなのかな。女性側からみるとこのどうしようもない焦燥感というのは持って生まれた人とそうでない人がいるのかな、とも、またその気持ちが強い人がいるのだなとも思いました。
何かを好きな人って対象物じゃなくてそれ自身に同化するなぁ。抽象的なことを言ってしまいました。そんな感想です。
夢枕さんの小説は始めてなのですが、読みやすくまた状況が浮かびやすくいいですね。他のも読んでみたくなりました。
山登りの時の細かい雪の動きや風の様子。頂上と地上の間にあって思うことの描写がよかったです。ほんとうはもっとすごいのだろうけど、一緒に山に登っている気持ちになりました。この熱い今の季節に読むのいいいかも

エベレストに関わる国や人、自然の変化やその考え方なども書かれていて参考になりました。ここらへんの文化の違いによる摩擦みたいなものは行ってみないと分からないだろうし、また年によっても変わりそう。

羽生さんは阿部さんのままのイメージでしたが、深町は岡田くんてのはかっこよすぎでしょう(笑)あとがきにもあるように、作者近いですね。そして羽生さんの苗字の由来も納得。色んな作者の思いがつまっている分内容が濃く、想いがダイレクトに伝わってくる小説でした。

DVDでたらまた見よう
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き