娘役

現代小説
10 /29 2016
娘役
娘役中山 可穂

KADOKAWA/角川書店 2016-04-27
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男役に続いて娘役が出たので早速読みました。日比谷の宝塚劇場近くの本屋さんにあったのでこれは読まなくては…と楽しんで買い読みました。読了したのは九月ですっかり時間がたってしまったのですが、ここに記録します。

前回の男役とは違い主人公は娘役の女の子とヤクザです。このヤクザの視点で進みながら娘役の野火ほたるの成長をたどるストーリー中山さんらしいドラマティックな始まりと終わりが印象的でした。あとがきに本人も書かれていたように片桐さんがかっこよすぎる。細やかな気配りと大胆な行動、人を率いることにたけていて、なのにどこまでも腰は低い。そんなかっこいい片桐さんが結婚せず、女もつくらず宝塚の娘役を大切に思っているというギャップが面白く、またそのマニアックな世界に不思議とマッチしているお話でした。

この片桐という人はケッヘル
ケッヘル〈上〉 (文春文庫)
ケッヘル〈上〉 (文春文庫)中山 可穂

文藝春秋 2009-05-08
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を思い出した。

この人の男性の書き方が変わったなぁと感じました。距離が近くなった感じがします。前までは敵だったのに、変わったんだなぁって思いながら読みました。と、同時に男性の乾きが足りない感じがしたかな、でも他はすごくよかった。娘役ののび太や、稽古場の様子、役者さんの大変な様子に今回も酔わせていただきました。いつも感じるつめつめなところもあり、一気に楽しく読みました。コンスタントにこうやって好きな作家の新作を読めるのは幸せです。次も楽しみです(><)
建築家に安藤忠雄が確かでてくる。街の様子など関西の空気を感じました。向こうに住みたくなってきたなぁ。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き