スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

海からの贈物

まじめな本
07 /29 2006
海からの贈物海からの贈物
アン・モロウ・リンドバーグ

新潮社 1967-07
売り上げランキング : 4198

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


2005年3月に読んだ本の再読。気になって読み直しました。前回、始めの「ほら貝」で5人の子供を育てながら一週間も別荘で一人暮らせる作者が羨ましく、『そんなこと言ったって優雅に一人物思いにふける時間なんてないわ』とむかっとしてしまい(笑)すとんと頭の中に入っていませんでした。いいわけじゃないんだけど、帯もよくなかった『世界中の1000万人の女性が影響を受けた』とか書いてあって『私は影響を受けないぞー』と意味もなく反抗心をもっていたです。反省、子供です。

読みにくいというか、流れるように考えをすらすら書いている文章ではありません。短い話が集まった薄い本なのに、なかなか進まない。しかし今回はじっくり読みました。たこぶねや、つめた貝、日の出貝など知らない名前もあったので、図鑑で調べながら実際それを手にしているような気持ちで読みました。

読みにくいと感じていたのは、文章が具体的ではなく、しかも様々なことを同時に語っているからという印象をもちました。なので、いつ読んでもどんな気持ちで読んでも心に響くものがあります。今回の読書で私がひっかかった部分は前回と全く違っていて、面白いなと思いました。

今回一番気になった部分は「つめた貝」でした。色んな他の小説とリンクしている感じがあって(村上春樹の「スプートニクの恋人」宮沢賢治の「ひかりの素足」)それプラス新しい発見があって面白かった。

「たこぶね」前回も好きだった文章ですが、今回もひっかかった(笑)。これ以前も気になって図鑑で調べたら、表紙に出ている白い貝がたこぶね…、だと思ってました。違うんですよ。本当のたこぶね、という貝殻はもう少し小さくて地味な貝です。表紙の貝はアオイガイという同じ種類なのですが、違う貝です。「つめた貝」や他の貝も表紙にあるような美しい貝ではなく、地味なそれでいてひっそりと美しい光を放つような貝でした。その貝の印象からリンドバーグのイメージが伝わってきます。

たこぶね、いい短文です。女であること、妻であること、母であることを逃げずに、正面から受けとめ現代にどうやって生きていけばいいのか、素直に純粋に考えている。理想と現実を行き来しながら、今を生きることを大切にしたいな、失いかけているものを探したいなと思った時に読むことをお薦め。
もちろん、そんな女性の心理を知りたい男性も。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。