明香ちゃんの心臓 東京女子医大病院事件

まじめな本
11 /12 2016
明香ちゃんの心臓 東京女子医大病院事件 (講談社文庫)
明香ちゃんの心臓 東京女子医大病院事件 (講談社文庫)鈴木敦秋

講談社 2010-09-15
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ずっと家にあってなかなか読み出せなかった本を読書。2010年に文庫がでているので、五、六年読めずにいました。最初の数ページ読んで読みとどまっていたかんじです。弟が心臓病でこの大学に通院していたので、それを思い出してしまいどうしても読み進められなかった。でも読みたいとずっと思っていました。明香ちゃんが手術を受けたのは2000年弟はその前年の1999年の12月に亡くなりました。大学病院に対しては感謝もしていますが、姉として子供のころから一緒に病院に通ってた私としては不思議に思っていたことや、矛盾していると感じていたことがあり、それを結果(悩み続けていた)両親に問うこともできず、疑問の心がたまっていました。なぜなんだろう、どうして弟はこんな死に方をしなければならなったんだろう(弟はできる治療を全て終えて、いわば放り出されたような感じで27歳で自宅で出血死しました)と思っていたのです。仕方がないといえばそうだけど、家族はだれも(本人も)納得のできない治療の末路でした。私たち家族は今でも実験台にされたという意識が根強くあります。その疑問の答えが少しでもここにあればと想いよみました。

前半は医療事故の場面で読み進むのが辛かったです。両親が会話された部屋の位置や小児病棟の様子など当時を思い出しました。そして看護師や先生の言葉や態度、思い出して読み進むのがたびたび難しくなりました。

弟が亡くなって16年。仕方が無かったと今でも当時でも思うし、事実そうだし、先生も大変なのもわかっている。しかしそれにしても、当時の病院の体制jはひどいものだったと、自分達家族がどうしようもない弱者だったと思い知らされました。弟だけが弱い存在だったんじゃなく、家族全体がそういった環境にあったのだと、改めて思いました。ほかに行くところがなかった私たちは選択のしようがなかったんです。苦しみの中で人は苦しいとさえいえない、だから今そう言えるようになってよかったと思います。振り返れるだけの時間と個心の準備ができるようになって、弟の経験した苦しみは消えないし、看護師や先生に言われた言葉は消えないけど、それでも今こうやって、あのときの傷を振り返るようになれて、よかった。

本の感想を書こうと思って書き出したけど、そこまでいかなかった(汗)
また続きを書きたいとおもいます。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き