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水俣からの想像力―問いつづける水俣病

まじめな本
01 /08 2017
水俣からの想像力―問いつづける水俣病
水俣からの想像力―問いつづける水俣病丸山 定巳

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娘が修学旅行で水俣病資料館に行ったときに買ってきてくれた本をやっと読了。ちゃんときちんと読みたくてその機会がなくてやっと読みました。ネットで調べながら地形や地名、時代の流れなどなるべく追いかけながらゆっくり読んだ。いい本です。

前書きにあるように、色んな方面から水俣病について書かれた本。それがどんな意味なのか分からなかったのですが、読み始めて徐々に分かりました。水俣という地形、開発の側面から時代を追って市民の暮らし方考え方にそって事の流れを追ったもの、対岸の島で保険婦をしながら水俣病について長年考えを述べたもの、映画、写真、報道の側面から語られたもの、それぞれ外部的なものから当事者また間接的に関わってきた人達の内面の移り変わりが伝わってきた。ただ酷いいけないだけではなく、どうしてそうなったのか、なぜそのようになったのかを考た。これは水俣について書かれている本にいつも問いかけられていることで、私のように細く長くふらっと考えたいときにしか考えない者に大きく門を開いてくれていると感じます。

石牟礼さんはもとより土本典昭さん、ウィリアム・ユージン・スミスさんについても考えた。
ユージン・スミス―水俣に捧げた写真家の1100日
ユージン・スミス―水俣に捧げた写真家の1100日山口 由美

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ユージン・スミス写真集―1934-1975
ユージン・スミス写真集―1934-1975ユージン・スミス ジル・モーラ ジョン・T.ヒル 原信田 実

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ひとつひとつの章を大切にゆっくり読みました。
向井さんの章で紹介されている1996年に品川で行われた水俣病展に生まれたばかりの娘とでかけています。だっこして一歳になるかならないかの娘のオムツ替えさせてもらった記憶があります(当時展示会に授乳室があるのはとても珍しくまたありがたかったのを覚えています)
娘を産んだばかりで、何をどう考えていいか分からなかった新米の母だった私が最初に自分から社会に関心を持ち行動し出かけた展示会でした。子供という圧倒的未来という名の小さな生き物を目の前にして、未来を考える、きちんと考えるということを自覚した年でした。小学生の時に授業で勉強した病気としか知らなかった私の小さな一歩でした。娘は成人し、これだけ時間がたっても、ぜんぜん深く掘り下げていないし、大きな行動は起こせてないけど、いつも考えています。少しづつだけど、いつでも頭のどこかにこの地への想いは消せずにおります。いつか近い将来訪れたいと思っています。地図でみると、同じ日本なのにとても遠い。その不思議を思いながらも、いつか絶対に近いうちに現地へ行こうと考えています。

この本の著者は皆自分は深く関わっていないと謙虚な態度ですが、自身の力で立ちこの事柄を真摯にしっかりみつめている。その姿勢、考えに強く心を打たれました。これからも水俣に関する色んな本を読んでいきたいと思いました。


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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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