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今からでは遅すぎる

イギリスの本
09 /12 2006
ミルン自伝 今からでは遅すぎるミルン自伝 今からでは遅すぎる
A・A・ミルン 石井 桃子


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この本500ページもあって、すごい大変かと思って読み始めたのですが、面白かったです。もうすっごい面白かった。「くまのプーさん」の訳者である石井桃子さんが90歳をすぎて訳した原作者ミルンが半生を語った自伝。と、こう書くと堅い感じですが、以前雑誌「パンチ」の編集者だった彼の書く文章はなんともけったいで不可解で楽しく面白いものでした。

長くなるので↓に
以前ピーターパンの原作者の自伝
小さな白い鳥小さな白い鳥
ジェイムズ・M. バリ James Matthew Barrie 鈴木 重敏


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を読んだときと同じ気持ちになった。この本もぶあついんだけど、読み始めると楽しくて止まらない。イギリス作家のひねくれ方が似てる(笑)んだと思う。

ひねくれてややこしい言い回しをしてるんだけど、その中に確かにある聖域を感じます。純粋な書くことにたいする従順なまでの態度を感じます。

ミルンは、男三人兄弟の末っ子。真ん中のお兄ちゃんケンが大好きです。「ぼく、それ、できる」の精神で先をゆくお兄ちゃんをどんどん追いかける。奨学金を奪い合うように獲得し、ウェストミンスター校やケンブリッジに行ってしまう。そこでもお兄ちゃんと一緒の授業が受けたくて数学で一番上のクラスに入ったりする。すごい人です。プーさんの原作者ぐらいしか知らなかったので、ふらっと書いた物語が受けたのかと思ったら、そうではなく、なるべくしてなった人なのだなぁと思いました。

書くことについて、書いた文章が世に初めて出たときの気持ちなど、書かれていて、ああ、普通の人なんだなと変なところでほっとしたり、雑誌「パンチ」の編集者になるまでのくだりや、なってからの話も面白かった。でも一番面白かったのは、やはり子供時代ケンと一緒に生活していた頃の話が面白かった。いかにケンと遊んだか、いかにしていたずらしたか、そんなことばかりですが、アーサー(作者)がいかに愉しんでいるのかが文章の中から伝わってきます。

ウエストミンスター校の寄宿生活の詳細も面白かった。あまり語っていませんが、イギリスの寄宿舎の話なんてめったに聞けないので、にやにやしながら読みましたよ。
上級者との関係とか、伝統の内輪の行事とか、面白かった。

8歳の頃からケンと一緒(この時期は何をするにも一緒だった)に文章を書き、雑誌社に投稿しているミルン。書くことが何よりも好きで、ケンと離れたときには手紙をやりとりしています。また自分も寄宿舎に入ったときは両親に手紙を書いています。その長い間、文章を書いてきたことが、作家になるべくしてなったのだなぁと長い文章を読みながら実感しました。
両親も素敵です。お父さんが面白い人で、また暖かい人だったのだなぁと感じます。

ミルンは子供時代を思い出しながらプーさんを書いたと話してます。この子供時代への回顧があの名作を生んだんだなぁと思いました。

ところで、ところで、かのディ○ニーのプーさんと原作のプーさんはちょっと違います。原作本をきちんを読み直したのは子供を生んでからなのだけれど、アニメで見慣れているプーさんとはかなり違います。
子供と一緒に読み返そうかな。
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月夜野

東京下町在住・本・建築・ハチロク好き

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