つづきの図書館

児童書
08 /27 2016
つづきの図書館
つづきの図書館柏葉 幸子 山本 容子

講談社 2010-01-15
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図書館で児童書の棚の上にディスプレイされていたのを見て読書。佐野洋子さんのあじのある絵と題名が気になったので読んでみました。
本を読んでいた読者を本の中の主人公たちがさがしに飛び出てくるという物語。最初ははだかの王様で、青田早苗ちゃんを探している。それを新しく司書として図書館に来た桃さんが聞き懸命に探す姿は穏やかながらも、なんとか彼らの力になりたいという必死な気持ちが伝わってきます。
オオカミやあまのじゃく、はては幽霊まで、一人で暮らす桃さんの家に押し入ってあれやこれやと聞き出しては、かつて子供だった読者だったり、悩みを抱えた女の子だったりに行き当たる。そして読者たちの心の傷を癒してゆく、それは同時に絵本や本の中の登場人物を癒してゆくことにも繋がっている。
話がとんとんと進み、面白い場面も多く楽しく読みました。そして読後は心がほっこりします。いい物語です。
ちょっとした場面で桃さんの心がきゅっとなる場面があり、なぜかなと心にひっかかっていたのですが、それは最後の話で桃さんの過去に繋がっています。最後はちょっと泣けました。子供に対するまなざしや、同居することになってしまった絵本や本の中の彼らになぜ優しいまなざしを注いでこれたのか、その謎が最後にわかります。

しかし子育てはなかなか難しいものです、大人が思っていたような正義やよしとするものがない現代に、なかなかどの状況が最善かなんて分からない。ましては未来をみこしてなんて、大人は何もできない、ある意味では子供より無知だったりします。そんなことを頭のはしっこに置きながら幸せなこの物語を読みました。

霧のむこうのふしぎな町 (新装版) (講談社青い鳥文庫)
霧のむこうのふしぎな町 (新装版) (講談社青い鳥文庫)柏葉 幸子 杉田 比呂美

講談社 2004-12-16
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き